当研究室では,光・色・音など五感で感じられる情報にもとづき「あったらいいなをかたちに」「見える可」を目指した材料科学研究を行っています.触媒・光触媒(あえてこのふたつは別ものとして扱います)・電極反応・分光分析・高分子材料・錯体・半導体などなど・・・研究のキーワードはたくさんありますが,いずれも,何かやりたいと考えたこと,なりたいと考えたことに関するツールであってそれそのものが研究対象ではありません.目指すもののために必要な触媒があるならば,その触媒を開発しますし,条件に応じた分子や物質や必要であればそれらを合成しますが,それはゴールにはなりえず,それらを利用して行う何かが研究と捉えています.
これらは,決して一人で行うことはできませんし,一人ではやらせることはありません.研究室であることの意味はチームであることです.お互いに補い合い,高めあい真理を追求してください.研究は未知の領域の開拓です.ですから,指導教員であるわたしの思い通りにいかないことも,学生が互いに競い,協力し,何かを得ることも,色々なことが起きるのです.それがおもしろく,予想できないからこそ研究する集団である研究室というところはとても楽しいのです.しかし,研究だけしていればよい,というわけでないことは研究室説明のページを見ていただければわかると思います.もしかすると,研究だって一つのツールにすぎないのかもしれません.人間としての成長やありたい自分の姿になることが生きる目標とするならば・・・
キーワード:半導体・光触媒・環境・粉体・金属錯体・センサー・キラル化学・不斉合成・結晶構造解析・分子分光・理論化学
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光とエネルギーから最初に想像するのはなんでしょうか?太陽光パネル,クリーンエネルギー??などなどでしょうか.
当研究室で研究室名にもなっている「光」は,それ自体をエネルギーであると捉えます.光を照射することにより駆動する半導体固体光触媒を始め,光を外部摂動として利用することによって直接反応させたり,環境浄化を行ったりします.
現状のメインは光触媒反応ですが,貴金属による光のエネルギーを増幅させた分析手法の開発や化学反応場の構築など,化学全体に寄与できる種々の新しい技術の開発を目指しています.
結晶構造解析など応用だけでなく基礎的な知見を積み上げることにより,オリジナリティの高い研究を行います.
色は人が直接情報を得るのに非常に大きな助けとなります.信号が色なのは多くの人がその色の法則をきちんと理解して行動することができるからです.また,赤は危険.緑は自然など,それぞれの色に比較的多くの人に共通するイメージというものも存在します.
また,生物の中には自身の色によって様々な効果を誘起するものがいます.
では,この発色のメカニズムは?見えることをもっと有意義に利用するには?また,可視光だけでなく,光を吸収する材料としてUVカット材料に代表されるような一般的な価値の高い材料創成,機能発現を目指しています.
生体内応用,食品,化粧品材料への展開など人を笑顔にする研究を行います.2021年度はこの系で計算科学の手法を取り入れ実験と理論によるさらなるステップアップを目指しています.
固体触媒の新奇機能探索
カーボンニュートラルを目指した有機物分解
光触媒および機能性分子複合光触媒の合成と応用
表面プラズモン共鳴をもちいる新奇分子合成場の開発とin situ観測への応用
海洋におけるエネルギー変換および環境保全への光触媒の活用
などなど・・・
光にこだわり,強くて柔らかい無機物質と仲良く,誰かを笑顔にしたいと機能性材料の研究を展開しています.
共同研究も学内外問わず,楽しい,わくわくするをキーワードに行っています.
最初は,全然違うことで始めたのにいつの間にか環境問題にぶつかったり,食料品,化粧品など無機材料とはちょっと縁遠そうなところにも果敢に攻めています.いずれの研究も,この研究室を卒業,修了していった学生たちが学会発表などを通してつないできた縁によるところが大きいです.そういった研究を最後まで責任をもってできるようになってほしいと願っています.