石垣島

白保の愉快なおばあ

白保村は、明るくて元気で、愉快なパーシャ（目立ちたがり）が多い地域です。白保の人は、人の特徴をとらえてあだ名をつけるのが得意。個人はもちろんのこと、各家には屋号（家のあだ名）がつけられています。自己紹介をする時は、本名よりも屋号で名乗るほうが通じます。「ミシャギ（屋号）」の桴海文（ふかい・ふみ）おばあ宅には、毎日おばあたちが集まり、ゆんたく（おしゃべり）で盛り上がります。「カニグ」の米盛千代おばあ。「ラッカヒ」の嘉弥真朝子おばあ。「カイグン」の小浜サヨ子おばあ。みなさん80歳超え！？仲間と笑って過ごすひととき……そこには、悩みやストレスをぶっ飛ばすがあります。「ゆらてぃく～ゆらてぃく～踊り遊ば（寄ってらっしゃい、一緒に踊って遊びましょう）」

「どうぞ」の椅子

白保郵便局隣にある、『マエザト商店』。レジ係として、この道50年のベテラン87歳の現役・マエザトのおばあが立っています。暗算での計算も早い。隣の食堂『マエザト食堂』の支払もこのレジで。「八重山そば小１つ」とか「大２つ」などと、自己申告をしておばあに支払います。お客さんは正直者と信じて疑わない、ほのぼのとした光景があります。レジ横にはイスがあり、「どうぞのイス」と呼ばれている。地域のお年寄り、郵便局の帰りのお年寄りがイスに座って一休み。買い物していくお客さんに、「あんたどこの誰？」と質問したり、４時間も座っておしゃべりする人がいたりと、地元の人の憩いの場となっています。マエザト商店に来ると、のんびり、ほんわかした幸せな気持ちになりますよ。

島の仲間

樋渡裕治

社会福祉法人綾羽福祉会特別養護老人ホームまえさと茶寿苑
身近にありすぎて、当たり前と感じていたけれど、島のよさを再確認し、自信をもってアピールできると思います。白保の集落では、助け合いの精神と笑うことの大切さを教えてもらった気がします。

大濱陽奈

特別養護老人ホームまえさと茶寿苑・デイサービス花織
島をまわって、石垣島の新しい部分を見ることができました。たとえば、白保のおばあたちの若者に負けない元気のよさ。笑顔にも勇気をもらい、こんな元気なおばあみたいになりたいなと思いました。

宮良太康

社会福祉法人希望ヶ丘デイサービスセンターゆりヶ浜
石垣に住む人のおおらかさ、優しさを感じる機会になりました。実際に移住となるとハードルがあるかと思いますが、行政などと連携し、介護・医療従事者に特別措置（保証人免除・家賃補助など）をとれるようにしたいですね。

上原新太郎

社会福祉法人希望ヶ丘ケアハウスばすきなよお
今回、公設市場・川平を取材させてもらい、さらに石垣島に興味をもち、好きになりました。ここで生まれ育ったことに誇りをもち、どんどん県外の方にもアピールして移住していただき、一緒に石垣島を盛り上げていきたいと思いました。

＜石垣島の情報＞

沖縄本島から南西へ約430kmに位置する。亜熱帯の自然と都市機能がマッチし、観光客にも人気の島。沖縄県で、本島・西表島に次いで3番目に大きい島。アクセスは、新石垣空港への直行便が羽田・中部・関西・福岡の各空港から1日1～4便出ている。那覇空港からの乗り継ぎも。
◆石垣市ホームページ：http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/index.php
◆石垣島の基本情報：https://okinawa-iju.jp/city/info?id=38（沖縄移住の輪より）

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