繁華街の路地裏にCLTのファサードを立ち上げ、快適な歩行空間にする
河本俊登
CLTアイデアコンテスト2018
2018.11
CLTアイデアコンテスト2018
最優秀賞
繁華街の路地裏にCLT のファサードを立ち上げ、快適な歩行空間にリノベーションをする提案。
インバウンドによって繁華街の人口が過密状態にある。外国人にが訪れる場所として繁華街が一番多い。そのため人口の過密により、正常な歩行空間としての機能を果たしていない。立ち止まって商品を見たり、地図を見たりすることができずに流されてしまうことが問題だと考えた。
また、CLT の課題としては高価な価格が有名ではあるが、現在日本では森の伐採期にあるため、大量の樹木の循環が必要になる。しかし実験住宅や公共の作品はでてきているものの、大量に消費しないことにはにはまだまだ意味がない。そのため公共空間などで大量に使え、広い需要が求められている。
繁華街の路地裏は、空気の汚染や冷たいコンクリートのファサードなどにより、従業員の裏口にしか使われていない。そこで路地裏を第二の歩行空間にして、表側の歩行空間の流動性を正常に戻すために、繁華街の路地裏にCLT のファサードを立ち上げ、快適な歩行空間にリノベーションをする。
ビル群の路地裏にファサードを巡らせることで区画一帯が一つの建築となる。既存のビルとCLTのファサードの一部をくり貫き、路地裏からビルに侵入したり、CLTのファサードが壁中の役割を果たすことで、空中に新しいテナントを配置できる。
各ビルの階高に合わせてスラブを変化させることでCLTに厚みが出るので、その厚み分に設備や空気の通り道を作ることで既存の路地裏の機能も担保できる。