#152 由来の探訪
今日のとある授業で、水着の一つのタイプである「ビキニ」について、その名前の由来が書かれた文章を読みました。どの程度知られている話なのかは分かりませんが、「ビキニ」という名前は「ビキニ環礁」という島の名前に由来すると言われています。
生地が少なく、肌の露出が多い二つのパーツからなるこの水着は、当時としてはかなり革新的で、受け入れられるまでには時間がかかったそうです。ではなぜ、この島の名前が付けられたのかというと、1940〜50年代にその場所で核実験が行われていたことに関係があります。1946年の原爆実験に先立ち、ルイ・レアールは、この新しい水着も核爆弾のように、瞬く間に爆発的な話題になるだろうと考え、その島の名前から「ビキニ」と名付けたのだそうです。
それ以前にも、別のデザイナーが「アトム(atom=原子)」という、これ以上小さくできないという意味を込めた小さな水着を作っていたそうで、インパクトの点ではビキニに負けてしまったそうなのですが、期せずして名付けられたものだとは思いつつも、「atom」という名前もまた原子爆弾(atomic bomb)を想起させるネーミングだな、と感じました。ビキニの命名と、どこかでつながっているのではないかと、つい考えてしまいます。
決して良い意味とは言えない名づけであるにもかかわらず、今では由来を意識されることもなく、当たり前のように使われています。ただ、その背景を知ると、少し使うのをためらってしまうな、と感じました。由来を意識せずに使われている言葉という点では、以前に「ボイコット」の例を挙げたことも思い出しました。
参考
The Hidden Facts of Fashion: A visual book reveals the little known facts and fascinating stories of fashion. (2019) Fashionary.
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