松田研究室
水と光をテーマに、持続可能な農業を追求する
研究室について
研究のキーワード
水環境工学、土壌水文学、灌漑排水学、農業気象学
研究内容
本研究室では、農地における水・物質循環に注目した環境配慮型の水管理に関する研究(灌漑排水学、土壌水文学)と、作物の栽培において必要不可欠である光環境を評価する研究(農業気象学、農業環境工学)の二本立てで進めていきます。
現在の主なテーマは下記の通りです。
研究テーマ
①水田由来のメタンガス放出抑制のための水管理
水田からは温室効果ガスの一種であるメタンが放出されています。
水田に水が張られた湛水状態が続くと、土壌が還元状態になりメタン生成菌が活動し始めるため、定期的に水を落として酸化状態にすることがメタン放出抑制にとって有効です。
イネの生育と環境保全の両方の面から水管理は重要であり、土壌中の水の移動現象やそれに付随する物質の移動にも注目しながら、地域ごとの最適な環境配慮型の水田水管理を考えます。
水田土壌からメタンガスが放出するメカニズム
②施設園芸における夏季の高温対策と光環境評価
ビニールハウスなどの施設園芸における夏季の高温対策では、一般的に遮光資材を用います。また、農作物の収量と品質の観点からハウス内の光環境が重視される中で、「直達光」や「散乱光」という概念が近年注目されています。
遮光資材がハウス内の光環境(太陽光が直達光として到達しているか、散乱光として到達しているか等)、そしてさらには光環境が植物の生育に与える影響を明らかにしていきます。
園芸施設における光環境の模式図
研究室の方針
自身の研究テーマへの取り組みを通して、単に技術や専門知識を身につけるだけではなく、社会的に必要な素養をより深めてもらえるよう一緒に頑張っていけたらと思います。
研究室で重視する能力
①問題を見つけどのように解決するかを「自分自身で考える能力」
②考えを人に伝えるための「プレゼンテーション能力」
③他人と協力しながら問題を解決していく「コミュニケーション能力」
研究室の様子 (準備中)