私共は火力発電所で日常的に消費されている、復水器伝熱管の洗浄体である洗浄ボールの製造・販売を目的として、水戸市で昭和46年に有限会社ミズキ商会を創業しました。以来62年間洗浄ボールの専業メーカとして、主に国内電力会社殿向けに洗浄ボールを納入させて頂いてきました。この間、火力発電所の大容量化・原子力発電所の運転開始と同時に、洗浄ボールも多種多様な製品が求められるようになり、私共も先進国メーカと製品開発を競い合いながら現在に至っております。
しかしながら、SDGs・COP対応の立場から洗浄ボールを見直してみると、現在の主流であるコーテング材(合成樹脂チップや、炭化ケイ素化合物のチップなど)が人工物であり、これらが水域環境に流失し環境汚損を生じさせている現状、また洗浄完了した洗浄ボールは回収されて焼却処分されていること等を、回避する技術的な解決手段の開発が必要となってきました。
このため試行模索しながら、砕砂をコーテング材とした洗浄ボールの特許をもとに新しい洗浄ボールの開発を進めています。今度はこれらをもとに、クリーンで高効率な発電事業に貢献すべく全社一丸となって邁進いたします。
代表取締役 後藤 幹也