注 「お宮の一年」で使われている写真は単年度のものではなく過去複数年のものが混在しています。
年が変わるとともに、氏子のみなさんが次々とお参りに来てくれます。なかには1時間以上も前から、境内で年が変わるのを待っていてくれる方もいます。左の写真は
○拝殿の前に建てた元旦用のしめ飾り
○お札をお配りする氏子総代が待つ社務所
○ご来光が当たりはじめた鳥居
毎年4月の中旬には、春の祈年祭(きねんさい)が行われます。去年収穫した籾(もみ)を、清水の村を見守ってくれている村の神様に供え、今年の豊作をお願いします。
右の写真
○お祭りを知らせる幟(のぼり)をあげます。
○お祭りの前には百寿会(ひゃくじゅかい)のみなさんの力もかりて境内の掃除をします。神社の屋根も庭も冬の間に枯れ落ちた杉の葉や枝でいっぱいです。掃除がおわると、急に春らしくなります。
○三年に一度、春祭りの前に、拝殿に掛けられていた灯ろうが掛け替えられます。新しい氏子総代の名前が入った灯ろうが掛けられて、9年間掛けられていた灯ろうは、土蔵に移されて保管されます。
6月 夏越しの大祓(なごしの おおはらえ)
わざわいを祓(はら)い清め、心身ともに健やかにすごせるようにお参りをします。家ごとに配られている形代(人形と車形)に祓い清めたい気持ちをこめて川に流します。
境内に入る前に、鳥居(とりい)に掛けられた、茅の輪をくぐります。茅の輪をくぐるわけは昔からのいい伝えです。
8月 風鎮祭(かざしずめ の まつり) 通称 風祭(かざまつり)
風をしずめ、五穀豊穣を願うまつりです。
一生懸命育ててきた稲がいよいよ穂を出す時期です。このころは二百十日とか二百二十日とよばれ、台風の季節です。それで昔から、農家の人々は一生懸命育ててきた稲が台風でだめになってしまわないように願いました。しかし、台風の発生を止めることはできませんので、せめて「大きな難は中難に、中難は小難に、小難は無難にしてください。どうか神様のご加護で天災を除けて、豊かな実りにしてください」と願いました。それがこのお祭りです。(宮司さんのお話より)
祭り実行委員会
風祭りの日には、秋のお祭りの相談をする「祭り実行委員会」も行われます。お祭りが安全でにぎやかにおこなわれるように、清水自治会の役員・子供会育成会・小中学校の保護者会・神楽会・交通安全協会・お祭りの年番・のぼり捧持(ほうじ)・かぐら捧持・氏子総代など多くの方々が集まって打ち合わせをします。会が終わるとみんな風祭に出席して豊作と安全をいのります。
8月 しめ縄作り
9月の例大祭に向けて、新しいしめ縄を作ります。去年いただいてしまってあった稲わらをスグルことから始まります。
次の日曜日から、いよいよしめ縄を作り始めます。太くて長いしめ縄には、芯にワイヤーが入っています。新しく氏子総代になった人たちは作り方がよくわかりません。それで先輩の氏子総代のみなさんが教えにきてくれます。氏子総代の仕事は大変ですが、このようにして代々助け合って伝統を受け継いできました。
しかし、鳥居(とりい)にかけるしめ縄を作るだけではありません。本殿用、拝殿用、ご神木用もつくります。ほこりと汗にまみれながら力を合わせてりっぱなしめ縄を完成させます。
9月 秋祭り
コロナの大流行で何年も見ることのなかった天の羽衣の幕が、令和7年のお祭りに張られました。
舟張り・舟ひき(ふなはり・ふなひき)
清水のお宮までは三島さんと神明さん、二つの氏神様を舟に乗せていきます。
写真1 舟を組むのは当番木戸と氏子総代です。竹を組んだり布を張ったりします。ときには雨にぬれて作り直すこともあります。
写真2 子ども神楽の練習 舟の横で子供たちも笛を吹きます。その練習をいく晩もやります。運動会があって疲れていた夜も集まりました。子供の親たちも一緒に練習します。ママさん神楽です。
写真3 舟は公民館の庭から出発します。とても重いので力を合わせないと動きません。子どもが少なくなってきたので、小さい子も協力します。
写真4 舟がお宮に到着しました。舟が重いので大人が引っ張りあげます。
神楽(かぐら)の奉納(ほうのう)
神楽会のみなさんは、毎年神楽を奉納してくれます。神楽のお社にいる神様は神楽会のみなさんの笛や太鼓を聞きながら、清水の村の様子をながめてやって来ると言われています・・・。その列の先頭に立って年番長が道案内をします。その後を、のぼりをかついだ、幟捧持(のぼりほうじ)が続きます。お社を乗せたリヤカーを引くのは神楽捧持(かぐらほうじ)です。
写真2 鳥居の前に到着すると、神楽はリヤカーから降ろされて、ここからはいよいよ神楽捧持たちによって舞殿までかつぎあげられます。
写真3.4 獅子舞です。神楽会の人たちはこの日のためにいく晩も練習をかさねてきました。これからは「清水神楽会」として立派な奉納をしてくれることでしょう。
浦安の舞(うらやすのまい)
地元の女子中学生の有志が浦安の舞を奉納してくれます。夏休みになるころから練習を始めます。はじめのうちは公民館で練習をしますが、やがて本番にそなえてお宮で練習をするようになります。
写真1 灯りに映し出されたお宮からは、舞の曲が流れてきます。四人の舞姫が真剣に練習をしています。
写真2 本祭りでは宮司さんやおおぜいのお客さんの前で四人が息を合わせて上手におどります。
育成会や小学校の保護者会の協力で、子供たちの絵が舞殿に飾られます。清水の大人も子供もそれぞれができる方法でお祭りに参加してくれています。
11月 新穀感謝祭 七五三
毎年11月15日ころ、穀物の実りを神様に感謝するおまつりです。
春、山から里に降りて田畑や人々の暮らしを見守ってくれた神様が、無事に収穫できたことを見とどけて、山に帰って行くという言い伝えがあります。神様が山に帰られる前にお礼をいうのだろうと思います。また感謝祭では地元の氏子からよく実った稲穂やアワなどが奉納されます。
また、この日に合わせて七五三が行われます。小さな、いなかのお宮ですから大きなお宮のようににぎやかではありませんが、村の神様に末永く見守っていただきたいと思う親子がお参りにきてくれます。これからはもっと子供が少なくなってしまうので、七五三の親子は、普段着でこぞっておいでいただき、子供たちの健やかな成長を祈っていいただきたいと、氏子総代たちは思っています。
社務所のなかでは、お参りに来てくれた人たちにわたす、おふだや、縁起物を売る用意をします。今年はたくさんの方に買っていただきました。来年はもっと大ぜいの方に買っていただけるといいです。
何もかも準備がととのったところで、お供え係が神前にお供えをあげます。このときは、切もちもや氏子から奉納された餅などもあげられます。
こうして、新しい年を迎える準備がととのいます。
12月 越年祭・元旦祭
お宮の一年は12月23日の「年越の大祓」で終わります。この日、これまでのお札やお守りなどをお焚きあげし、大掃除をして新しい年を迎えられるようにします。
それから、新しい年を迎える用意をします。写真は準備の様子です。
拝殿の前に新しいしめ縄をはり、そのあと、社務所や、便所などにもしめ縄をかけ、門松もたてます。お参りするみなさんが石段ですべらないように、コモをしいたり、境内を明るくするために照明を取り付けたりします。本殿の裏には、むかし、清水のあちこちにあった祠などを集めた場所があります。そこも囲います。