ダーウィンセミナー
第39回ダーウインセミナー 2024年1月31日
久々の対面開催です。懇親会参加希望者は1月24日まで中丸までご連絡ください。
【題名】概日時計の位相応答の数理
【講演者】瓜生 耕一郎 (東京工業大学 生命理工学院)
【日時】2024年1月31日(水曜日) 15:30-17:00
【場所】東工大田町キャンパスCIC 8F 806
※CICに入館するとすぐに守衛さんがいますので氏名と用務先を書いてください。用務先として「中丸研での研究会参加」と書いてください。「訪問者」の吊り下げ名札が渡されます。
【要旨】
多くの生物は一定環境においても概日時計により約24時間周期の行動・生理活性リズムを示す。概日時計の重要な性質はその自律振動性と、明暗サイクルに対する同調能である。哺乳類では、転写翻訳フィードバックループにより生成される遺伝子発現リズムが概日時計として機能する。明暗サイクルへの同調は、光シグナルにより時計遺伝子Periodの転写が誘導され概日時計の位相が変化することで起きる。本発表では、始めに数理モデルをもちいて哺乳類の概日リズム生成および光シグナルに対する時刻依存的な位相応答のメカニズムについて説明する。次に時計遺伝子Period1(Per1)を特異的に転写誘導する化合物の作用について行なった実験・理論研究について紹介する。光シグナルとは異なり、このPer1誘導性化合物は投与時刻に依存せず細胞の転写リズムおよびマウス個体の行動リズムをそれぞれ約2時間早めた。光シグナル投与と化合物投与のいずれでもPer1の転写誘導が起きるにも関わらず、なぜこの二つで概日時計の位相応答が異なるのかを数理モデルにより明らかにする。