情報処理研究室(鶴岡研)は,2020年春より運用体制を大きく変更しつつあります.従来はPC1式とOAデスクを各学生に割り当てていましたが,近年の計算サーバの高性能化,ネットワーク環境の充実に加えて,本学におけるPC必携化(*1)により,常設の学生用PCの削減を進めています.研究室では計算サーバ能力を大幅に増強しましたので,研究室メンバは各自のPCを使って計算サーバにリモート接続し,そこでプログラムを作成できるようになりました.そのため,固定PCを段階的に削減(ディスプレイなどは研究室で提供)し,研究室のフリーアドレス化を進めています.
また,昨今の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い,学生や教職員も研究室にきて研究を進めることができない時もあります.このような状況も念頭において,情報処理研究室では自宅から計算サーバにリモートログインして研究を進めることができるような研究環境も提供しております.学生や教員は,Microsoft Teams,Zoomといったリモートワークのためのツールと使って日々の研究進捗や学会情報などを共有しています.もちろん,海外の共同研究者との打合せもこれらのツールを使って進めています.
2020年冬に端を発した新型コロナウィルス感染症ですが,これを機に研究室の運用体制も大きく変わり,働き方改革ならぬ研究室改革も進んでいます.研究室見学をご希望の方は研究室スタッフまでご一報ください.
参考までに,ここ数年の情報処理研究室での主な行事は以下の通りです.学会発表などの学外発表の成果については,適宜追加していきます.学会や国際会議の予定などについては年によって変わるため,あくまで参考程度としていただければと思います.
研究室配属,顔合わせ,新メンバー歓迎会
定例研究ミーティングがスタート,研究テーマ決定
研究室OB・OG会
研究室旅行,卒業研究方針発表会(学部4年生)
大学院入試(博士前期課程・博士後期課程)
工学研究科国際シンポジウム(兼 修士中間審査会)
学会発表など
後期授業開始
10月入学生(留学生,社会人)配属
学会発表など
中間発表会(学部4年生),大掃除
修士学位論文審査会(修論発表会),研究室見学会(学部3年生用)
卒業研究発表会,学位授与式
先生方はとても話しやすく,学生同士もとても仲がいいです.また情報処理研究室では,コアタイム(10:00〜16:00)が決められていますが,それほどきつい束縛はありません.しかし,自由度が高い代わりに自分で計画性を持って研究を進めていく必要があります.生活態度に対して直接指導されることはまれですが,比較的アクティビティが高い(学会発表が多い)ので,やることをやっていないとどんどん苦しくなります.逆にやることをやっていれば,学会で国内外を問わず様々な所に行くことができます.
現在の,スタッフ・学生の構成については,メンバーのページをご覧ください.学生は,それぞれの教員を中心とした研究グループに分かれ,1人1テーマを任され,研究を進めています.研究内容については研究概要をご覧ください.
現時点で知らないだけなら問題はありません.研究室に入ったら必ずパソコンに触れることになると思いますので,すぐに慣れると思います.分からないことは院生が丁寧に教えてくれるので心配はいりません.ただし,「一度勉強したけどどうにも好きになれなかった」という場合は,別の研究室を検討した方がよいでしょう.「授業でしかプログラムを組んだことがありません。研究に支障はありませんか?」の項も参照してください.
情報処理研究室では,研究室の行事や国内学会,国際会議も含めて多くの行事があります.詳しくは研究室の一年をご覧ください.
確かにプログラムの経験は重要です。もし研究室配属まで時間があるのなら、どのようなプログラミング言語でもよいので、簡単なプログラムを作ってみてください。その経験は、将来生かされることでしょう。もし時間がない場合は、これまでのプログラミング系の講義を思い出してください。学習したことを応用して独力で,もう少し難しいプログラムも作成できそうなら、まったく問題はありません。教えられたとおりのことしかできなかったり、プログラミングという行為に苦痛を感じるのなら、別の研究室をめざすことをおすすめします。
卒業研究では,方針発表会・中間発表会・卒業研究発表会での発表をしてもらいます.これらを通じて,研究室メンバー以外の意見を取り入れるように心がけています.なお,中間発表は,英語で発表・質疑を行います.卒業研究発表会では,計算機工学(北先生)と合同で行っています.いずれも,一人あたり10分程度の口頭発表と5分程度の質疑を行い,自分の研究の進行・問題点の検討と確認を行います.
以下に思いつくまま列挙します。参考にしてください。
1. プログラミングに関するセンス
研究における主要な作業はプログラミングなので、これがないと苦労することになります。
2. こつこつと一人で問題を解決する能力
鶴岡研では、ほとんどの研究は一人で行います。自分で何もしなければ、研究は何も進みません。
3. 幅広い興味
情報系の研究は(少なくとも鶴岡研での研究は)、多くの場合、アイデア勝負です。
広い視野を持つことで、さまざまなアイデアが出てきます。
4. コミュニケーション力
研究は、独力で進めるものではありません。先生・他の仲間との議論・検討も重要な要素です。
研究の対象はそれぞれに与えられたテーマ次第です.テーマの内容は多岐にわたりますが,おおざっぱに言えば,データ(画像・自然言語・人の行動など)分析を行います.いずれのテーマでも,調査・プログラミング・運用・結果の分析を行うことになります.調査では対象の調査・従来手法の調査を行い,プログラミングではさまざまなプログラミング言語(Pypthon, R, C, C++, C#, PHP, javascript, SQLなど)を利用してプログラム・システムを作ります.これが完成すれば,これを運用し,その効果・問題点を分析します.
はい,十分あります.確かに研究室内での課題がありますが,就職が決まるまで課題数もそれ程多くありませんので,就職活動中心でも心配ありません.しかし,就職先が決まったら就職活動でできなかった事を頑張ってください。
そのようなことは,全く心配する必要はありません.毎年電機メーカや,自動車関連会社を中心に就職が決まっています。これまでも,大手企業に何人も就職しています.以下に,現在までの鶴岡研OBの就職先(主なもの)を挙げておきます.こちらを参考にしてください.
トヨタ自動車,本田技研工業,マツダ,デンソー,デンソーテクノ,デンソーウェーブ,住友電装,トヨタコミュニケーションシステム(現 トヨタシステムズ),トヨタテクニカルディベロップメント,豊田自動織機製作所,トヨタ車体,アイシン・エイ・ダブリュ,愛三工業,ジェイテクト,アドヴィックス ,フタバ産業,パナソニックエコシステムズ など
中部電力,松下電器産業(現 パナソニック),東芝,ソニー,日立製作所,松下電工(現 パナソニック電工),セイコーエプソン,キヤノン,日本ビクター,ソニーEMCS,ブラザー工業,アイ・オー・データ機器,三菱電機メカトロニクスソフトウェア,日立オムロンターミナルソリューションズ,マキタ,トーエネック,アイホン など
NTT(現NTT西日本),NTTドコモ東海,富士フィルムメディカル,日立IEシステム,松下システムテクノ,キャノンシステムソリューションズ,京セラミタ,鈴鹿富士ゼロックス,株式会社アイズ,ソフトウェアサービス,コーエーテクモホールディングス,サイゲームス など
伊勢市役所,春日井市役所,東海テレビ放送,中部日本放送,八峰テレビ,名古屋大学大学院,鈴鹿医療科学大学大学院,首都大学東京,東京工業大学,東邦ガス,朝日インテック,DMG森精機,東海旅客鉄道(JR東海),ニデック,ヤマモリ,セントラル硝子 など