外部講師によるセミナー [Seminars by external lecturers]
社会生物学の有名な法則に、「よく働くアリ:ほどほどに働くアリ:働かないアリ=2:6:2になる法則(*働きアリの法則)」があります。この法則はロバストであり、よく働くアリだけを集めても、しばらくすると2:6:2になってしまうそうです。私は、このことは多様性の重要さを示していると考えています。同じ考えの人たちだけからは、同じような発想しかうまれません。科学を前に進めるのには自由な発想が必要です。そのような発想のきっかけとして、多様な研究者を招いた公開セミナー(フォーマルな会として「生物物理化学セミナー」、より砕けた会として「ジンパセミナー(ジンパ(=ジンギスカンパーティー))を開催しています。*長谷川英祐 (2010)『働かないアリに意義がある』メディアファクトリー ISBN-10 : 4840136610
A well-known law in sociobiology is the worker ant law*, which states that ants that work hard: ants that work moderately: ants that don't work = 2:6:2. This law is robust; for example, even if you collect only hard-working ants, the ratio will end up being 2:6:2 after a while. I think this shows the importance of diversity. Only like-minded people can generate similar ideas. It is always the free ideas of young, flexible minds that move science forward. To encourage such ideas, we hold seminars inviting a variety of researchers. *Eisuke Hasegawa (2010) Media Factory, ISBN-10 : 4840136610
生物物理化学セミナー [Biophysical Chemistry Seminars]
第12回 佐藤 慎哉 博士(カリフォルニア大学アーバイン校):桿体・錐体視細胞の光情報伝達機構 <2025/05/20>。
第11回 新倉 弘倫 教授(早稲田大学):アト秒科学で波動関数をみる <2024/02/02> 。
第10回 野地 博行 教授(東京大学):ATP合成酵素の1分子生物物理学の始まりとこれから <2023/07/14> 。
第9回 内橋 貴之 教授(名古屋大学):高速原子間力顕微鏡:見て触って理解する生体・人工分子のダイナミクス <2020/10/9> 。
第8回 山田 勇磨 准教授(北海道大学):光よ届け!ミトコンドリアへ <2020/01/24> 。
第7回 尾藤 晴彦 教授・坂本 雅行 助教(東京大学):カルシウムシグナリングのイメージングと応用・膜電位感受性蛍光タンパク質を用いた活動イメージング <2016/12/08>。
第6回 村山 正宜 博士(理化学研究所):触知覚とその記憶の固定化に必要な新皮質トップダウン回路 。アクセプト直後のScience誌のお話しをして頂きました。<2016/05/19>。
第5回 林 重彦 教授(京都大学):生体系の化学反応理論と分子シミュレーション。前日にラボメンバー7名とともに梅酒居酒屋で歓迎会を行いました。 <2015/06/19>。
第4回 高橋 宏之 部長(株式会社・リバネス):研究はビジネスにも通ずる ~研究ができる人は仕事もできる~。学部、修士、博士と3つの大学を渡り歩きながら、企業にお勤めの高橋宏之さん(奈良先端大時代の友人)から、ご自分の経験を伝えるセミナーを頂きました。終了後は研究室で新入生の歓迎も兼ねて懇親会を催しました。 <2014/11/07>。
第3回 古谷祐詞 准教授(分子科学研究所):赤外分光法による膜タンパク質研究。計測法やその時々の思いについて熱く語っていただき、終了後は岡山駅西口の居酒屋で歓迎会を行いました。 <2014/09/19>。
第2回 新倉 弘倫 准教授(早稲田大学):アト秒化学の基礎とその展開。分野外にもかかわらず参加頂いた皆さんありがとうございました。ご発表は基礎から応用までご丁寧に説明して頂きわかりやすかったです。前日は岡山駅近くで飲み&語り明かしました。 <2014/07/16>。
第1回 吉澤晋 博士(マサチューセッツ工科大学):生物と光と色の関係 -海洋細菌の新しい光エネルギー利用機構を通じて考えてみる。多くの方のご参加&ご質問ありがとうございました。セミナー後には、岡山駅近くの居酒屋で研究について熱く語り合いました。<2014/06/09>。
ジンパセミナー [Jinpa Seminar]
第6回 難波 啓一 博士(大阪大学特任教授)「大切なのは好奇心」 <2019/05/08> 【108名の皆様にお集まり頂きありがとうございました。今年も盛況でした】
第5回 七田 芳則 博士(京都大学名誉教授)「まずは庇を借りてみよう」 <2018/05/01> 【103名の皆様にお集まり頂きありがとうございました】
第4回 近藤 滋 博士(大阪大学大学院生命機能研究科 教授/研究科長)「研究における冒険的要素について」<2017/05/31> 【学内外より73名以上の方がご参加下さいました】
第3回 田原 太平 博士(理化学研究所・主任研究員) 「見えなかったものを観たいんです」<2016/04/28> 【学内外より101名以上の方がご参加下さいました】
第2回 村田 武士 博士(千葉大学 大学院理学研究科 教授) 「研究者ってどんなかんじ?」<2015/04/30>【学内外より107名以上の方がご参加下さいました】
第1回 永井 健治 博士(大阪大学 産業科学研究所 教授)「今この時を完全燃焼すべし!~15年後に教授になる方法:薬学部の利点と欠点~」<2015/04/28> 雨の降る中でしたが,たくさんのみなさまにお集まりいただきました。永井先生のこれまでの歩みや研究成果,今後の展望やアイディアについて,参加者を巻き込みながらお話しくださいました。終始,笑い声の絶えない楽しいセミナーでした。