美又温泉

美又温泉は島根県浜田市にある温泉で、江戸時代末期の元治元年(1864年)に発見され、静かな湯治場としての歴史があります。開湯当時は道の脇の岩の切れ目から湯が沸きだしていました。山陰の魚の行商人が広島方面に向かう際には、その湯で疲れた足を洗ったり温めたりしていたと伝わっています。浜田歩兵第21連隊の傷病兵診療所にもなっていました。

最近では、「泉質日本一」「日本一の美肌湯」「至高の肌再生の湯」「誰にも教えたくない温泉」「とろっとろの湯」として、ネットやSNS等で紹介されている山陰の秘湯です。 

美又温泉の特徴

美又温泉は㏗が9.9と高いことから、温泉に入ると皮膚の古い角質が除去されて、有効成分が浸透しやすくなります。また、温泉には皮膚の角化を促進する成分であるメタケイ酸が豊富に含まれており、新しい角質の形成を助けます。
表皮が正常に角化すると、皮膚の角質層がしっかりとしたラメラ構造を作ってバリア機能が整い、保湿力のある肌に生まれ変わります。

皮膚のバリア機能

バリア機能には、体内からの水分の喪失を防いで皮膚の水分含量を保持するという意味と、体外からの細菌や化学物質・紫外線などを容易に侵入させないという2つの意味があります。
また、皮膚の保湿の主体を担う角質層は「W保湿」のしくみを備えています。角質細胞間脂質(セラミド)は親水基に水を結合させて「ラメラ構造」(バリア)をつくり、天然保湿因子は水分を取り込んで、角質細胞を構成しているケラチンを柔らかくします。