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Dear Stranger ディア・ストレンジャー 特集: 解説・レビュー/息子が誘拐、犯人が死体で発見、夫婦の秘密…衝撃に満ちた“極限のヒューマンサスペンス” - 映画.com
Dear Stranger ディア・ストレンジャーの必見、注目特集。特集では編集部独自の視点で魅力を紹介。
児玉美月|映画『顔を捨てた男』から考える「ルッキズム」と「障害表象」【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第7回は、2025年に公開した映画作品から「ルッキズム」と「障害表象」について考える。|児玉美月 映画文筆家
『パルテノペ ナポリの宝石』“美しさ”を多方面からひも解くクロスレビュー。時と共に失われゆく美の“その先”とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
第86回アカデミー賞外国語映画賞(現在の国際長編映画賞)に輝いた『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)のパオロ・ソレンティーノ監督が、「なによりも神聖なものを扱った映画である」と語り、イタリア国内で監督史上最大のヒットを記録した...
『ここが海』
2025年9月20日(土)~10月12日(日)シアタートラムにて上演の舞台『ここが海』公式サイト。
喜びも痛みも痛烈に伝わってくる血の通ったエールムービー!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』に心奪われた映画のプロたちのレビューをお届け!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
世間の目を気にせず自由奔放に生きるエネルギッシュな女性ジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠し、周囲と距離を取りながら生きる寡黙な男性フンス(ノ・サンヒョン)。まもなく公開となる韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(6月13日公...
児玉美月|恋愛の焦燥感に駆られない社会に【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第6回は、イベント後のある観客からの相談やさまざまな調査結果、近年の映画の動向から「恋愛」について考える。|児玉美月 映画文筆家
か「」く「」し「」ご「」と「 特集: 解説・レビュー/【予想を突き抜けた”編集部員No.1”】感情崩壊、涙が出るほど尊くて!――編集部、そして映画のプロが“最愛”の理由を語る - 映画.com
か「」く「」し「」ご「」と「の必見、注目特集。特集ではインタビューや編集部独自の視点で映画のみどころを紹介。
児玉美月|「若さ」と「美」を尊ぶルッキズム社会との向き合い方【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第5回は、広告や映画で表現されている「美」から、社会構造の問題点と老いを考える。|児玉美月 映画文筆家
奥浜レイラ×児⽟美⽉×ゆっきゅんが妄想企画! ガールズ&クィアのための映画祭 | Numero TOKYO
「私たちのための映画祭を開くなら?」映画に関する文筆、トークで編集部が絶大な信頼を寄せる3人に、私たち女性やLGBTQIA+が共感し、エンパワーされる作品を集めた3日間の架空の映画祭の企画をオファー。会議の模様をお届け!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年4月号掲載)
児玉美月|性暴力に関する映画の啓蒙的な役割【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第4回は、昨今大きな話題となっている性暴力について大学時代の友人の話やトリガーアラートなどから考える。|児玉美月 映画文筆家
【特集】児玉美月×奥浜レイラ対談、既存の映画で描かれてきた「女性像」を解体する官能映画『エマニュエル』 | cinemacafe.net
現代の香港を舞台に、一人の女性が真の快楽を追い求める姿を鮮烈なエロティシズムとともに映し出した新生『エマニュエル』。公開を前に、映画ライターの児玉美月さん、映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラさんをゲストに迎え、本作の魅力、そして監督の作家性を深掘りした。
映画ライターが選ぶ2025年映画期待作を発表 | cinemacafe.net
2025年も数々の作品が公開・配信を控えているなか、最も期待している作品を映画ライター11名が発表します。
映画ライターが選ぶ2024年の映画No.1を発表 | cinemacafe.net
映画ライターが選ぶ2024年の映画No.1は?
児玉美月の「2024年 年間ベスト映画TOP10」 映画にとってなにより尊ぶべき“カタルシス”
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2024年に日本で公開・配信された作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする。第16回の選者は、文筆家の児玉美月。(編集…
SPUR
今こそ観るべき、社会派映画のすすめ 2024
児玉美月|映画『怪物』鼎談記事の反響から考えるソーシャルメディアとの向き合い方【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第3回は、2024年3月に公開された、映画『怪物』の表現に関する鼎談記事からソーシャルメディアとの向き合い方について考える。|児玉美月 映画文筆家
児玉美月|「安楽死」に賛成ですか?祖母の死から考える「安楽死」【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。第2回は、祖母の死をきっかけに「安楽死」の現状や問題点について考える。|児玉美月 映画文筆家
児玉美月|「赤」と「青」の2色の世界で【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】 - あしたメディア by BIGLOBE
映画批評を多数の媒体に寄稿されている映画文筆家の児玉美月さん。児玉さんが、日常で感じる社会への考えを綴る、連載コラム。今回は、大学のポスターや学生時代のエピソードから、日常生活の中のジェンダーについて考える。|児玉美月 映画文筆家
16歳から、地道に泥臭く書き続けて。映画文筆家・児玉美月|エンドロールはきらめいて〜えいがをつくるひと〜 #13
毎月1人ずつ、映画と生きるプロフェッショナルにインタビューしていくこのコーナー。 第12回までは、映画の制作過程に携わる方々を紹介してきました。コーナー2年目を迎えた第13回目以降は「映画を広める人」に焦点を当ててお話を伺っていきます。 今回のゲストは映画文筆家の児玉美月さん。大学で映画を学んで以降、特にジェンダー・セクシュアリティの表象に関心を寄せながら言葉を紡がれてきた児玉さんは、どのようにし …
ニナ・メンケス作品に見る、#MeToo以降改めて問われる「映画」との向き合い方 | cinemacafe.net
アメリカの知られざる映画作家の特集上映が「ニナ・メンケスの世界」と題され、新たに劇場公開される。
わたしは今日をこう生きたという雑文/児玉美月 | me and you little magazine & club
6年暮らした家の退去と母の乳癌闘病。映画で生を希求すること
ソフィア・コッポラが描く男と女の性的闘争…“車”の描き方に込められたメッセージとは? 映画『プリシラ』考察&評価レビュー
スーパースター、エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた14歳の少女プリシラの物語を繊細に描いた4月12日公開の映画『プリシラ』。映画文筆家・児玉美月さんによるレビューをお届… <a href="https
3月「女性史月間」におすすめするエンパワーメント作品3選 | cinemacafe.net
3月8日は「国際女性デー」。シネマカフェでは奥浜レイラさん、児玉美月さん、西森路代さんがおすすめする女性のエンパワーメント作品をご紹介。
【14選】ジェンダーを理解するために、映画や本に触れよう
女性の活躍や連帯は、男性にとっては縁遠い分野という印象が強いかもしれない。もしくは、攻撃的な印象が持たれやすいことから、女性であっても嫌煙するという人もいるだろう。主張がさまざまなトーンで繰り広...
GWはアニエス・ヴァルダ、ソフィア・コッポラらの傑作をイッキ見!いま観るべき女性映画作家4人を振り返る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
近年、往年の映画作家たちのレトロスペクティブ上映が好評を博している。例えば2022年から開始されたウォン・カーウァイの特集上映では連日満席のヒットを記録したが、注目すべきはかつて作品に親しんでいた層のみならず、20代などの若い世代も劇場に...
「怪物」から「バービー」まで 恋愛至上主義に抗い変革願う生の物語:朝日新聞デジタル
■映画文筆家・児玉美月さん寄稿 私たちの文化では、しばしば「友達以上の関係」を「恋愛」の言い換えとして使う。もちろんその「以上」には、「友情」よりも「恋愛」を人間の関係における階級の上位へ位置づける含…
哀れなるものたち 特集: 解説・見どころ/アカデミー賞有力候補の一角。超衝撃作、大問題作、強刺激作…どんな言葉も、本作には相応しくない。 - 映画.com
哀れなるものたちの必見、注目特集。特集ではインタビューや編集部独自の視点で映画のみどころを紹介。
『哀れなるものたち』が描く「無垢」な女性の知的探究と性的探究、世界改革のために思考し続けること | CINRA
自分の身体は自分のもの、倒れてもまた立ち上がる。エマ・ストーン×ヨルゴス・ランティモス監督の再タッグ作
同性愛がタブーな社会に生きる職人と妻、若い助手。『青いカフタンの仕立て屋』が描く語られざる物語 | CINRA
「観る」のみならず「触れる」映画でもあるモロッコ映画。今年のカンヌ審査員も務めたマリヤム・トゥザニが語る
危険で魅惑的な娼館の世界へ女性小説家が潜入…映画『ラ・メゾン 小説家と娼婦』が描く“彼女たちが娼婦になった理由”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
27歳の女性小説家が執筆のため、自らセックスワーカーとして娼館を潜入調査した実際の経験を基にする映画『ラ・メゾン 小説家と娼婦』(公開中)は、当初男性監督が原作の版権を得ていたという。ところがその後、原作者のエマ・ベッケルは俳優としても活...
児玉美月の「2023年 年間ベスト映画TOP10」 「観る」だけには留まらない映画体験
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2023年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2023年に日本で公開された(Netflixオリジナルなど配信映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする…
映画『CLOSE/クロース』カンヌ映画祭グランプリ受賞監督 ルーカス・ドンに気鋭の映画文筆家・児玉美月が迫る|エスクァイア日本版
気鋭の映画文筆家・児玉美月氏が最先端の”クィア映画”を生み出したドン監督と語り合いました。そこで見えてきた「親密な関係性の二分法」への挑戦とは。見ろ、世界よ。これが最先端のクィア表現だ。
映画史における「燃ゆる女の肖像」を更新 児玉美月が評する『Rodeo ロデオ』の主題
愛嬌のある笑みなど一切浮かべず、路上でガソリンを男にせがむ『Rodeo ロデオ』の主人公ジュリアの大胆不敵さは、かつてアニエス・ヴァルダが『冬の旅』(1985年)で描いたモナの姿をも呼び起こすかもしれない。『冬の旅』の英題「Vagabond」は「無法者」や「流れ者」といった西部劇的な男のイメージを彷彿…
カップルの「その先」を夢想!LGBTフレンドリーな社会についても学べる台湾BLドラマの世界|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
2020年に入って日本でも一大ブームとなったアジアBLドラマ。「SOTUS/ソータス」(16)や「2gether」(20)など、その先駆けとなったタイBLドラマはもちろん、台湾もますます良作のBLドラマを精力的に世に送り出している。リアル...
映画執筆家・児玉美月が選ぶ、真摯に描かれた“レズビアン映画”
女性史月間に見つめたい、女性同士の親密な関係性を描く世界の映画の今。
文学、お笑い、映画が描く女性の連帯。『あのこは貴族』山内マリコとAマッソ加納愛子が語る、シスターフッドの“いま”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
いま、映画が描く女性たちの絆は、かつてないほどの力に満ちている。2020年に日本で公開された映画を辿っていくだけでも、いかにジャンルや国を横断した女性同士の連帯、つまり“シスターフッド”が活況を呈しているかが窺える。例えば、女性同士のラブ...
中絶は「恥」ではない。実体験をもとにひとりの女性を描いた『セイント・フランシス』主演の想い | CINRA
産後うつ、生理、中絶、レズビアンカップルの子育て……。映画『セイント・フランシス』が描くさまざまなテーマ
児玉美月の「2022年 年間ベスト映画TOP10」 映画業界の旧態依然な体制の改善を願って
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2022年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2022年に日本で公開された(Netflixオリジナルなど配信映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする…
リコリス・ピザ 特集: 解説・あらすじ・評価 まさかの【恋のマウント・バトル】! 世界中がドハマリ中! - 映画.com
リコリス・ピザの必見、注目特集。特集ではインタビューや編集部独自の視点で映画のみどころを紹介。
児玉美月の「2021年 年間ベスト映画TOP10」 彼らの物語は、もうすでに私の物語でもある
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2021年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2021年に日本で公開された(Netflixオリジナルなど配信映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする…
ツイッターでの批判きっかけに対談が実現 ふくだももこ監督×児玉美月が語る『ずっと独身でいるつもり?』
なぜ韓国は“フェミニズム映画”が多い? 『キム・ジヨン』『はちどり』などを辿る
10月に公開された『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめとして、現在韓国フェミニズムが日本でも話題になっています。6月に公開されたキム・ボラ監督の『はちどり』は、小規模な作品ながらその質の高さが口コミで広がり、異例の全国拡大公開が決まりました。本記事では、ますます映画界においても重要なテーマとなっているこの「フェミニズム」を軸に、いくつかの作品をご紹介します。(文=児玉美月)
『窮鼠はチーズの夢を見る』『マティアス&マキシム』─ 思いがけないキスから始まるふたつの「初恋」 | Fan's Voice | ファンズボイス
年齢を重ねていくごとに、あるいは、経験を重ねていくごとにうまく振る舞えるようになっても、恋愛においては通用しないことがある。 恋愛の名手といわれる行定勲の『窮鼠はチーズの夢を見る』と、今年31歳になった早熟の天才グザヴィ …
『マティアス&マキシム』グザヴィエ・ドランにしか描けない、たったひとつの“初恋”がここに
ある自主映画の撮影でラブシーンを演じることになった親友同士の男と男。それがきっかけとなり、ふたりの関係に変化が訪れる。マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)は恋人との結婚を控えており、マキシム(グザヴィエ・ドラン)はオーストラリアへと旅立つ準備を進めている。まさに人生の分岐点に立つ彼らが、抑…
年末企画:児玉美月の「2020年 年間ベスト映画TOP10」 “それでもこの世界を信じる”と思わせる力
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2020年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2020年に日本で公開された(Netflixオリジナルなど配信映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする…
パブロ・ララインが生み出した新しいヒロイン像 『エマ、愛の罠』で“身体”の表現の高みへ
吊るされた信号機が炎上している強烈なファーストショット──。カメラが引いていくと、そこに一人の女が映し出される。火災放射器を担いだこの女エマ(マリアーナ・ディ・ジローラモ)が、本作『エマ、愛の罠』の“ヒロイン”である。エマは、映画における既存のヒロイン像の枠組みにおさまらない新たな魅力を携えて、物語を…
『窮鼠はチーズの夢を見る』は原作ファンも納得の出来 水城せとな作品のエッセンスがそこかしこに
水城せとなによる恋愛漫画の傑作『窮鼠はチーズの夢を見る』、続編にあたる『俎上の鯛は二度跳ねる』からなる『窮鼠』シリーズが、一篇の映画となった。結婚している大伴恭一(大倉忠義)は、ある日大学時代の同級生であり調査会社に勤務する今ヶ瀬渉(成田凌)に不倫の証拠を提示される。今ヶ瀬は片思いし続けていた大伴に対…
純粋な恋愛と純然な映画についての物語 “3人目の主人公”による『劇場』の仕掛け
「まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことはまだない。もう少しで見えそうだなと思ったりするけど、目を閉じた状態で見えているのは、まぶたの裏側の皮膚にすぎない」。 又吉直樹による同名の原作小説『劇場』は、男が目を閉じながら世界を見ようとするこの一節からはじまる。これは確かに、…
ホアキン・フェニックスの瞳に取り憑かれた映画作家たち “銀幕の道化師”に成り得るまで
白い塀に顔の下半分を遮られた一人の男の姿が映る。ヘルメットを被った頭部は隠され、観客の目線は否応なくその瞳に吸い寄せられることとなる。これはポール・トーマス・アンダーソンによる『ザ・マスター』(2012年)で、初めてホアキン・フェニックスがスクリーンにその姿を現すショットのことだが、おそらく画面がそう…
「自分へと向かうラブストーリー」があってもいい 『ハーフ・オブ・イット』の知性溢れる魅力
レズビアンである中国系アメリカ人の女性を描いた『素顔の私を見つめて….』(2004年)から、おおよそ15年もの時間を経てアリス・ウー監督が製作した本作『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』では、同じくレズビアンである中国系アメリカ人のティーンの物語が描かれる。勉強家のエリー(リーア・ルイス)は代…
すべての登場人物は世界のどこかの誰かかもしれない 『ふたりのJ・T・リロイ』が問いかけるもの
かつて『パーソナル・ショッパー』(2016年)で「別人になりたいと願っていた女」を演じたクリステン・スチュワートが、本作『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』では「別人になることを強いられる女」を演じる。2000年に『サラ、神に背いた少年』で鮮烈にデビューした作家ローラ・アルバートが作り…
意外な形で結論づけられる“自由”を巡る問い 『ロニートとエスティ』が描く、個としての女性の人生
愛する者と触れ合うとき、服を脱ぐよりも先にかつらを脱ぐ女の姿が官能的なのは、服を脱ぐよりもかつらを脱ぐ所作の方がよっぽど官能的に見えるからだ。超正統派ユダヤの女性は、外ではかつらをつけなくてはいけない。そんな教えに従いながらロンドンのユダヤ・コミュニティに生きる「敬虔な信者風」のエスティ(レイチェル・…
年末企画:児玉美月の「2019年 年間ベスト映画TOP10」 “沈黙”が共通項に
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。映画の場合は、2019年に日本で劇場公開された(Netflixオリジナル映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で…
同性愛行為が“違法”のケニアで描く、二人の少女の愛 『ラフィキ:ふたりの夢』がもたらした希望
「わたしたちは本物になろう」――。そう誓い合うのは、ケニアに住む二人の少女ケナ(サマンサ・ムガシア)とジキ(シェイラ・ムニヴァ)だ。離れて暮らす政治家の父親を持つケナは、国会議員選挙に出馬した父親の対立候補の娘であるジキと出逢う。その出逢いはケナにとって革命を起こし、二人はたちまち距離を縮めていく。し…
是枝裕和監督の切実なる願いが結晶 『真実』は映画と人間の幸福な関係を描く
葉が秋めいた木は、人を郷愁へといざなう。幼い頃の家族との思い出を振り返るときのような、懐かしくて切ない感覚をふと覚える。是枝裕和の最新作『真実』の舞台である一軒家の庭に生える紅葉の木は、ルイス・ブニュエル『昼顔』(1967年)のファーストシーン、カトリーヌ・ドヌーヴの乗せた馬車のかたわらに生える木々の…
『劇場版おっさんずラブ』は実写BL映画の代表格に ド派手な設定の根底にある普遍的なテーマ
日本の実写BL映画のジャンルにおける至福の大傑作が“爆誕”した。おっさん同士が熱いラブバトルを繰り広げるというトンデモ設定ではじまった連続ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の映画化『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』がついにこの夏、公開を迎えた。ドラマシリーズは、ポンコツサラリー…
『火口のふたり』は価値観や恋愛観に強く揺さぶりをかけてくる 大人へと向けられた究極の愛の物語
いまやりたいことをやっていると、人間は未来を失い、過去に何も残せない。明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、初めて立派な昨日が生まれる。 ――白石一文『火口のふたり』 本作『火口のふたり』の原作小説において唯一この一節が太字で書かれているのは、これがあまりにも社会にとって自明な…
奇跡のキャスティングと映像美が紡ぐ 唯一無二の身体の物語『Girl/ガール』の繊細な表現
黄金色の光のなかで、微睡む少女が目を覚ます。この少女ララ(ビクトール・ポルスター)は男性の性別を与えられて生まれたが、心は女性であり、医療手段によって女性になることを望んでいるトランスジェンダーである。理解のある優しい父親がそばにいながらも、ララは胸の内を口に出すことなく、彼女の心の在りようとは裏腹に…
アンセル・エルゴートが演じきった2つの人格 『ジョナサン -ふたつの顔の男-』は“愛”の映画に
夜がない映画。映る空はいつも青く、画面に光が立ち籠めている。この映画『ジョナサン -ふたつの顔の男-』には、ほとんど夜が描かれることがない。なぜ、夜が描かれないか。それは、朝7時から夜7時までの限られた時間のみで日々を過ごすジョナサン(アンセル・エルゴート)の視点によって、物語が進んでゆくからである。…
『さよなら、退屈なレオニー』は新たなティーン像を示す 主人公レオニーの鮮明さが灯す“光”
不機嫌そうな顔をした少女がスクリーンの前に現れる。その表情が物語るように、レオニー(カレル・トレンブレイ)は高校卒業を目前にして、将来もわからず鬱屈とした日々を送っている。信頼できる実の父は遠くにいてなかなか会えない一方、嫌いな義理の父はラジオのDJをしていてどこにいても彼の存在がつきまとう。そんなあ…
PFFグランプリ『オーファンズ・ブルース』が描く“永遠の夏” 青春の道の先に待つものとは
「宇宙は細くなってく」――。路上で古本を売りながら海沿いの町に暮らすエマ(村上由規乃)は記憶に問題を抱えており、彼女の住む部屋の壁には付箋のメモがおびただしく貼られている。「宇宙は細くなってく」とは、ややもすると見過ごしてしまいそうな、そのメモの中の一枚に記された言葉である。とりわけフォーカスされるこ…
#MeToo時代の今語られるにふさわしいテーマ 『コレット』は一人の女性の自立を描く
女性がものを書くとき、そこにはいつも闘いがあったことを私たちはすでに知っている。女性作家ものの映画が次々に公開され、もはや一つの潮流と化している昨今にあって、新たにそのフィルモグラフィーに加わる映画、それが本作『コレット』(2018年)だ。昨年公開された、エル・ファニング主演によるイギリスの女性作家メ…
“たった一度の情事”が愛し合う恋人たちを破滅に至らせる 『追想』音楽が担う重要な役割
愛し合う恋人たちを破滅に至らせるもの。それは、打ち克つことのできなかった甘い誘惑の時もあれば、和解しがたい軋轢の時もあるだろう。あるいは、不慮の事故のような時もあるかもしれない。5月10日にDVDがリリースされる、イアン・マキューアンによる小説『初夜』(2009年、新潮社)の映画化作品『追想』(201…
好きな人の好きな人になれないすべての人へ 『愛がなんだ』に見る今泉映画における好きという感情
映画が始まると同時に、電話で話す女の声が聞こえてくる。私たち観客は、その声を聞いただけで女が恋をしているのだとわかる。マモちゃん(成田凌)と呼ぶ男に片思いするテルコ(岸井ゆきの)は、他のことなどお構いなしに彼中心の生活を送っているが、当のマモちゃんは年上のスミレさん(江口のりこ)に想いを寄せている。明…
『シンプル・フェイバー』は極上のサスペンスコメディに ポール・フェイグによる視覚的レトリック
“The Lady Vanishes”(女性が消える)を原題に持つ映画、それがサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『バルカン超特急』(1938年)である。本作『シンプル・フェイバー』の監督を務めるポール・フェイグ自身もヒッチコック好きを公言しているが、映画もまた、女性の失踪からはじまる物語…
グレン・クローズが見せる解放と恍惚の表情ーー『天才作家の妻』が描く“妻”という役目
過去何世紀にもわたって、女性は鏡の役割を務めてきました。鏡には魔法の甘美な力が備わっていて、男性の姿を二倍に拡大して映してきました。 ――ヴァージニア・ウルフ著『自分ひとりの部屋』(平凡社、片山亜紀訳、2015年) 波の音が聞こえてくる。夫婦が住む海の近い家で聞こえてくる波の音だ。その波の音が…
年末企画:児玉美月の「2018年 年間ベスト映画TOP10」 女性映画の勢いが止まらない
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2018年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優・女優たちも紹介。映画の場合は2018年に日本で劇場公開された(Netflixオリジナル映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観…
“危うい儚さ”の趣里と“今までで一番大人”の菅田将暉 『生きてるだけで、愛。』が紡ぐ心の繋がり
永遠にわかりあえない。それは緩やかな絶望で、ましてやそんな風に感じてしまう相手といるのは、地獄みたいなものだろう。 躁鬱と過眠の症状を抱えた無職の寧子(趣里)は、出版社に勤める寡黙な津奈木(菅田将暉)と同棲して3年になる。仕事をしようにも続かなく、ただ家で眠るだけの鬱屈とした日々を過ごす寧子の前に…
“内”にではなく“外”に開かれた希望ーー『空気人形』に通ずる『万引き家族』の空虚や孤独の可能性
父と思われる中年男と、息子と思われる少年がスーパーで仲睦まじそうに買い物をしている。何の変哲もない家族の日常を切り取ったようなこのコミカルな場面が、実は万引きをしているところだと知らされて始まるこの物語は、次第に彼ら家族の秘密を暴き出していく。 一種のブームと化しているとも思われる「疑似家族」…
『娼年』は女性の性的欲望を可視化して賞賛する 松坂桃李、覚悟の演技が生んだ説得力
松坂桃李の全裸の後ろ姿を、カメラが這うようにとらえる。初手からベッドシーンで幕を開ける『娼年』は、これが紛れもなくセックスについての映画であることを高らかに宣言する。 「女性もセックスもつまらない」とうそぶく大学生のリョウ(松坂桃李)が、映画の中の最初のその行為を気怠そうに終える。しかし、女性…
吉高由里子、『ユリゴコロ』殺人者役の底知れぬ魅力 『かの鳥』にも共通する“愛”への問い
2017年は、イヤミスの女王とも呼ばれる沼田まほかるの小説『彼女がその名を知らない鳥たち』、『ユリゴコロ』が相次いで映画化された年となった。 『ユリゴコロ』は、人を殺めることに心の拠りどころを感じる女性、美紗子(吉高由里子)を主人公として描かれる。美しき殺人者を演じる吉高由里子は、『婚前特急』(2…
音楽がストーリーそのものに 『グレイテスト・ショーマン』の幸福な音楽の全能感
「さあ、立ち上がって」。第90回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが、メリル・ストリープをはじめとしてそこにいる多くの女性たちをスピーチで立ち上がらせたことが記憶に新しい。そして、同じくいわゆるマイノリティと呼ばれる人々を立ち上がらせたのが、本作『グレイテスト・ショーマン』で…
幻惑的な鏡の使い方が意味するものとは? 『ナチュラルウーマン』が描く、世界に存在する現実
イグアスの滝の獰猛な流れが映し出される。このイグアスの滝の持つ力強さをそのまま体現したかのような人物が、本作『ナチュラルウーマン』の主人公マリーナ(ダニエラ・ヴェガ)である。滝の直下で岩に打ち付けられると水飛沫はやがて霧となり、マリーナの最愛の恋人オルランド(フランシスコ・レジェス)のいるサウナのミス…
24年の月日を結ぶ架け橋とは? 『リバーズ・エッジ』が映し出す、ギリギリを生きる若者たちの姿
「新しい作品が描けない今、自分の作品に新たな命が吹き込まれる事に興味がある」――これは岡崎京子による漫画『ヘルタースケルター』(2003)が、蜷川実花によって映画化された際に寄せられた岡崎自身のコメントである。交通事故で重大な後遺症を負って以来、岡崎は新作を描いてはいない。1994年に刊行された『リバ…
『スリー・ビルボード』が描く、善悪混淆と人間の多面性
ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の深いしわが刻まれたその顔は、砂漠のようにカラカラに乾いている。その乾きは、もはや感傷的な涙などではたやすく潤うことを許さない。愛娘を殺され、難航する捜査に対する憤りを鎮火させることのできない母親ミルドレッドは、町の辺ぴな場所に建てられた3つの看板にウィロビー…
他のトランスジェンダー映画と一線を画す? 『アバウト・レイ 16歳の決断』が描く“心の交流”
「何者かになりたい」という願望を、おそらく多くの人が抱いたことがあるだろう。本作『アバウト・レイ 16歳の決断』の主人公レイ(エル・ファニング)にとっての「何者」とは、「男」である。しかし、レイはまだ16歳で未成年のため、女性の身体を男性化させるための治療を受けるためには、親の承諾が必要となる。そこで…
何がリンチただ一人の語りを可能にしたのか? 『デヴィッド・リンチ:アートライフ』を読み解く
デヴィッド・リンチ――彼の紡ぐ不可解な悪夢の世界にうなされたことが一度でもあるならば、誰もがその謎を紐解いてみたくなるだろう。本作『デヴィッド・リンチ:アートライフ』は、主に映画製作に入るまでの彼の「アートライフ」に肉薄するドキュメンタリーである。それは、広く認知されているように彼が類まれなる映画作家…
年末企画:児玉美月の「2017年 年間ベスト映画TOP10」 映画作家たちが才能と美学を忌憚なく発揮
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2017年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。映画の場合は2017年に日本で劇場公開された(Netflixオリジナル映画は含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で…
白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』の“鳥”が意味するものーー驚くべき二面性を読む
彼女がその名を知らない鳥たち、そして私たちもまたその名を知らない鳥たち。ここで言われている「鳥」とは一体何のことなのかーーそんな問いに思いを巡らせながら邂逅する物語が、本作『彼女がその名を知らない鳥たち』である。 年の離れた陣治(阿部サダヲ)と暮らす十和子(蒼井優)は、不潔で下品な陣治を嫌悪しなが…
どの世代にも愛される、ロードムービー史における新たな傑作 『50年後のボクたちは』の瑞々しさ
14歳の頃の自分はどんな自分だっただろうーー。そんなことを呼び起こしてくれるのが、ファティ・アキン監督作『50年後のボクたちは』である。過去には『太陽に恋して』(2000)でも、若い男女が盗んだ車を走らせるロードムービーを描いていたファティ・アキン監督が、今度は14歳の少年を主人公に瑞々しい青春ロード…
“男女”と“車”に“音楽”を融合ーー『トゥルー・ロマンス』の精神受け継いだ『ベイビー・ドライバー』
ジャン=リュック・ゴダールがそれさえあれば映画が成立すると言った「男女」と「車」に「音楽」を融合して作られた映画、それがエドガー・ライト監督の最新作『ベイビー・ドライバー』である。 ハリウッドには、ボニーアンドクライドフィルムと呼称されるジャンルが存在する。これは実在したギャングカップル、ボニー・…
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