解体殺人

兵庫県南東部。県内でも特に人の往来の激しい街で起きた、連続殺人事件の名称。

殺人鬼は超常的な能力を有していたため、警察などの行政機関は独自のコネクションを利用して魔術師に仕事を依頼。殺人鬼を殺してしまうことで、事件の終息を試みた。


だが、殺人鬼の所在などの特定に時間を要してしまったため、結果的に壊滅的な被害を生むこととなった。

鋼戸駅前の地下街は特に悲惨な状況となり、地下街に入ればそこらじゅうに死体が転がっていた。

その後、殺人鬼は倉井戸香夜により殺害。

犯人の死を以て、事件は解決したものの、残った傷跡は大きかった。


二十年後には解体殺人の影響である怪異が生まれることとなる。


【発端】

ネオン・虚構・ハートレスという魔術師が、街に持ち込んだ、メンタルアッパーという名のLSD。

薬物を使用したものは、感情すら失って、廃人となる者も多かったが一部のものは強制的に新人類へ覚醒。それと同時に異能と呼ばれる力を手にしたことで夜の繁華街は魔境と化した。


【殺人鬼の誕生】

解体殺人を引き起こした者もまた、その薬物に手を染めたものであり、精神超越した人間。

ネオンも、当初はここまでLSDに適合した人間が現われることを予想していなかった。(→時間移動へのカウンター)

存在そのものが禁忌指定であるネオン。彼が殺人鬼として覚醒した少年の行動を止めるはずがなく、事態が悪化。最初こそ夜間、人気の少ない場所で行われる通り魔的犯行だったが、殺しを重ねる度に白昼堂々と犯行に及ぶことも。