わたしぶね せんじゅどうへ かわこえて

渡し舟 千手堂へ 川越えて


千手堂の渡し

現在の荒川と入間川が合流する地点付近に、千手堂の渡しがあったと考えられます。千手堂の渡しを渡ると川越の古谷本郷の氷川神社の前に出ます。渡し場の名の由来は、神社の横に千手堂という観音堂があったので名付けられたようです。境内には千手堂公民館が建っており、千手堂の名を現在に伝えています。

この渡しは大宮宿と川越の城下を結ぶ川越道にある大事な役割をもち、夜でも灯かりをつけて緊急書状の受け渡しや、護送役人の川渡しを行っていたという古い記録が残っています。