雨と共に生きる
雨と共に生きる
本格的な雨季がやってきた。通常、コルカタは7月から本格的な雨季となり、9月ごろまで雨が続く。なんと、7月から9月の3ヶ月間だけで、年間総雨量(1,600mm)の半分以上(950mm)を占めるほどだ。バケツをひっくり返したような雨も困りものだが、しとしとと日本の梅雨のように続く雨も要注意だ。ざっとした大雨の場合、一時的に交通渋滞や床上浸水といった影響がでるものの、ポンプ車による排水など対応も早い。しかし、小雨が降り続くと、ゆっくりと水位が上がり続け、ついには街中を汚水で満たしてしまう。コルカタは水はけが悪く、ゴミや汚物が一緒になって流れ出すこともある。洪水の中を歩き回るのは避けたほうが良いだろう。
しかし、そんな雨の中でも懸命な姿を見かけることがある。ポンプ車での排水を続ける労働者。乗客を背の高い人力車に乗せ、自らは水に浸かって歩く車夫。ヘドロのような土砂をかき集める清掃人。母親が簡易に作ったシーツのハンモックに揺られ、身に迫る水を見下ろすストリートチルドレン。傘すらもっていない人々は、ポリ袋や布を頭にかぶって街を歩く(頭を雨で冷やすと体調を崩すと考えられているため)。毎年のように起こる浸水。それでも、コルカタの人々は前を向いて今日を過ごす。
うだるような暑さの終わりと、秋の訪れを知らせる雨季。雨季が過ぎれば、もうすぐ最大のお祭りドゥルガー・プージャーがやってくる。
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コルカタ紳士のお洒落なレインコート
雨水を吸いだすポンプ車
雨上がりの大通り
雨季に傘を広げたキノコ