インスタレーション『〇』
演劇『Swing By』 脚本/演出/出演
音楽×朗読劇『男と鳥と胡蝶の夢』 出演/照明
本日はご来場いただきましてありがとうございます。
今回の展示会はいかがでしたでしょうか。
『あくまで虚構なんだけどさ。』というタイトルだけ決めて、今年の3月にメンバー募集を開始。4月からメンバーが作品を構想し始め、9月から予算を動かしつつ制作を開始し紆余曲折ありながらも、こうして開幕をしました。
メンバーたちにとっても、私にとっても初めての経験が多く、勉強しながらこの団体を運営していきましたが、美術と音楽と演劇が交差する空間に向き合い、「虚構」に向き合い手を動かす時間は何物にも代えがたい面白さがありました。
本展にはまだ至らぬ点も多くございますが、皆さまにとって少しでも心に残る、よい時間となっておりましたら幸いです。
最後に、本展の開催にあたりご支援くださいました皆さま、そしてご来場くださいましたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
Piano Live『イミテーション』 音楽/演奏
演劇『Swing By』 劇伴/音楽
ご来場いただきありがとうございます。今回のような演奏会の形式は私自身あまり経験もなく、非常に貴重な機会となりました。新しいことに挑戦していますので、ぜひ楽しんでいただきたいです。
私が今回表現したこととは、「芸術への臨み方」の表現です。私がピアノや作曲を通して芸術に取り組む中で、常に脳裡に鎮座していた重石とは「『良い』とは何か」という問題であり、常に創造を阻害していた塞栓とは「絶対的に『良い』ものは存在しない」という命題でした。そして私はこの世界へ投げ込まれ、現在を生かされている以上、その問題は人生の問題へと昇華されていきました。しかし、この「昇華」こそが私の問題意識を気化したのであり、メタ化された問題意識の上で漂うことこそが、創造を噴出させ、希望を生み出したのです。その希望とは、すなわち”Excès”であり、人間に通底するものでありながら、私にとって芸術の価値を正当化するものでした。
本作「イミテーション」は全曲自作曲となっております。ぜひ想像力を解放して、純粋な音以上のその音楽が置かれた文脈と一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
絵画作品『回帰』
写真作品『実像』
ご来場いただきましてありがとうございます。本展示では絵画・写真を担当いたしました。多様な芸術表現が集結した本展示は、昼の部と夜の部で異なる見どころがあり、より楽しい体験になったのではないでしょうか。メンバー一同、良い展示にするために半年以上前から準備を重ねてまいりました。そのおかげで、素晴らしいグループ展として完成し、とても良い経験となりました。主催の松橋、そしてご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。作品を通して、私たちそれぞれが「虚構」というテーマにどう向き合ったのかを、少しでも感じ取っていただけたら幸いです。
また、今回は私にとって初めての展示会への参加となりました。日々の制作活動を通して、自身の成長を強く実感する機会にもなりました。至らない点も多くありましたが、支えてくださったメンバーに深く感謝しながら当日を迎えることができました。皆様からのご意見やご感想をこれからの創作に活かしていければと思っております。ぜひお聞かせください。
ご来場いただいた皆様にとって、「あくまで虚構なんだけどさ。」が心に残る展示会でありましたら幸いです。本日はご来場いただき、ありがとうございました。
絵画作品『淀み』
ご来場いただき、誠にありがとうございます。今回の展示会では美術班を担当しました。
絵画制作では“自己の探求とその脆さ”を伝えることを意識し、物静かながら訴えかけるものがある画作りを心掛けました。構図の案をいくつも出したり、キャンバスの配置を考えたりすることで、ひとつひとつに意味がこもった作品にすることができました。
また、指輪の制作では、理想の形にするために原型の制作に力を入れました。試行を重ねることで、作品の世界観に合ったものに仕上がりました。ぜひお手にとって頂けたらと思います。
作家としてこのように活動するのは初めてで、不慣れゆえ苦労をかけることもありました。そのたびに、働く上で重要な事を教えていただいたおかげで今の私があります。この機会を得られたことをとても幸運に思い、感謝しています。
この展示会が皆様の心に残るものであれば幸いです。ご来場いただきありがとうございました。
音楽×朗読劇『男と鳥と胡蝶の夢』 脚本/演出/音楽
ご来場いただき、誠にありがとうございます。
音楽×朗読劇『男と鳥と胡蝶の夢』の脚本、演出、音楽を手がけました、金子翔磨です。本作品の制作に加え、展示会全体の音響監督として音響システムの統括も務めました。
小学生の頃から物書きが好きで、中学時代は塾の自習室で勉強の合間に駄文を生み出していた覚えがあります。ですが、朗読劇の脚本を書くのは今回が初めてで、普段の執筆とは異なる難しさを体感いたしました。
また、音楽制作については大学入学後に友人や先輩に教わりながら、色々な場面で挑戦の機会をいただいたことで、だんだんと人に聞いていただける形となってきました。制作の過程では、様々な課題や困難に直面することもありましたが、それを乗り越える手助けを何度もしてくださった、主宰の松橋および音楽班メンバーに感謝しながら、本番を迎える次第です。まだまだ粗削りな部分はございますが、本作品を楽しんでいただけたら幸いです。
DJ公演『Piano Concerto for Complex Space 』 DJ/音楽
演劇『Swing By』 音楽
ご来場いただきましてありがとうございます!本展示会では、物販や夜間公演での音楽・DJパフォーマンスにかかわらせていただきました。
自分の曲含め、創作物と長い期間向き合い、人前で直接伝えることを目指すということや、同じ分野・異なる分野で活動する方とかかわりながら作り上げることが初めての体験であるので、クリエイターとしての大きな経験値を得ることができたと思っています。「自分が本当に表現したいものは何なのか」であったり、「その表現をするために使う新しい技法を自分のモノにするには」であったりと、これからの創作活動に役立つような思考回路をつなげられたと思います。
また、そうして創作した作品をこの展示会で披露できるように運営してくださった主宰に感謝しながら、ご来場いただいた皆様に私の技術と思いの結晶を輝かせられたらなと思います。
本日はご来場いただきありがとうございました。
回帰
生命をテーマに制作させて頂きました。たしかに消えては産まれてを繰り返す生命の必然性。迫る死は当たり前のことであり、またこの地には新たな芽が息吹くという事実でありながら目を背け続けることを平面絵画として表現しました。
実像
記憶の不鮮明さを意識して撮影をしました。消えてゆく記憶は曖昧なもので真実の記録であるがあまりにも断片的で歪み、真実とは異なる形で記録されるということを写真作品で表現しました。
淀み
ヒトは自分について考えているとき、同じ考えをぐるぐると巡り続けることがよくある。過去を後悔したり、今に苦悩したり、未来に失望したりする。それは単なる思考の停滞のように見えて、自分を形成する重要な“淀み”だ。しかし、自分について追求しすぎると、淀みの中の泡沫は弾けて、いつの間にか自分を見失ってしまう。そんな意識の営みを、形をもつヒトの手と不定形な液体という二つの状態により表現した。
あと
演劇が行われたあと、あとが残される。そこから発想し、演劇の痕跡を展示しようと試みた作品です。画像は23日の昼展示の時のもの。日ごとに変化していく作品なので、来た日によって違う表情の作品をお楽しみください。
いい人生。いい生き方。理想。
これらが崩されたときに、私たちはどう考え、戦い、そしてどこに行くんだろうか。この時期に合わせた戯曲を書きました。
問いと思い出を大切に、人生初めての一人芝居です。
初のDJ作品となる「Piano Concerto for Complex Space」は、タイトルにある通り4楽章からなる「Piano Concerto for Complex Space」と、2025年を通して制作していた3つの世界が並行する「PARALLEL WORLD」を組み合わせたセットリストを使って、それぞれ異なる旋律が混ざり合う様子を楽しんでいただくものとなっています。「Piano Concerto for Complex Space」は楽章が進むごとに音の重なりかたが複雑になっていきます。二つの拍子が同時に進行したり、3つの異なる旋法を同時に用いたりなど。DJだからこそできるLive Mixによってさまざまな音の世界の旅を案内できたらなと思います。
男が人間の時に感じていた、退屈で自由の少ない日々に漂う、うっすらとした絶望感。嫌いなものが増えたとき、変わっているのは世界ではなく、自分自身であること。世界が美しく見えたころは、瞳の奥が澄んでいたこと。それらに気づいたとき、真綿で首を絞められたように、絶望で息が苦しくなること。高校時代の夢を思いながら、今もつづくそれらを表現したくて、今回筆をとりました。皆様の人生が、いい夢にあふれることを心からお祈りしております。