一次元系でのBelousov-Zhabotinsky反応液滴の同期現象
KEIGO MASUDA
Belousov-Zhabotinsky反応の液滴を一列に整列させると振動が伝播していくことが知られています。そして、界面活性剤を混合した油中に液滴を入れると自己駆動することも先行研究から分かっています。そこで私はこれらを組み合わせて、界面活性剤を混合した油中にBelousov-Zhabotinsky反応液滴を一列に沈め、その振る舞いを研究しています。
多体系における振動現象に潜むメカニズムの解明
KOKI SHINODA
樟脳粒を2つ以上浮かべた際の振動運動は従来のモデルでは説明できません。そこには多体系特有の複雑な相互作用があります。理解には、水面下のバルク濃度を知ること、粒間の相対距離(時間に依存した位置座標)を知ることにキーがありそうです。私は、この問題に対し「複雑である」で終わらせず何らかのメカニズムがあると信じて研究をしています。
溶液表面における樟脳膜の周期的析出に関する同期現象
YUTA TENNICHI
樟脳エタノールは室温状態で放置すると結晶の析出と融解を繰り返す振動現象が発生します。エタノールが相互作用できる環境に複数個のシャーレを設置することで振動現象の同期を確認し、解析をすることを目標に研究しています。
周期光がミドリムシの光合成に与える影響
KOSUKE HARADA
ミドリムシという光合成を行う微生物に定常光ではなく、周期光を与えることでその影響を酸素濃度測定から調べています。実験結果から光合成の数理モデルをたて、時間周期的に変化する外部環境の光合成への影響を調べています。
ミドリムシのサーカディアンリズム
TAIYO FUJITA
ミドリムシにはサーカディアンリズムがあることが知られており、その周期に従って様々な特徴が見られています。私はその性質を用いて、ミドリムシの時間ごとの早さ変化について現在研究しています。
周期光をミドリムシに与えた際の光合成への影響
MAHIRO FUJINAMI
ミドリムシは植物のように光合成を行い、動物のように細胞を変形させて動く単細胞生物です。この生物は強い光に対し負の走行性を持っており、それが原因で生物対流を起こします。この際、個々の細胞の周囲の光強度が時間周期的に変化します。また、先行研究で定常光を与えた際の光合成のモデルを数値計算した結果、反応速度が減衰振動を起こすことがわかっています。これらのことから私は周期光条件下における光合成効率の周期依存性があると考え、これを明らかにすることを目的に研究しています。
しょうのうのリズム運動が依存するパラメータ解明
SUI OTSUKA
しょうのうの大きさ(Φ)/水相面積(A)がパラメータであることがわかっています。私の研究では、このパラメータに変数である粒の個数(N)かけたものを扱っています。これにより、粒の個数が運動にどのような影響を与えるのか調べようと試みています。
樟脳の結晶が析出と融解を繰り返すことによる振動
YUHEI ONISHI
樟脳という物質をエタノールに溶かしてしばらくみてみると結晶が析出と融解を繰り返し振動のような現象が見られます。その現象の周期を変化させるパラメータはなんなのか、どのような数理モデルで表されるのかということを研究しています。
自発的に運動するBelousov-Zhabotinsky液滴の二体間相互作用
KOUDAI KSHIGAMI
液滴の集団運動では、クラスターの形成と分解が繰り返し起こることが知られていますが、そのメカニズムは未だに解明されていません。私の研究では、集団運動の基礎となる液滴2つの挙動を観察することで、酸化状態と還元状態の液滴の性質の違いを考察し、集団運動に応用できるような相互作用モデルの構築を試みています。
樟脳粒の集団に現れるリズム現象の機構解明
SYUHEI KUBO
私の研究は、樟脳粒による移動と停止を繰り返す間欠運動のメカニズムの解明です。先行研究にて水相の水面だけを区切った場に、複数個の樟脳粒を浮かべると運動の様子が変化することがわかっています。しかし、そのメカニズムまでは未だに解明されていません。私の研究では、区切った場の大きさによる運動の様子の変化からメカニズムの解明を試みています。
塩化アルミニウムと水酸化ナトリウムの沈殿とその再溶解による時空間パターンの機構解明
SEINA FUJITA
私は化学反応で生成される沈殿と、その沈殿が反応物と再び反応するために起こる再溶解によってできるパターンの研究を行っています。この反応拡散現象のうち、拡散については解明が進んでいますが、反応のメカニズムにおいてはわかっていないことが多いです。今後はこれについて、リーゼガング現象と結びつけることで解明を進めていきたいと考えています。
樟脳振動子の結合系
AYUMI YAMANOUCHI
私は樟脳振動子の結合系について研究していきます。ある条件下では樟脳粒が振動運動することを当研究室では発見しました。私はそれぞれ振動している樟脳粒を二つ、または複数個を相互作用させると振動にどのように変化が生じるのかを研究していきます。また、どのような条件で同期するのか、粒の大きさ、場の大きさに注目して研究していきます。