私は、「マネアスタイル」「マネアステップ」という名称を命名し、また「アイハ」の本質とその形態を広く伝えてまいりました。
多くの日本のフラ愛好家の皆さまに、この美しいフラステップスタイルを通してフラの魅力を味わっていただきたいという思いから、2004年に初めてインターネット上で、「マネア」という言葉を世界に向けて公開し、広め始めました。
長きにわたり一般公開してきた「アイハスタンスでマネアを綺麗に正しく踏む為の理論解説 」は、2024年12月より非公開とさせて頂きました。今後は書籍:紙書籍版と電子書籍版 での公開となります。
これまで非公開としていた《マネアフラメソッド理論》について、現在、体系的な構築と整理を進めております。
長年にわたり蓄積してきた知見と、舞踊表現における身體論・量子的視点を融合させた本理論は、単なる技術や説明ではなく、意識の深層構造そのものに触れ、既存のフラの枠組みを超える、新たな舞の地平を拓くものと自負しております。
現在、公開方法として出版を視野に入れ、準備を進めております。
尚、内容の無断転載・模倣・転用等、著作権および知的財産権の侵害に該当する行為については、必要に応じて法的措置を含めた対応も視野に入れております。
全ては、表現者の尊厳とオリジナリティを守る為に。
今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
かねてよりYouTube上で公開しておりました「マネアフラのハンドモーション解説動画」につきましては、2025年9月末日をもって【非公開】と致します。
これは、マネアフラの動きに内包される高度な身體操作技術と独自理論構造が、他流派や他ジャンルによって模倣されることを防ぐ為の、知的財産保護措置です。
マネアフラは、単なるダンススタイルではなく、「魂の構造」を舞として可視化する、独自の舞踊哲学に基づいています。
よって今後は、マネアフラの理念および構造を含めた内容を、書籍という形で体系的に纏め、必要とされる方へ適切に届けてまいります。
スタンス(構え)は、ハワイ本来の型を厳格に守りつつ、マネアで踏む事により流動性のある舞へ昇華したメソッド。
個人の骨格に適した踊り方(空間取り、角度)で踊り、最小作用の力を持って最大の踊りに導く、體に負担なく踊るメソッド。
頭頂から足先まで全身を繋げ、あなたの體が最も美しく舞う方法を見つけていくメソッド。
ハワイアンフラ(一般的に認識されているフラ)のステップ構造の細分化を徹底理解して、體で覚え込むメソッド。
もも花マネアフラメソッドは、既存フラのように画一的な枠に納めず、
その方の體型や體格に合わせた無理のない動きで、
あなた本来のしなやかさと美しさを引き出します。
故に、
誰かの型ではない、
"あなた自身の美しさ"に出会うためのメソッドです。
マネアメソッドの原則は、
メソッドの構造や法則性を頭の知識ではなく「體」で徹底して覚え込む事。
しかし、「形」は枠を外し自由に表現。
空間と時間を自在に扱い、
最小の作用によってシンプルに踊り、
揺らぎを愉しみます。
マネアフラに触れる事で、自己の本質に繋がる事でしょう。
──もも花マネアメソッドの身體性と感覚の特徴──
大きな特徴の一つは、
足裏の3つのアーチ構造や、全ての足指、背骨、仙骨、柔軟な肋骨の動きに意識を向ける事で、
足先から頭頂まで體全体が一体となって繋がる事にあります。
この全身の連動性により、踊りが平面的ではなく、立体的で奥行きのある表現として観る者に届きます。
ただ形を真似るのではなく、體の内側から自然に波紋のように広がる動きが、全身を通して現れるのです。
例えば、一般的なフラダンスにおいて「曲げて」と指示される動きは、多くの場合、筋肉の収縮による動作として捉えられます。
しかし、もも花メソッドでは「曲げる」ではなく「緩める」「抜く」という感覚に近く、意識の向かう先は筋肉ではなく、関節や骨そのものです。
この違いにより、身體の使い方に余分な力が入らず、より自然でしなやかな動きが可能となります。
結果として、力みのない美しさと、内側から湧き上がるような豊かな表現が実現されるのです。
従来のフラ、いわゆる「ベタ足フラ」や「1234」リズムで踊るスタイルは、体型や骨格の違いに関わらず、角度の取り方やリズムの取り方を画一的な枠に当てはめ、「集団として揃えること」を最優先にする傾向があります。
振付の順序や構成も、絶対的に固定されたものと捉えられ、遵守される事が一般的です。
それに対し、私の提唱するマネアフラメソッドは、「今、この瞬間」への意識を中心に置きます。
私にとって、振付とは「生きもの」であり、その日の感覚や体の状態によって、形が変化してもよいものだと考えています。
即ち、「その瞬間の、個人に流れるリズムを尊重する」という姿勢です。
私の踊り方には、規則性の中に“不規則性”が共存します。
※ただし不規則性の介入には、ステップの構造を體で深く理解し、それが無意識で表現できるレベルに達していることが前提です。
内面の抽象的表現を體で具現化する為には、「體の通り道における法則性・規則性」を深く理解している必要があります。
また、この「グレーゾーン」は、體の使い方だけでなく、時間の感覚そのものにも及びます。
即ち、「時間は一定ではなく、伸縮する」という概念のもと、その時々の感覚で自ら時間をコントロール出来なければ、グレーゾーンの表現は成立しません。
このような考えのもとに踊る私のフラには、正解がひとつに定まる事はなく、その表現は無限に広がります。
マネアフラメソッドの持つ抽象的な領域を、言語で明確に語る事には限界があり、敢えて言葉にするならば、それは「暗黙知」に近い領域かもしれません。
画一的に揃えて踊る従来のフラのとは、思想的にも構造的にも、まったく逆の方向性にあると言えるでしょう。
異国のダンスを踊る上で大切なのは、日本人の體:骨格に合った使い方で表現する事です。
そうでなければ、美しい形や自然な動き生まれてきません。
自身の骨格に適した動作を的確に行う事で、體への負担は軽減され、
結果としてバランスの取れた、無理のない美しさを持った踊りが生まれます。
私の提唱する「マネアフラメソッド」は、
一人ひとり異なる骨格に合わせて、最適な角度や空間の使い方を導き出し、
その方にとってもっとも自然で美しい踊り方へと導くメソッドです。
また、マネアフラメソッドにおける音の捉え方は、
従来の「1・2・3・4」や「1・2・3」といったリズムの固定された枠に囚われません。
呼吸とともにリズムは変化し、體と音が調和する事で、
踊り手自身の内なる本質とより深く繋がる事が可能になります。
このアプローチにより、フラはダンスとしての可能性を大きく広げ、
既存の枠組みや固定観念を超えた、自由で創造的なフラの在り方を実践として形づくることができます。
マネアメソッドの正式な構造(音取り、グレーゾーンの扱い方、體の使い方、空間の使い方等)については、YouTube等での公開及びオンラインでは致しません。
マネアフラメソッド習得は現行通り、創始者もも花との対面での伝授、また、公認マネアフラ教師ゆみ花教室で、教師ゆみ花からの伝授の二通りとなります。
その理由は、マネアフラのエッセンスは、画面越しでは伝えきれません。
対面だからこそ届く、繊細な動き・體の使い方・リズムの呼吸。
オンラインでは味わえない“本物”のエネルギー 。
マネアメソッドで踊るフラはただの振付ではなく、感情・エネルギー・命の表現。
體と體で響き合う“継承”の時間を大切にしています。
目の前で交わされる言葉と動きが、あなたのダンスを根底から変えていきます。
対面だからこそできる「呼吸の合わせ」「體の感覚へのナビゲート」を大切に、一人ひとりの“今”に寄り添った、唯一無二のセッションを行います。
バリエーションフラとは、フラをベースに、バレエなど他ジャンルのダンス要素を融合・結合することで、振付やステップを進化させた、新しいフラの在り方です。
この手法によって、表現力・芸術性・技術力に幅と深みが加わり、創造性に富んだ作品世界を生み出す事が可能になります。
私はこれまでの人生において、フラを通して数えきれないほどの恩恵と気づきを受け取ってきました。
これからもきっと、フラは私に沢山の豊かさを与え続けてくれるでしょう。
だからこそ私は、フラを心から愛し、大切にしているからこそ、あえて今、正直な思いを言葉にします。
フラの世界には、教室やハラウ、サークルなどにおける閉鎖的・抑圧的な体制や、
ピラミッド構造による上下関係・階級制度、指導者の在り方(特に権威や肩書きへの執着)、
そして高額なお名前料といったしくみに、私は強い疑問を感じています。
もちろん、私はハワイのフラに心から敬意を抱いていますし、アロハスピリットの精神を大切にしたいと願っています。
また、日本においてフラの普及・発展に尽力されてきた多くの先達の方々にも、深い感謝と敬意の念を持っています。
けれども、フラを学ぶなかで見えてきたのは、
一部で見られる、ハワイやクムフラへの過度な依存や盲目的な崇拝、
そして本質を伴わない表面的な精神論(偽善的な“アロハ”)の広がりでした。
私は、それらの在り方に、静かに、しかし確かな危機感を覚えています。
フラは他のダンスと同様に、技術的な成長と進化があって然るべき芸術表現であり、
そこに携わる一人ひとりが、主体性と自立性を持って自由に踊るべきだと私は考えます。
これからの時代のフラは、
日本人の感性と身体性を活かしながら、
新しいフラの枠組みを模索し、
メソッドとして共有されるものへと変わっていくことが必要ではないでしょうか。
フラの魅力のひとつは、年齢を問わず、どんな人でも踊れることです。
それは本当に素晴らしいことであり、だからこそ、もっと多くの人に届いてほしいと願っています。
私自身、フラに限らず「踊ること」が大好きです。
踊ることそのものに、喜びや解放を感じます。
そして数あるダンスの中でも、フラは私の心と體を、最も自然に自由へと導いてくれる表現なのです。
ですが、残念ながら一般的にフラには偏見や誤解が根強く残っているように感じています。
例えば、
「フラダンスっておばさんの踊りでしょ?」
「ダンス経験がなくてもできる、簡単な踊りだよね?」
「年を取ってから始める趣味でしょ?」
「太った人がするゆっくりした踊りじゃない?」
…このような言葉やイメージを耳にするたびに、私は切なさを覚えます。
そして正直に言えば、そう思われても仕方がない一面があることも、否定はできません。
だからこそ私は、こう願っています。
フラが本来持つ美しさ、力強さ、しなやかさ、そして芸術性を再び照らし出し、真に輝かせたい。
「マネアフラメソッド」はそのために生まれました。
ただ踊るのではなく、感性と技術、精神性と自由さが共に息づく“進化したフラ”を、
これからの時代を生きる日本人の體と心で、しなやかに表現していくための新しい方法です。
踊ることが好きな全ての人へ、
そして、今のフラに少しでも違和感や息苦しさを感じているすべての人へ、
マネアフラが、新しい一歩のきっかけになれたなら嬉しく思います。
2004年、もも花さんは「マネア」という言葉をはじめてインターネット上で公開しました。これは、日本のフラスタイルに衝撃を与えました。
フラダンスにも流派があり、手の角度・カウントなどが異なりますが、足の踏み方は2種類。ベタ足と、もも花さんが名付けたマネアステップです。manea(マネア)とはハワイ語で指の付け根を指し、マネアステップは足の指の付け根を折ってステップを踏みます。これは腰の可動範囲を広げ腰の溜めと揺れに粘りを持たせることから、優雅な動きとなむと言います。高度な技術のため、日本で取り入れている教室は少ないそうです。マネアスタイルが提唱されて以来、「腰を振るマネ」からの脱却が始まりました。芸術としてのフラの浸透につながっていったのです。
このステップは、自身のプロダンサーとしての価値もより高いものにしています。ダンサー出演すると、外国の方や他ジャンルのプロダンサーから高い評価を受けたり、ワークショップの依頼が入ってくるそうです。しかし、その背景にももも花さんの努力があります。低い姿勢を保ちながら上に半身を引き上げるフラ特有の姿勢は体の土台作りが欠かせないため、今もバレエレッスンに通っています。芸術性の高いダンス、プロになっても努力する姿、体の土台作りから指導してくれることがもも花さん特徴であり、受講者から支持される理由にもなっています。
「今後もアロハ精神を大切にしハワイ伝統のフラに敬意を払い続けることはもちろんですが、必要以上に縛られていくことには警鐘を鳴らしたいです。」ともも花さんは言います。
目標は、日本人の感性でフラを育て、そのフラが世界に認められること。「例えば、中国から日本に来たラーメンですが、今では大変評価され、中国から学びにくる方もいらっしゃいますよね。フラもそうなったら嬉しいです。そのためには進歩が必要。進歩することでフラの歴史が深まり、広まっていくはずです。そして、フラを舞いAloha精神を伝えることは、戦争・差別・偏見・いじめのない社会作りと人々の幸せに貢献できると信じています。」と、高い志を見せてくれました。
フラダンスは、現代人が忘れがちな豊かな心の在り方に気付かせてくれます。ダンスの枠にとどまらず、お互いを尊敬し合う関係をもたらしてくれる大切な文化なのだと感じさせてくれました。
(取材年月:2012年 6月)
3ステップのフラと3カウント(3拍子)で踏むフラを同一視する方がいらっしゃいますが、この2つは根本的に違います。
3ステップのフラの多くは3歩3拍子でタップがないフラで、1234で踊るタップのあるフラとリズムの取り方は変わりはありません。(近年のフラはタップを付けるのが主流で、フラはタップをした足から次のステップへ移行するのが基本とされています。)
一方3拍子(特にカホロの場合)で踊るフラは、音は4拍子で流れていても体(腰)は3拍子で動きます。
3拍子と言っても、1・2・3の均等のリズムを取るのではなく、3拍目を長くとります。3拍子自体が日本人が苦手とするリズムですので、3カウント踊るフラは難しいと感じるのかもしれませんね。