レドックス代謝シグナル研究室へようこそ!
私たちの研究室は、「遊び」と「研究」の両方に本気で取り組んでいます。良いデータが出たら笑顔で乾杯、仮説が外れたら悔し涙で乾杯、新たなアイデアを思いついたらキラキラした目で乾杯(※注:メンバーの半分はお酒が飲めません)。そんな和気あいあいとした雰囲気の中で、日々、植物の不思議と向き合っています。
私たちが注目しているのは、「レドックス(Redox)反応」という、生物が生きるうえで欠かせない現象です。これは「酸化」と「還元」を組み合わせた言葉で、たとえば活性酸素に起因する酸化ストレスや、それを打ち消すビタミンCといった分子たちが関係しています。私たちは、このレドックス制御の視点から、植物が環境変動の中で「生きる/死ぬ」をどう決めているのか、その分子メカニズムを解き明かそうとしています。モデル植物のシロイヌナズナを中心に研究を進めつつ、最終的には有用作物の育種に応用することを目指しています。
研究面でのモットーのひとつは、どんな研究も必ず論文にすることです。たとえ、どれだけ仮説とは異なる結果が出たとしても、それを公開することは科学の発展や新たなアイデアの創出につながります。ポジティブな結果はもちろん、ネガティブな結果に対しても真摯に向き合い、おもろしい論理展開を作って論文にすることを大切にしています。
研究室には、いつもたくさんの大学院生(修士・博士)が在籍し、活発に研究活動を行なっています。卒業生・修了生たちは、さまざまなフィールドで活躍しており、進学を考えている人には豊富なロールモデルを提供できます。また、ベルギーとの国際共同研究も盛んで、国際学会への参加や、ベルギーの研究室に短期滞在するチャンスもあり、グローバルに活躍したい人にもぴったりの環境です。 ベルギー・ゲント大学VIBで、酸化ストレスシグナル研究を世界的にリードするFrank Van Breusegem教授が、丸田の元ボスです。
もっとも大切にしているのはチームビルディングで、よく学び、よく遊ぶの精神で日々楽しく研究しています。ゲノム編集などの最先端技術にも積極的に取り入れています。国内外の学会での発表や受賞実績も豊富で、研究の成果を外に向けてしっかり発信していく姿勢も大切にしています。こうした経験が、論理的思考力やプレゼン力、そして社会人として欠かせないコミュニケーション能力の向上にもつながります。
「植物に興味がある」「酸化ストレスってなんだか気になる」「大学院に進学して研究してみたい」「何か成し遂げてみたい」「どうせなら楽しく研究したい」――そんなあなたは、ぜひ一度遊びに来てください!ちなみに、教員(丸田)から話を聞くのも良いですが、先輩学生からざっくばらんに話を聞ける機会も設けています。リアルな声を聞きに、ぜひ気軽にお越しください!
2025年4月から丸田研として独立して研究・教育を始めました。少人数グループだからこそできる濃密なプログラムを作って、みなさんの能力を最大限に高められる!そんな研究室を目指しています!
研究室は生物資源科学部1号館4階にあり、丸田の居室は409室です。お気軽に、メール(marutaアットlife.shimane-u.ac.jp)を送ってください!
丸田隆典