2008年から枚方市民会館大ホールの年末恒例行事として続いている「枚方市民メサイア公演」ですが、その始まりは前年の2007年にさかのぼります。この年,枚方市の各生涯学習センターの活動委員会が組織化されたのを機に、枚方でのメサイア公演の動きが始まり、この年の暮れ12月15日(土)に御殿山生涯学習美術センター・ロビーにおいて、70名ほどのコンサートが開かれました。このときはテノールの合唱団員が足りず、某女史が男装してテノールで歌ったというエピソードがあったのも、いまとなってはなつかしい思い出です。 (森のアトリエ No.247 2011-11-01 より ←枚方市立御殿山生涯学習美術センターの広報冊子で、美術センターでのメサイア公演の案内記事が掲載されています。)
ちなみに、このときのソリストは,ソプラノ:南川恵、アルト:田中理未、テノール:片岡伸介、バス:和田一人の先生方です。指揮はもちろん谷村浩先生です。そして、合唱団のアルトの中には、この翌年2008年の第1回「枚方市民メサイア公演」から2015年の第8回まで連続してアルト・ソリストとして出演していただいた(そしてその後も何度か出演していただいている)郷家暁子先生がいらっしゃいました。 ( 実はこのまぼろしの(?)「第0回メサイア公演」の記録があまり残っていないのです。この御殿山生涯学習美術センターにおけるメサイア公演の写真などの情報がありましたら、ご提供いただけるとありがたいです。 もちろん肖像権の問題もありますので、写真の扱いについては慎重を期するつもりです。⇒ messiahirakata@gmail.com )
さて、このささやかな「第0回メサイア公演」が、翌2008年からの大ホールにおける本格的な年末メサイア公演へとつながってゆきます。2008年からは、毎年「実行委員会」が組織され「財団法人 枚方市文化国際財団」が事務局となる半官半民の形で3年間続きました。そして2011年からは「民」の割合が増え、出演者自身による「運営委員会」が日常の運営の中心となり、「財団法人 枚方市文化国際財団」とともにこのイベントを続けました。
ところが2018年、大阪府北部地震の影響(市民会館大ホールの損傷)で公演は中止、翌2019年は規模を縮小して実施できたものの、2020年、2021年はコロナパンデミックのため公演中止と災難が続きました。
そして2022年以降は、新しくできた「枚方市総合文化芸術センター 関西医大大ホール」での開催となります。また中断時期の2020年に解散した「財団法人 枚方市文化国際財団」に代わり、「枚方市総合文化芸術センター指定管理者アートシティひらかた共同事業体」との共催になっています。
以上、簡単に歴史を振り返りました。私たちは「市民に根付いた文化」としての枚方のメサイアを作ってゆきたいと思っております。みなさまがたには,私たちの活動を見守っていただきたくとともに,ご協力をよろしくお願いいたします。