イベント

日本言語学会夏期講座 2022 では通常の講義に加えて、 9月1日 (木) 受講者限定のさまざまなイベントを開催します(これまでは講座中夜間に開催していた各種イベントを中日にまとめて行います)。さらなる勉強の機会として、あるいは交流・出会いの場として、みなさま奮ってご参加ください。イベントの詳細は、受講者に別途ご案内します。

  • 2022年9月1日(木)

  • 1限(10:20~12:00 )

    • ポスターセッション

  • 2限(13:00~14:40 )

    • 講師オフィスアワー

  • 3限 (15:00~16:40 )

    • 特別講演 「文字と言語」 八杉佳穂先生(国立民族学博物館・名誉教授)

  • 3限後 (17:00~18:00 頃)

    • 懇親会


ポスターセッション

今回の夏期講座では、日頃の研究成果や萌芽的なアイデアをインフォーマルで気軽な雰囲気で発表するとともに、参加者同士の交流を深める目的でポスターセッションを行います。ポスターの詳細はこちらをご覧ください。

受講者の方で発表を希望される方は、6月30日 (木) から8月23日 (火) までに以下の要領でご応募ください。実行委員会で査読を行います。企画の性質上、応募者多数の場合には、大学院生など若手研究者による発表を優先して採用します。完成された研究でなく、計画中のものでもかまいません。期日までに参加申込・入金が確認できた方のみ発表を許可します。なお、このポスターセッションは、日本言語学会の正式の「大会発表」の業績としては認められていないインフォーマルなものです。

件名に「ポスターセッション応募」と明記したうえで、lsj2022si_executive_committee[at]googlegroups.com までメールで応募してください。

*[at]を@に変えてください。


講師オフィスアワー

今回は、対面での直接交流が難しいオンライン形態の限界を少しでも補うために、Zoomブレイクアウトルームで受講生が講師の先生方に質問できるオフィスアワーを設けることにしました。質問内容は、基本的には講義の内容に関するものとします。万一質問者が入らなければ早めに切り上げる可能性もあります。この間、別に休憩室を用意し、参加者間の交流の場も提供する予定です。


特別講演

八杉佳穂先生(国立民族学博物館名誉教授)に「文字と言語」と題してご講義をいただくことになっております。

後日、日本言語学会のYoutubeチャンネルで一般公開予定です。

要旨

文字は、消えゆく話しことばを目に見える形に表現する。しかし言語に比べ、文字は有史以来300あまりと圧倒的に少ない。しかも現在はエジプト文字から発達した表音文字と漢字の系統の文字が主に用いられているにすぎない。

意味をもつ文字(表意文字)や音だけをもつ文字(表音文字)をうまく利用してきた世界の文字をまず概観したのち、文字の種類、書字方向、書材などを述べ、文字との関係が深い文化や美、宗教などを取りあげる。

西洋の文字は26文字でもってすべてを表わすことができるのに、漢字は際限なく多く、しかも読み方も一定しないといった見方や、文字は絵から生まれ、表意文字を経てアルファベットに進化したという見方など、文字にまつわる常識がいかに間違っているかを中米の文字と日本の書記体系をもとに示していく。

文字の本質は表語であり、文字の機能はというと、時空を超えた伝達、保存、社会支配、自己確立、思考の整理などがあげられよう。

懇親会

特別講演の後、オンライン懇親会の場も設けます(1時間程度を予定)。講師と受講者らとの交流の機会にしたいと存じますので、可能な限りお残りいただければ幸いです。

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最終更新日: 2022822