社会人学ぶ 2022
特集ページ

元高OB/OG学生から見る「高校生について(感想)

「社会人に学ぶ」でつながる「元高生」by 佐野(31期)

「元高生ってすごい!」

 めちゃめちゃドストレートかつシンプルな感想なのですが…(笑)、昨年同様、今年度の「社会人に学ぶ」は教員、行政書士、自営業、エンジニアなど様々な職業の先輩方が講師としてご参加してくださいました!

 「元高ってこんなに色んな職業の先輩方がいらっしゃるんだな」とか、「こんなにすごい先輩方がたくさんいらっしゃったんだ!」と改めて感じました。

 初めて参加してくださった講師の方も、過去に参加して「また参加したい」と応募してくださった方もいらっしゃって瑞穂会としても個人としても嬉しい限りでした。

 そのような先輩方の講義を生徒たちが、メモを取ったり、資料を投影するモニターを見つめたりしながら真剣に聞いていた姿が印象的でした。

8年前とのギャップ

 私が高校1年生の頃というと、もう8年も前…(笑)。その当時の2014年とはかなり変わったなと改めて感じた1日でした。それを特に感じたのはやはり、オンライン形式の「社会人に学ぶ」を見た時でした。

 私が在学していた頃はモニターの数も限られていたし、そもそも校内Wi-fi自体がなかったため、当時なら不可能な授業形式だったな…と。時代、変わりましたねえ…(笑)

 私自身も大学でのオンライン授業において"壁"を感じたことがありますが、逆に機器が整ったことによる今後の「社会人に学ぶ」への発展もあるのかなとも思いました。

 例えば、遠方の方も講師として参加できるようになったり、現在は生徒が使用できるPCもあるので、実際にPCで手を動かして仕事理解ができたりする「プチインターンシップ(ワークショップ)」のようなものも可能になるかもしれません。来年はどんな講義になるのか、今から楽しみです!

卒業したからこそ見える景色

 高校時代は気つけば遠く…

 もちろん高校生当時と物事の捉え方が変わって当然なのですが、高校時代は考えが及ばなかったこと、気にも留めていなかったことが2つあったなと今回の「社会人に学ぶ」の訪問で思いました。

 まず、「社会人に学ぶ」は大変貴重な機会であったということです。進路は進学や就職など、何度も考えなければいけないタイミングが訪れますし、私自身は大学生になって「社会人の方と接点を持つことは容易ではない」と感じたことがあります。早いうちから自分の進路と向き合い、様々な職業の方と会える…大変意義のある行事だと改めて思います。

 次は本当に些細なことなのですが、「校内の風景」ですね。在学当時は当たり前すぎて文字通り風景となっていたのでしょう、校舎の窓から見えた木々が校舎に映えて綺麗に見えたので思わず写真を撮ってしまいました(笑)。

 その他にも校内に貼ってあるポスターなど、色々なものに目が行ってしまいました。離れてから気づくことって何にせよたくさんありますよね。

元高で"つながる"

 参加していただいた講師の方から「母校への恩返しや後輩の役に立てる機会があってよかった」というお声を頂きます。

 私は正直、高校在学時からつい最近まであまり意識したことはなかったのですが.、高校を卒業してそれぞれが異なる道に進み、地元から離れたり、高校時代の人とは疎遠になったり…ということは確かに多々あることだと思います。

 卒業から時間が経つにつれて「高校」という存在が希薄になっていく中で、卒業して時が経ってもなお「元高」に携わりたいと思ってくださっている先輩方の温かさを実感した1日でした。

 また、講師・在校生合わせて上は2期生から下は39期生まで…世代を超えて元高生同士が繋がれる「社会人に学ぶ」って、本当に貴重な機会ですよね。

 「社会人に学ぶ」はもちろん今後もより良い機会にしていきたいですし、あらゆる元高生同士が"つながる"機会を何か作れたら…と思います。

総括 (元高卒業生の先輩方へ)

 今回も元高側のご厚意で「社会人に学ぶ」の取材として講義を拝聴しましたが、学生という立場では普段なかなかお会いできる機会が無いような、様々な職業の皆様の貴重なお話ばかりでした。

 きっと、今回講義を受けた39期生の皆さんにとっても何か考えに変化が起きたり、新たな発見があったりした時間だったのではないかと感じております。

 私自身も高校時代は自分が将来何をやりたいのかがわからず、なあなあにしたままなんとなく大学に進学してしまった経験があり、「高校時代にもっと自分の進路について真剣に向き合っていれば…」と少し後悔したこともあります。

 きっと高校生当時の私のように、「自分が将来何をやりたいのかわからない」「進路ってどう決めたらいいんだろう」と思っている後輩たちはたくさんいると思うのです。

 そこで、卒業生の先輩方には「社会人に学ぶ」という機会を通じて、未来の元高生が進路を考えるきっかけやヒントの提供にそして将来活躍するための第一歩に、ぜひお力添えをいただきたいと思っております。

 瑞穂会の方でももっと「社会人に学ぶ」を、在校生の皆さんにも卒業生の皆さんにもより良い機会となるように尽力してまいります。

 来年度も瑞穂会の方で講師募集をさせていただく予定ですので、初めての方も参加経験のある方もぜひ一度ご検討いただければと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております!

総括 (現役生へ)

 「社会人に学ぶ」はいかがでしたでしょうか?

 まだまだ進路をどうするか迷っている方も多いのではないかと思いますが、「社会人に学ぶ」で少しでも「この仕事面白そうかも!」「こういうきっかけで進路を決めるのもありかも」など、何か感じることがあったらいいなと一卒業生として思っています。

 私は学生なので講師として参加することはできなかったのですが、自分の経験をもとにお伝えしたいことは、「高校時代は好きなこと、やってみたいことを見つけて打ち込んでみて欲しい」ということです。

 早いうちから自分の「好き」や「やりたい」を知っておき、必要な能力を磨くこと何かをやり抜いた経験は、自分自身の武器となり自信となり、今後の進学・就職で必ず役に立つ時が来ます。

 私個人的には、人生の中で最も体力と時間と勢いがあるのは高校生である"今この瞬間"だと思います。時には身近な大人を頼りながら、目の前にある様々なことに挑戦して悔いのない高校生活を過ごしてくださいね!