疑似新世界創世―ぎじしんせかいそうせい

倉井戸香夜が使用する魔術の一種だが、魔術と定義するにはあまりにも特殊な部類。


内容は亜空間に自身の世界を創り出すというもので、そこではあらゆる法則が通用せず、術者の本質や理想を具現化する。香夜が創造した世界の場合、今まで殺してきた人間のスキルが全て再現可能になる、墓場のようなものだった

魔術の特性上、発動には莫大な魔力が要求される。作中では他者の魔力を奪うことで短期間に二度の発動を可能にした。

あらゆる魔術、怪異の祖たる旧血種でも会得していない魔術とされ、「魔法使いと吸血鬼」終章の時点で完全に使いこなせるのは倉井戸香夜のみだった。

そのルーツはかつて英魔導院を創設するきっかけとなった外宇宙の生物。あらゆる環境に適応できるよう、その生物に備わっていた器官を魔術的に模倣したもの。

その当時も対象の生物を解剖、観察等することは禁じられていたものの、香夜の祖先が独断で行っていた。


現在でも発動すれば禁忌指定相当である。