本会の趣旨
「日本ミシェル・アンリ哲学会」は主に次の三つを趣旨としています。
ミシェル・アンリ、および、これとの関連で広く「生の哲学」に関心を持つ研究者間の横の交流を作る。
日本におけるミシェル・アンリ哲学研究を普及させ、発展させる。
海外のミシェル・アンリ研究機関や研究者との交流を促進する。
本会の運営方針
「日本ミシェル・アンリ哲学会」は次の三つを基本的な運営方針としています。
本会は会則にしたがって運営される。
会の最高決定機関は会員全員が構成員である総会とする。
会の運営のための実務を担当する役員として運営スタッフを置くが、会の運営そのものは会員全員にオープンなものとする。
事務局担当:佐藤勇一、村松正隆
企画担当:服部敬弘、本郷均
会計担当:落合芳
会誌編集担当:川瀬雅也
広報担当:古荘匡義
会計監査:池田裕輔、平光哲朗
(50音順)
このたび、ミシェル・アンリ (Michel Henry, 1922-2002) の研究に連携して取り組む研究者グループとして「日本ミシェル・アンリ哲学会」を設立することといたしました。
ミシェル・アンリがその生涯を閉じてから、早いもので、七年が経とうとしています。その間、母国フランスにおいては、論文集の出版や既刊書の再刊、あるいは、研究書なども多く出版され、また、「国際ミシェル・アンリ学会」も設立されました。さらに、フランスを初めとしたヨーロッパ各国では、アンリ哲学をテーマにした国際的なコロックも開催されています。
しかし、翻って、日本におけるアンリ研究の現状を見ますと、翻訳こそ徐々に揃ってきたとは言え、まだ未訳の著作が残っており、研究書としては、(アンリへの言及のある研究書は多くあるにしても)アンリ哲学そのものをテーマとしたもの(翻訳も含めて)は少数です。また、学会での研究発表もきわめて少なく、研究活動が活発に行われているとは言えない状況と言えましょう。
しかし、アンリ哲学になんらかの関心を持たれている日本の研究者は実は多く、徐々に、その注目度も高まってきていると思われます。そもそも、アンリ哲学は、母国フランスにおいても、実存主義や構造主義などの流行の陰に隠れて、その正当な評価が遅れました。日本においても事情は同じで、今、ようやく多くの研究者が再評価の目を向けはじめたところであると言えます。しかし、そのような中にあっても、現状では、研究者達は、各人が独自に研究活動を行っている状態であって、(各人の優れた研究成果は発表されていますが、)それらの研究活動を相互に結びつける絆が存在しません。同じ研究対象に関心を持つ研究者を結びつける横のつながりは、研究者どうしのコミュニケーションを活発にし、研究活動そのものを活性化していく意義がありますし、また、アンリ研究を志す新しい世代に、研究活動の社会的な地盤を提供するという意義をも持っています。今後、日本におけるアンリ研究を活性化していくためには、やはり、こうした研究者間の横のつながりとしての何らかの組織を設立することが必要であり、そこで、今回、「日本ミシェル・アンリ哲学会」として、新たな研究者グループを立ち上げることといたしました。
以上の趣旨からして、この「日本ミシェル・アンリ哲学会」は、日本におけるアンリ研究者間の横のつながりを作り、今後のアンリ研究を活性化していくことを目指しておりますが、同時に、海外の研究組織や研究者とも積極的に連携して研究を進めることを目標に掲げております。どの哲学分野にしても、近年は、海外の研究者との交流が進み、非常に多くの成果を生み出しています。とりわけ、日本におけるアンリ研究は、(個人としてではなく)全体としては、今、途に就いたばかりの状態であり、そうした意味でも、海外の研究者と交流して、それに刺激を受けつつ、活性化の方向に向かっていくことが必要不可欠であると考えます。
本会が目指すのは、以上のように、アンリ研究の将来にわたる活性化ですが、アンリ哲学の研究は、アンリを専門とする研究者のみでは決して活性化させることはできず、むしろ、多様な観点からアンリの思想に関心を持たれる研究者の方々に集っていただくことではじめて真の意味での活性化がはかれます。アンリの思想自体、決して狭い意味での哲学に終始せず、多くの学問に開かれておりますので、そうした多様な側面を持つアンリの思想に、多様な視点からスポットを当てることができますように、アンリの思想に関心をお持ちの多くの研究者の方々にお集まりいただきますことを切に願っております。
2009年6月13日
同志社大学 山形頼洋
同志社大学 庭田茂吉
神戸市看護大学 松葉祥一
愛知県立芸術大学 中敬夫
徳島文理大学 榊原達哉
関西学院大学 米虫正巳
北九州市立大学 伊原木大祐
佐世保工業高等専門学校 川瀬雅也
第一条
本会は日本ミシェル・アンリ哲学会と称する。
第二条
本会は、ミシェル・アンリの哲学・思想、および、これとの関連で広く「生の哲学」を研究する者、また、これらの領域に関心を持つ者の相互交流を促進するとともに、海外のミシェル・アンリに関する研究組織や研究者との交流を進めることで、ミシェル・アンリ哲学研究の発展と普及を図ることを目的とする。
第三条
本会は前条の目的を達成するために以下の事業を行う。
一、年一回以上の研究大会の開催
二、会誌の発行
三、国内外の研究組織や研究者との連絡・交流
四、その他本会の目的達成に必要な事業
第四条
本会の会員は、会の趣旨に賛同する研究者、またはそれに準ずる者とする。入会には運営スタッフによる承認を要する。
第五条
会員のうち常勤の職にあるものは年会費2,000円を納入するものとする。
第六条
本会は次のスタッフを置く。
運営スタッフ(事務局担当二名、企画担当二名、会計担当一名、会誌編集担当一名、広報担当一名)
会計監査二名
第七条
事務局担当および企画担当の任期は四年とし、各担当において二年ごとに半数を改選する。
会計担当および会計監査の任期は二年とする。
会誌編集担当および広報担当は任期を定めない。
第八条
運営スタッフは本会を代表するとともに、総会の決定にしたがって会の運営にあたる。運営スタッフは互選により決める。
第九条
会計監査は年一回会計を監査する。会計監査は互選により決める。
第十条
本会は年一回総会を開き、本会の重要事項について審議する。
第十一条
本会は事務業務を担当する事務局を置く。事務局の所在地は事務局担当のいずれか一名が所属する機関とする。
第十二条
本会則は運営スタッフの決議を経て変更することができる。ただし、総会の承認を必要とする。
付則
本会則は2009年8月8日から施行する。
付則
本会則は2015年7月7日から施行する。
付則
本会則は2021年10月10日から施行する。