Research
Research Interests 研究テーマ
研究領域
言語人類学、社会言語学、言語教育学
キーワード
コミュニケーション、相互行為、言語の教育と学習、アイデンティティ、ナラティブ
言語教育実践の社会指標性
言語を教える/学ぶことを、特定の社会・文化・歴史的コンテクストを前提としながら行われ、新たなコンテクストを創出させる「実践」として理解することを目指します。
言語使用とアイデンティティ
人々が様々な場面で行う言語使用を通して自他のアイデンティティを形成・呈示する過程を明らかにし、自己と世界の構築における言語の役割を理解することを目指します。
現代社会における排除と統合
日本社会のマイノリティ(外国にルーツを持つ子ども、在日コリアンなど)を巡る現状に注目し、多文化共生を目指す現代社会が抱える課題を明らかにすることを目指します。
Books 著書
村上佳恵・李址遠(2024)『はじめてのレポート作成トレーニング』くろしお出版
Papers 論文
李址遠(2024)「語りの言語がナラティブの生成に及ぼす影響について―同一の語り手による母語と第二言語での語りに見られる表象の違いに注目して―」『大阪教育大学紀要 人文社会科学・自然科学』72, 1-19.
李址遠(2023)「移動の語りと自己アイデンティティ―空間・時間・人間像のクロノトポス的表象に注目して―」『社会言語科学』26(1), 149-164.
李址遠(2022b)「ミクロとマクロをつなぐ―社会記号論系言語人類学の立場からのアプローチ―」『Human Linguistics Review』6, 34-49.
李址遠(2022a)「「改まり」とは何か」『待遇コミュニケーション研究』19, 1-17.
Lee, Jiwon (2022). Application of Metapragmatics to Language-Learning Research: A Longitudinal Study of Word Learning in Language Exchange Conversations, English as a Foreign Language International Journal (formerly The Asian EFL Journal), 2(3), 48-80.
李址遠(2021)「教室における文型の教授・学習の活動の内実―擬似的な場面設定の下での文型の導入と練習に注目して―」『経済志林』89(1), 53-83
李址遠(2020)「「対話」としての教室活動と言語学習の偶発性」『日本語教育研究』50, 195-215.
李址遠(2019b)「社会的視点に基づく第二言語習得研究の理論的枠組みに対する批判的検討」『早稲田日本語教育学』26, 147-166.
李址遠(2019a)「会話における反復と言語学習」『Human Linguistics Review』4, 23-40.
李址遠(2018b)「文型導入という活動では何がなされているか―教師用参考書における導入例の談話分析から見えてくるもの―」『早稲田日本語教育学』24, pp. 101-120.
李址遠(2018a)「談話における裸のダ体発話の機能について―発話の聞き手指向性のテクスト化を中心に―『Human Linguistics Review』 3, pp. 23-38.
李址遠(2017)「待遇コミュニケーション学の位置づけ―言語とコンテクストを中心に見た社会言語学との関係―」『待遇コミュニケーション研究』14, pp. 59-74.
李址遠(2016b)「言語形式の待遇的価値と談話の「待遇度」―言語形式に基づく談話分析のための新たな枠組みの提案―」『早稲田日本語研究』25, pp. 15-28.
李址遠(2016a)「スピーチレベル研究に対する批判的再検討」『待遇コミュニケーション研究』13, pp. 1-17.
李址遠・角浜ひとみ・沈紋紋・黄均鈞(2014)「課題解決型グループワークにおける「深まり」について―「深まり」を可能にするものとは―」『待遇コミュニケーション研究』11, pp. 1-17.
MISC
李址遠(2023)「日常的概念としての丁寧さと分析概念としての丁寧さ」『待遇コミュニケーション研究』20, 120-125.
蒲谷宏・アドゥアヨムアヘゴ 希佳子・李址遠・任ジェヒ・徳間晴美(2022)「待遇コミュニケーションの理論的枠組み(2021年度版)」『待遇コミュニケーション研究』19, 89-128.
李址遠(2022)「待遇コミュニケーションにおける言材の概念について―ソシュールの言語観との比較から―」『待遇コミュニケーション研究』19, 78-82.
李址遠(2020)「21. Language Acquisitions and Socialization: Three Developmental Stories and Their Implications (Elinor Ochs & Bambi B. Schieffelin)」『Human Linguistics Review』5, 91-92.
李址遠(2018)「9. Language and Gender」『Human Linguistics Review』3, 57-58.
Research Projects 研究プロジェクト
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
外国人児童生徒の社会的包摂を実現するための総合的な支援システムの開発と評価
期間:2023年4月 - 2027年3月
役割分担:研究分担者
大阪教育大学 令和4年度 若手教員等研究助成経費(一般研究助成)
研究課題名:日本語学習者の語りにおける自己・他者・世界の表象
期間:2022年6月 - 2023年3月
役割分担:研究代表者
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
研究課題名:第二言語学習に伴う学習者の認識の変容に関する研究
期間:2019年4月 - 2023年3月
役割分担:研究代表者
早稲田大学 2018年度特定課題研究助成(特定課題B)
研究課題名:相互行為能力とその習得過程に関する研究ーコンテクスト化という観点からの検討ー
期間:2018年7月 - 2019年3月
役割分担:研究代表者
早稲田大学 2018年度特定課題研究助成(基礎助成)
研究課題名:相互行為能力とその習得過程に関する研究ーコンテクスト化という観点からの考察ー
期間:2018年4月 - 2019年3月
役割分担:研究代表者
早稲田大学 2017年度特定課題研究助成費(新任の教員等)
研究課題名:教室外の日本語コミュニケーションにおける学びの諸相ー言語的・社会文化的な知識の呈示、変容、そして生成ー
期間:2017年7月 - 2018年3月
役割分担:研究代表者
所属学会・研究会
日本語教育学会
社会言語科学会
言語文化教育研究学会
「言語と人間」研究会 (役員・編集委員)
待遇コミュニケーション学会(庶務委員)
韓国日語教育学会
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
早稲田大学日本語教育学会