このページはGoogleサイトとは全く関係ありませんが、「パソコンが遅くて困っているが、新しいPCは買いたくない」あるいは「古いPCが余っている」という方の参考になればと思い書きました。
画面はLinux Mint (Cinnamon) の起動画面です(PCのみ)
ドックランチャー plank をインストール済み
Linuxの日本でのシェアはstatcounter調べでは1.8%ほど(Windowsは62%)で、やはり少数派という感じですが、少なくともわたしにはWindowsよりも使いやすく、軽く動作するとても良いOSです
このページはそんなLinux OSを使ってみたいという方への案内です
ただしこのサイトはLinuxを解説するものではありませんので、インストール方法の詳細には触れません
YouTubeなどにインストールのやり方など様々解説がありますので、各自参照してください
インストールに失敗しOSが起動できなくなるなどの場合も、当方は一切の責任を負いません、自己責任でお願いします
またLinuxに関連したご質問を頂いても、お答えできることは少ないと思います
パソコンを4台(ノート3台・デスクトップ1台)所有していますが、すべて低スペック(低価格)の物ばかりですw
メインは、4万円で新品購入した中華製のノートPCで、スペックは以下です
CPU:インテルN100 メモリー:8GB ストレージ:256GB SSD ディスプレイ:14インチ キーボード:英字
CPUからも分かるように、これも相当に低スペックなPCですが、ゲームや動画編集などしない私にはLinux環境で十分な性能です
主な用途は、音楽再生(電子ピアノへの音源)・ホームページ作成・YouTube視聴・テレビ視聴(家にテレビはありません)
ちなみにわたしの趣味は、下手なピアノを弾くことです
他3台は、ここでスペックを書くのも恥ずかしいほどのがらくたマシンですが、メモリー増設・CPU / SSD換装などで十分活躍しています
PCに使った総額は、周辺機器・増設・換装費用合わせて4台で7万円程度です(1台はもらい物)
OSは、デュアル・トリプル・クワドゥルプル ブートで使っています
もちろん「無料だから」が一番の理由です
① 初期OSが Windows XP・Vista・7で、PCが使われずに埋もれている(PCが泣いていますよ)
② PCが低スペックで、Windows がキビキビ使えない
③ 単に Linux OS を使ってみたい
① の方にはぜひLinuxの新規インストールをお勧めします
初心者でも簡単にインストールできると思います
②③の方にはデュアルブート(他のOS との併用)がお勧めですが、インストール前にLinux用のパーティションの確保、インストールする際のパーティションの指定、マウントポイント(通常は/)、swap領域の確保など、慣れていないとハードルの高い部分もあります
不要なPCをお持ちの方は、何度かデュアルブートをやって見ることをおすすめします
メモリ:2GB以上(できれば4GB) ストレージ容量:30GB以上(できれば50GB) ーーー私の経験上です(Linux開発者?の提示するものとは異なります)
ストレージがハードディスクの場合は、必ずSSDに換装してください
ハードディスクでは全く使い物になりませんので、取り外したハードディスクはUSB接続のハードディスクケース(1,000円程度)を購入し、データ保存用にでも活用してください
Linuxはディストリビューションの数が非常に多く、数百種以上あると思います
わたしもこれまで20種類ほどを使ってみましたが、おすすめはインストールがしやすい点も含めやはり定番のLinuxmintとUbuntuです
この2種であれば、困った際もネット上でたくさんの解決策が見つかることも利点です
LinuxmintはUbuntuに比べ動作に軽快感があり優れたOSだと思います
インターフェイス(GUI) もWindowsライクですね
Ubuntuは近年重くなりWindowsと大差ないとの意見も見られるようですが、そんなことはありません
低スペックのPCで動作させた場合、やはりUbuntuはWindowsより軽いですし、インターフェイス(GUI) もWindowsとは異なり面白いと思います
また、とても軽量という点ではBodhi linux があります(今では希少な32ビット版もあります)
PCが相当古く、使用用途がホームページの作成・ネットサーフィンやYouTubeの視聴程度であればとても良い選択だと思います
CPU:Core2Duo (1.66GHz)・メモリ:3GB・初期OS:Wndows VistaのPCでも結構サクサク動きます
しかしインターフェイスがやや独特でアプリもほとんど入っていませんので、Linuxmint・Ubuntuに比べるとLinux初心者向けではないと思います
その他 Mx Linuxもドライバが当たれば軽くて良いOSです
isoファイルのダウンロード ▼
Linuxmint(Xfce・MATE・Cinnamon(軽い順)の各エディションがインストールできます)
どのバージョンを選んでも軽さという点でそれほど差はありませんので、わたしはCinnamonが良いと思います
Bodhi linux(ハードウェアデバイスが新しく最近のPCでもドライバが当たる点で、s76エディションが良いと思います)
ダウンロードしたisoファイルの容量が2.5GB以内であればかなり軽量なLinuxと判断できそうです
Ubuntu-24 (6.2GB)・Linuxmint22-cinnamon (2.9GB)・Bodhi linux-7-s76 (1.3GB)・Mx Linux-23-Xfce (2.3GB)
USBメモリ(8GBあれば十分、DVD-RWがあれば不要)
rufusというアプリ(ダウンロード)
Windowsがインストールされているパソコン
<インストールの流れ>
rufusのダウンロード ➡ Linuxのisoファイルを上記サイトよりダウンロード ➡ rufusを使いブータブルUSBを作成 ➡ PCを立ち上げ時にDeleteキー(パソコンにより異なる)を押し続けBiosの画面を起動 ➡ 起動順位をUSBメモリを一番(上)にする ➡ USBからLinuxが立ち上がる ➡ OSの動作検証 ➡ インストールアイコンをクリック ➡ 画面の支持に従いインストール
USBメモリから起動したLinuxはそのままOSとしても使えますので、PC本体にインストールする前に必ず以下のことを確認してください
wifiにつながるか
タッチパッドは機能するか(スクロールだけでなく、クリックも試す)
音は出るか
日本語入力ができるか
(Blue toothが使えるか)
わたしの経験上、インストールするPCにより上記のドライバが当たらないケースがあります
もしひとつでも駄目なようであれば、そのディストリビューションは諦めた方が良いと思います
なお日本語入力に関しては、インストール後でも簡単な設定で実現できますので問題ないと思います
ただし、わたしのように英字キーボードを使っている場合は、設定が少し面倒になります
※インストールはネットに接続した状態で行ってください
インストール直後は端末を立ち上げ、まず以下のコマンドを入力し、アップデートします
(アップデートマネージャーがある場合でも、定期的に実行してください。またOSに変更を加えた際も必ず実行してください)
※ sudoコマンドはパスワードを要求されますが、一度パスワードを入力すると、1つの端末で15分間はパスワードなしで実行できます
(sudo:superuser doの略)
sudo apt update:ソフトウェアのパッケージを最新にする
sudo apt upgrade:最新にしたパッケージを適用(インストール)する
上の2つはセットです。一度に行う場合は、
sudo apt update && sudo apt upgrade を使います
途中でYes(y)かNo(n)を聞かれますので、キーボードより y を入力しEnter
※ sudo apt upgrade -y とすると、y の入力を省略できます
ほかには以下のコマンドも定期的に実行すると良いと思います
sudo apt autoremove(インストールやアップデートなどで使わなくなったパッケージファイルの削除)
Linuxではいろいろやろうとすると、Windowsに比べ、端末を立ち上げてコマンドを打ち込むケースも増えるかと思いますが、余計なことをしないのであれば、上記のaptコマンドだけで十分ですので覚えてください(必要があればその都度コマンドを覚えてください)
aptコマンドは、パッケージ管理用のコマンドです(apt:Advanced Package Toolの略)
<コマンドの説明(基本事項)>
Linuxでは管理者権限を取得をしないと更新などのコマンド操作はできません
sudo を実行すると、現在のユーザーがsuperuser(rootユーザー)に切り替わり管理者権限を取得します
しかしこれは1回切りであり、よって以下のようupdate / upgrade ともにsudo を付けたわけです
sudo apt update:管理者権限を取得
sudo apt upgrade:管理者権限を取得
端末を閉じるまで管理者権限を保持するコマンドは sudo su - です(su:substitute userまたは switch user の略)
このコマンドを実行すると、端末入力欄の直前文字が$から#に変わります
つまり#のあとの入力にはsudoが必要ありませんし、パスワードも要求されません
よって
sudo apt update
sudo apt upgrade
の代わりに
sudo su -
apt update
apt upgrade
と実行しても良いわけです
[ Linuxmint ]
ドックランチャーplankの導入(おすすめ)
ソフトウェアマネージャーから、ドックランチャーをインストール
設定変更は、ドックランチャーのバーの上で(ヘッダーの画像ではバーを消しています)右クリックで行えます
設定 ➡ 自動開始させるアプリ に登録するとスタートアップします
ファイアウォールの設定
Linuxmint・Ubuntuともインストール段階ではOFFになっていますので
設定 ➡ ファイアウォール設定ツール ➡ Status: をON
ワークスペースの切り替えが必要な場合は以下が便利(使いやすいものを選んでください)
設定 ➡ アプレット ➡ Workspace switcher
アプレットはパネル(Windowsで言うところのタスクバー)に表示されます
設定 ➡ ホットコーナー
TV視聴をしたい場合は、ストリーミングプロバイダーの変更が必要です(お調べください)
※LinuxmintのHypnotix(TV視聴アプリ)は、標準設定のストリーミングプロバイダーFree-TVでは、ほとんどのチャンネルの視聴はできません
Linuxmint以外のLinuxOS・Windows・MacOSでのテレビ視聴も可能ではあります(視聴方法はお調べください)
[ Ubuntu ]
ファイアウォールの設定
Show Apps ➡ ファイアウォール設定ツール ➡ Status: をON
ワークスペースは、左上のバーで切り替えます(Ctrl+Alt+矢印キーでも移動します)
Ubuntuは電源管理においてPCの蓋を閉じたときに「何もしない」が選択できません(蓋を閉じながら音楽を聴く場合などに便利)
これをするにはコマンドによるファイルの書き換えが必要です(リクエストがあれば解説します)
[ Bodhi Linux ]
お気に入りのアプリケーションに追加すると、右クリックでアイコンが表示されとても便利です
設定 ➡ 設定パネル ➡ アプリケーション ➡ お気に入りのアプリケーション ➡ 追加
ドックランチャーplankは正常に動作しません
2種のブラウザのインストールコマンドです(端末にコピペでOKです)
Google Chrome
wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb
sudo apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb
brave
sudo apt install curl
sudo curl -fsSLo /usr/share/keyrings/brave-browser-archive-keyring.gpg https://brave-browser-apt-release.s3.brave.com/brave-browser-archive-keyring.gpg
sudo curl -fsSLo /etc/apt/sources.list.d/brave-browser-release.sources https://brave-browser-apt-release.s3.brave.com/brave-browser.sources
sudo apt update
sudo apt install brave-browser
その他のアプリケーションのインストールは、アプリケーション ➡ システムツールの Bodhi AppCenter か Synaptic Package Manager を使います
[ 共通 ]
パスワードの変更
パスワードの削除(インストールの段階では空のパスワードは設定できません)
端末でのパスワード要求のみ解除
以上リクエストがあれば解説します
※リクエストがあった場合のページ掲載期間は、掲示板でわたしが掲載アップのお知らせをした日から3日間とします(ページを削除しますので、設定を終了した旨の連絡もお願いします)
Grub Customizerの解説はネット上でもあまりないようなので記します
1台のパソコンに3種以上のOSを入れている場合は、1つのLinux OSだけにGrub Customizerを実行してください(どのOSでも構いません)
すでにマルチブートをやっていて起動順位を変えたい、あるいはブート画面ををスッキリさせたいという方のための解説です
ブートローダー(GRUB)の編集は、コマンドでファイルを書き換えるよりもGrub Customizerを使う方がすっきりカスタマイズできます
ブートローダーの編集は、自己責任でお願いします
grub customizerのインストール
コピペして端末にペーストしてください
Ubuntu/Linuxmintでのインストール
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo add-apt-repository ppa:danielrichter2007/grub-customizer
sudo apt update
sudo apt install grub-customizer -y
アンインストールは
sudo apt remove grub-customizer -y
sudo add-apt-repository --remove ppa:danielrichter2007/grub-customizer
Debianでのインストール
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install grub-customizer -y
アンインストールは
sudo apt remove grub-customizer -y
設定方法
[ リスト設定タブ ]で
Advanced options for 〜はフォルダごと削除(これOSが選びづらくなるだけでいりませんよね)
OSの名称変更はOS名をダブルクリックで変更
(もし変更できないときは、下記画像のようにテキストエディターアイコンをクリックし青枠内で名称変更後にOKをクリック)
↑↓で起動順位の入れ替え
[ 一般設定タブ ]で
デフォルトのエントリーがリスト設定タブで並べ替えた起動順位の1番上のOSになっていることを確認
保存をクリック
画像が一部他OSのものになっています
ファイルをクリックし、MBRにインストールをクリック
OK をクリック
OK をクリック
これで完成です
ちなみに右上の元に戻すボタンを押せば、削除したり順序を入れ替えたりしたファイルの順番は元にに戻せます
外観の変更もできるようですが、わたしの環境では反映されませんでした
まあブートメニューなのでOSが選びやすければOKで、デザインはどうでもいいですw
背景画像をクリック
◀をクリック
赤枠をクリック
homeをダブルクリックしてディレクトリ(フォルダ)に移動し、画像を選んで ➡ 開く
保存 ➡ MBRにインストールをクリック
以下のようにきれいなログイン画面の完成です
すべての設定を完了したら念のため、sudo update-grubを実行してください