ツムギ

最後の希望。託された希望。紡がれた希望。

・登場 「魔法使いと吸血鬼」

・本質 「紡織・アオ


青咲紡稀が魔法を行使し、ヒトとしての機能を捨て去った姿。螺旋遼遠による力の拘束を解放し、黄金の吸血鬼と互角に渡り合う。


枯れ果てた記憶。未来での思い出は彼女にとってただの記録に成り下がる。

青咲紡稀という存在を捨て、到達した究極。その道中で思い出は消え、目的地にてそれは記録として返還された。

要は体験した物語(きおく)を抹消されて、本になった物語(きおく)を読者として読了した。

彼女はもう、青咲紡稀ではない。


新人類の完成形であり、世界樹と繋がった存在。それ故、万能。魔術深度というリスクすら、今の彼女には存在しない。


【究極に到達した経緯】

擬似新人類を両親に持つ彼女は、先天的な新人類で、同時期に現れた新人類よりも群を抜いて特異性があった。加えて、彼女の母が持っていた異能の「フェイズブルー」に適合し、通常であれば発生する拒否反応を示さなかったため、その能力を取り込んで世界樹へと到達した。


【世界樹顕現事案以降の行動】

世界樹の消失と共に、巴が帰還したのを確認した後、二刀となった妖刀暁(黄昏/暁)と共に姿を消す。

その後は、自分の時間移動が原因で発生したタイムパラドックスを軒並み修正して回りながら各地を放浪したという。

そして、終章から数週間後。イギリス魔導院で発生した偽吸血鬼事件を片付けるため、再び巴の前に姿を現す。


一応、現状の彼女も青咲紡稀と呼称されるが、次第にその名称は消えてゆき、「紡織師」または「紡織の魔法使い」と呼ばれる存在となる。


本気を出せば作中最強クラスであり、旧血種さえも殺してしまうことが可能だが、自ら制限を施している模様。

使用する能力のほとんどが禁忌指定相当として危険視されるものだが、彼女の実力故、それが執行されることはない。


【スピラの魔術師編】

スピラの魔術師編では螺旋巴のモノローグでハッキリと彼女の母親について明言。

誰も口にはしないが、勘の良い連中はもう気づいている状況。

倉井戸香夜が祖父にあたるものの、紡稀本人はあんまり好いていない。それどころか…………。


【自分のいた世界線では】

彼女が本来居るべき世界では、その異端性から生き残った住民達からも奇異の目で見られていた。(父親(青咲巴)が世界崩壊のきっかけに関わっていたため)

また、彼女が歴史を変えたことによって、「彼女が本来居るべき世界」は完全に消滅。帰る場所を失っている。

筋力・????? 魔力・????? 魔力出力・????? 耐久・????? 特殊・????? 

総合評価・?????

平行世界の青咲紡稀が集合した姿であり、それらの記憶すら引き継いだため、極めて達観している。

その場その場で一番合理的な行動を取るのが特徴。

また、螺旋巴の事を「パパ」ではなく「お父さん」と呼ぶ。

【時間魔法 世界螺旋】

永続的な時間と空間の操作を可能とする。

作中では斬撃を空間に記録し、それを無限に複製することで黄金の旧血種と交戦した。

《派生》

 →斬撃保存-無限偽装式

 →時間移動


【神刀 暁/黄昏】

刀の形をした使い魔。自律して行動することも可能だが、武器として使う場合が多い。

柄を握らなくとも浮遊し、敵に対し自動で反撃、防御を行う。

螺旋巴から託された妖刀の残滓を紡稀が再構成し、二本の太刀へ復元したもの。


【新人類(魔法使い)】

・【魔術殺し(特)】

周囲で発生する魔術を無効化する。通常の魔術殺しとは違い、自分の意思でオンオフが可能。

・【第六感(世界樹)】

あらゆる情報を世界樹を介して受け取る。あまりにも膨大なため、ただの人間では受け取ることすら困難な情報量だが、新人類である彼女はこれを可能とする。


【その他能力】

・自己暗示(特)

・怪異知識 全世界(特)