(強引に)統合された人格のため、在り方は本来の性格に引き寄せられ、一人称が「俺」に変わっている。
【覚醒した新人類】
フェイズブルーを使用し、「青咲巴」と「螺旋巴」の人格が統合することで目覚めた巴の新たなる姿。
過去に使用した魔術はその全てが使用不能だが、覚醒することで得た二つの異能を以て戦う。
【強引に統合した人格】
フェイズブルーを使用した結果、青咲巴の体はその情報に耐えきれず、崩壊を始めた。
そんな彼の危機を救ったのは繋がりを絶ったはずの「螺旋巴」。
「青咲巴」がフェイズブルーに耐えきれないのであれば、「螺旋巴」もその痛みを受ければいい。
しかし、二つの人格は相容れぬ存在。再び「螺旋巴」の人格が浮上するということは、自我の崩壊に拍車をかけるのは必至。
故に、螺旋巴から提案された「強引な一体化」は諸刃の剣だった。
・フェイズブルーを使い、一体化せずここで死ぬか
・一体化して僅かでも延命し、その力をふるうか
フェイズブルーの摂取によって、その二択を迫られた青咲巴は後者を選び、西浄と交戦。終始圧倒し、殺害した。
【それは紡稀によって紡がれた可能性】
螺旋巴という人格は「正史」では肉体との繋がりを完全に失い、消滅したはずだった。
彼の存在をこの世界に維持させたのは、消滅と時を同じくして時間移動してきた青咲紡稀の尽力のおかげだった。
【家族との決別】
自分が新人類で、魔術師である以上、家族に危険が及ぶ。そう感じた青咲巴は自らの名を実父と同じ螺旋を名乗り、青咲巴の痕跡、その全てを消し去った。
筋力・☆☆☆☆☆ 魔力・☆☆☆☆☆ 魔力出力・☆☆☆☆☆ 耐久・★★★★★ 特殊・★★★★★
総合評価・★★★★★
フェイズブルーを用いて到達した真なる異能力者。
半径約四百メートルのあらゆる魔術を無効化する。
他者の心を望まずしてのぞき込む。幻聴や幻覚となってそれは本人を襲う。
あらゆる事象を書き換える異能。その気になれば時間移動など高次元の魔術に応用できるものだが、規模が大きい分、人体への影響も計り知れないので本編で使用されることはない。
基本的に攻撃の無効化や負傷した肉体の再生などに使われる。
「螺旋巴」側の人格で発生した異能。
万物を殺す異能。たとえ不死の怪物であろうと、強固な建物であろうと、その存在を抹消し、無に帰す。
発動には右手で触れなければならないが、生物に触れた瞬間に即死させることもできる。
「青咲巴」側の人格で発生した異能。
二つの人格を統合したことで生じてしまった超常的な矛盾を抑制するために悪化してしまった死の衝動。
感情の起伏が激しくなると、超過剰に分泌された神経伝達物質の影響で脳の一部が壊死し、無意識的に殺戮を行うようになる。