近頃、テレワークという働き方が急速な広がりをみせています。しかし働く環境の変化により、仕事と休憩のメリハリがつけられないという問題が浮かび上がりました。テレワークでは、体感時間のズレや時間に追われる感覚から休憩のタイミングを逃してしまう人が少なくありません。テレワーカーの4人に3人がメリハリをつけられないと感じている今、適切なタイミングで休憩を促すサービスが必要だと考えました。私たちは休憩タイミングを集中が途切れたときだと考え、集中度をもとに通知を出して休憩を促す「めりはりこ」というサービスが誕生しました。
休憩タイミングを計る
スマートフォンを設置し、集中度の計測と作業を開始します。
集中力を回復させて質の高い作業を維持
アプリケーションに通知で休憩を促されたら作業の手を止めて休憩します。
「めりはりこ」は作業中の集中度の推移を記録します。作業終了後に集中度ログを見て振り返ることで質の高い作業を目指しましょう！
集中度を数値化するにあたって関連研究を調べたところ、集中度が高いとまばたき回数が減少するという研究結果が見つかりました。また、まばたき情報は専用デバイスを装着せずとも取得できるため、作業時のユーザの動きを阻害しないと考えました。そこで、本サービスでは集中度を計測するにあたってユーザのまばたき情報を用いることにしました。
集中度を計測するためのアルゴリズムとして、規定時間ごとに集中度を算出する方式を考えました。まず、計測開始〜規定時間経過までのまばたきの検知結果をもとにまばたき回数の基準値を設定します。次に、規定時間ごとのまばたき回数を取得し、その増減値をもとに以下の計算式で集中度を算出します。
現在の集中度 = 前回までの集中度 +（まばたき回数の基準値 ➖ 規定時間内のまばたき回数） × 固定値
集中度が閾値を下回った場合に計測を終了し、休憩を促します。
「めりはりこ」ではユーザのまばたき回数を取得するために顔認識技術を使用しています。実装ではARKit・MLKitを利用してスマートフォンのフロントカメラから得た情報を分析し、ユーザのまぶたの位置を検出・追跡することでまばたき動作を検知しています。
COVID-19の影響を受け、働く場所はオフィスから自宅へと変化しました。私たちは変化した働き方について、事態の収束後も完全には元に戻らず、働き方の１つとしてテレワークは残り続けるだろうと考えています。しかし、働く環境の変化は人々の時間感覚をも変化させ、メリハリをつけられないという問題を生み出しました。そのような中で、テレワークでの問題に即した新たなワークスタイルを提供する「めりはりこ」にはミライ性があると考えました。
アプリケーションの画面上に広告を表示することで広告元から掲載料を徴収します。作業終了時や休憩中にビジネス系・娯楽系ジャンルの広告を表示することで、ユーザの作業を邪魔することなく、息抜きのような副次的効果を期待できます。また、課金することで広告を非表示にすることもできます。
集中度ログの提供では無料枠と有料枠を設けることを考えています。無料枠ではアプリケーション初回起動時から数えて数回分のみ集中度ログを提供し、有料枠では以降の集中度ログも提供します。集中度ログには、作業中のグラフ化された集中度の推移データと集中時間を延ばすためのアドバイスが含まれています。
現在の「めりはりこ」は個人での利用を想定していますが、展望としてグループワークでの利用を可能とする連携機能の提供を考えています。各メンバーの集中度をまとめて管理することで、互いの様子がわかりづらいオンライン環境下であっても、議論が間延びする前に休憩を挟むことができます。
連携機能に関するビジネスモデルとして、課金によるアプリケーションへの機能追加を考えています。
KPTAシートを活用し、定期的に会議内で問題点を洗い出して活動を改善
これにより活動の問題点を共有することができ、どうすれば活動を改善できるかを考えるきっかけを作ることができました。
会議ごとにサービスの活動状況を把握するためのデイリースクラムを導入
各メンバーがその時にどのようなタスクをこなし、これから何をするのかを把握することでタスクの透明性を実現することができました。
プラットフォームごとの活動をSlackの専用スレッドで共有
他プラットフォームの活動をリアルタイムで知ることが可能になり、メンバー全体での進捗の確認がよりわかりやすくなりました。
会議の議事進行用Googleドキュメント
ドキュメントを共有しリアルタイムで決定事項やコメントを追記したことで、議論内容を把握しやすくなりました。また、会議の記録として残るため活動を振り返りやすくなりました。
小人数にわけてのグループ活動
一人ひとりが役割意識を持つことでグループ活動が活発になり、作業の効率化につながりました。
タイムキーパーと議事録担当をランダムに割り振り
活動初期は特定のメンバーに役割が偏っていましたが、役割をランダムに割り振ることで負担を分散することができました。
