研究室紹介
「音楽は国境を越える」?「音楽に政治を持ち込むな」?
――政治と文化の接点を歴史的に探る――
――政治と文化の接点を歴史的に探る――
音楽をはじめとする芸術作品は、俗世の社会とは無縁なものなのでしょうか?
私たちが行う文化的実践は、社会状況から遊離した個人的な気晴らしでしかないのでしょうか?
例えば「音楽は国境を越える」とはよく聞くことわざですが、音楽が人と人をつないでいくこともあれば、政治的に利用されたりすることで人々の間に軋轢を生み出すことも少なくはありません。教育現場や公的行事の場での国歌斉唱の是非は度々問題とされており、また2016年のフジロック・フェスティバルを機に「音楽に政治を持ち込むな」という論調が再燃しています。
しかしながら芸術や文化は、その当時の歴史的文脈、つまりその時々の政治・社会情勢や物的条件を抜きにして考えることのできないものです。そしてまた私たちが今享受している文化は、その時々の歴史的状況を生きてきた先人の奮闘のもとに形作られてきたものでもあります。
私の研究室では、人やモノ、環境の関わりのなかで形成された、いわば歴史的状況のなかで立ち現れる「文化現象」や「文化実践」に着目し、それぞれの地域の固有性および普遍的共通性というミクロ/マクロ的視点を併せ持ちつつ、政治と文化の接点を歴史的に考察することを試みます。
「政治と文化の接点を歴史的に考え、今ある社会を問い直す。」
これが私の研究室のテーマです。
ドイツ青年音楽運動のひとコマ
卒業研究テーマ
Coming soon. . .
研究室訪問について
三年次の専門ゼミ所属に当たっては、二年次秋の専門ゼミ登録前に個別面談を義務づけています。
詳しくは専門ゼミ登録に関するお知らせを確認してください。個別面談は専門ゼミの所属を検討している一年次の学生からも随時受け付けています。
修士課程の受験を検討している方は、出願前に必ずご相談ください。
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