制作年:2023.11
素材:普通紙、マッチ、のり、板材、ろうそく、キャンドル
サイズ:2m×2m
形式:パフォーマンス
コンセプト:「ここで愛する。」
この作品は、サイトスペシフィック性を特に重要視した。自身にとってかけがえのない人を思いながら、かけがえのなくなった瞬間を迎えた多摩川にて、灯籠流しを行った。
ひと箱分のマッチを、一本一本丁寧に火を受け継ぎ、火を灯籠に入れ、それを流す一連のパフォーマンスは、その人への愛情や、葛藤、悩みを受け入れ、よりよい未来へ向かうための儀式である。
展示方法:エリア内でパフォーマンスを行う。
制作年:2024.5
素材:プロジェクター
サイズ:5m×5m
形式:3体の「ニンゲン」による演劇的身体表現
コンセプト:「ニンゲンになる。あるいはそのフリをする。」
この作品は、このテーマを主軸に展開している。自己イメージと人間として生きている自分、という対比と葛藤から、いっそ人間から離れ、それを演じることで回帰することを試みた。プロジェクターは、3人の演者を他律的にする装置として脚本を投影し、それ自体も演者として組み込めるようにした。
展示方法:エリア内で3人がセリフを言いながら踊る。
制作年:2025.10-11
素材:プロジェクター、哺乳瓶
サイズ:4間×2間
形式:身体と歌と言葉を使ったパフォーマンス
コンセプト:「かいじゅうはなぜ生きにくいのか?」
この作品は、『怪獣のバラード』を中心とした一連の作品群の開幕を担う作品。『怪獣のバラード』の歌詞である、「海が見たい、人を愛したい」にインスピレーションを受け、砂漠に「かいじゅう」が生まれるまでの歴史と、人との生きる社会の乖離を描いた。
「Affordanceの不一致」をキーワードとして、人生で初めて「死」という言葉を表現しようと試みた、私的実験作品である。
展示方法:エリア内で歌い、訴え、踊る。
制作年:2024.11
素材:石膏、板材、モニター、スピーカー
サイズ:可変
形式:映像・インスタレーション作品
コンセプト:「プログラムじゃなくて、倫理で動け。」
この作品は、ある人から言われたセリフをそのままコンセプトとして、自分が今良心(自分にとっての倫理)に従って行う行為を選択した。個展『My Apologies』にて展示。
展示方法:映像をモニターで流し、その前に自分の手足をかたどった石膏を置く。
制作年:2024.8
素材:アクリル絵の具、キャンバス
サイズ:F10
形式:絵画
コンセプト:「多摩川にいた太陽。」
この作品は、台風の日に多摩川へ行き、その荒々しい多摩川の様子と自身の荒んだ精神状態を重ね合わせながら描いた。個展『My Apologies』にて展示。
展示方法:絵画を壁面に設置。
制作年:2024.12
素材:板材、トレー、多摩川の水、LEDライト、プロジェクター、ブルーシート
サイズ:可変
形式:インスタレーション・パフォーマンス作品
コンセプト:「痛みでニンゲンとつながる」
この作品は、昼間はただのインスタレーションとして展示し、夜間にのみ、パフォーマンスを行うエリアとなる設定をした。川に見立てたブルーシートの中で、トレーに入った氷を、自身の体温を使って溶かしていき、セリフを言いながらその水を飲む。それは、氷を素手で触るという滑稽な姿と、かじかんで痛む切実な姿を見せ、テーマとして掲げている「つながり」を持たせるための手段であった。個展『My Apologies』にて展示。
展示方法:プロジェクターの映像を背景にパフォーマンスする。
制作年:2023.6
素材:L判光沢紙
形式:ボイスドラマ、写真
コンセプト:「穴」
渋谷を舞台に、ボイスドラマ作品を展開した。コンビニのビニール袋が破れてできた穴を、心にできた穴と解釈しなおし、それに至るまでの物語を、自身の体験に基づいて描いた。
脚本自体の見せ方として、写真に直接挿入することによって、場所とテキストを結び付けようと試みた。
展示方法:YouTubeのQRコードと写真を机上に並べる。