西表島ツアー レポート
西表島の圧倒的な大自然の中で島の文化や島人と交流し、地域の中で暮らすことを考える2泊3日のツアーです。
東洋のガラパゴスと呼ばれる西表島。圧倒的な大自然だけではなく、そこに根付く文化もガラパゴスで、住民以外は非公開の行事も多い島です。離島群で構成される竹富町は様々なモノやサービスが行き届かない状況ですが、そのような状況でも島にある資源を活用しながら、人と大自然の営みの中で巧みに暮らしています。
自然と人と文化と共に暮らす西表島で離島の酸いも甘いも知れるツアーを実施しました。<石垣港から西表島へ>
南ぬ島石垣空港よりバスで約1時間のところにある石垣港離島ターミナル。七つの有人離島からなる竹富町は、この離島ターミナルが各島々への玄関口となっており、西表島もここからフェリーにて入島する。西表島には西部の上原港と東部の大原港があり、この日は(というよりも20日間程)波が高く、上原港行きは欠航。。。西表島は離島とはいえ、沖縄本島の次に大きい島。西部・上原港であれば目的地の南風見苑まで5分もかからないが、東部・大原港だと車で1時間程かかる。ツアー参加者一同、離島という環境の厳しさを早速体感することができた。<浦内川観光>
西表島での最初の体験は森!浦内川という県内最長の川をクルーズ船でのぼり、さらに森の中をトレッキングした。普段、目にすることのない亜熱帯の動植物に囲まれ、心地よい風と匂いに包まれ、鳥やセミの音が響く中、ほっともっとのお弁当で昼食。そう。西表島にはお弁当屋もほぼなく、お弁当は石垣島からフェリーで郵送されてくるのです。離島ならではの自由と制限を知る機会となった。<南風見苑>
南風見苑は竹富町唯一の特別養護老人ホーム。町内七つの離島で入所介護を必要とする高齢者の方は南風見苑か石垣島の入所施設に行くしかない。施設見学をしながら、入所している高齢者の方々と交流をした。わずかな時間ですが、施設の半分程は島外移住者という職員さん達とも交流した。遠くは北海道から近くは那覇まで、多くの職員が思い思いの島暮らしを過ごしていました。<中野集落 交流会>
初日の夜は中野公民館にて島の方々と交流。島で生まれ育った人、10年以上にもなる先輩移住者、小学校の校長先生と教員、全国各地から移住者、そしてツアー参加者のみなさんが、ざっくばらんに情報交換をした。世界遺産登録を目前に控えている島の状況や子育て環境、移住者の心得など、参加者にとってはどれも貴重なお話を聞くことができました。お忙しい中、準備段階から時間をつくってくださって本当に感謝です。<由布島>
2日目の朝からは、水牛の引く荷台に乗り、干潟を渡る由布島へ。たった一人の想いから始まった植物園は多くの人が訪れ、多くの雇用も生み出している。寮完備ということで、現在も島外から多くの人が由布島で働く。南風見苑の前理事ということもあり、連携しながら島外からの移住者受け入れを考えている。<SUP体験>
西表島で生まれ育ち、サーファーとなって島に戻ってきたガイド・津嘉山さん(ROOTS-琉津-)の案内により、川をSUP(スタンド・アップ・パドル)で上流に漕ぎ進めた。川の両端にはマングローブが並ぶ景色から、上流になるにつれて植生や川の環境も変化。この日は波や風も強かったが、案内してくれた場所はあいにくの天候でも十分に心地よかった。参加者全員がSUPの上で横になり、ただただ森の声を聞いてのんびりする時間は、貴重な時間になりました。<星砂の浜>
ツアー最終日の朝、これまでの曇り空から一転の快晴となったこともあり、朝の時間を早めに切り上げて近くの星砂の浜に向かった。高い透明度と綺麗な砂浜に参加者一同、朝からテンション高く、西表島の海を満喫しました。