野研の真骨頂ともいえる野外活動の様子を一部ご紹介します。
秋ですね.琵琶湖で秋さんぽをしましょう.
オトメフラスコモです.コンパクトな輪生枝とささやかな付属小枝はさながら瀟洒な乙女のごとし.
「お嬢さん,最近の琵琶湖はどうも水草が増えすぎているみたいですね.貴方のような可憐な車軸藻にとっては,少々窮屈になってきたのでは?」
「ええ,正直・・・特にクロモさんがお構いなしに繁殖していて,私のプライベートスペースに入り込んでしまうの.」
「ほう,それはクロモくんが悪いですねぇ.ところで私の家にはいい水槽があるのですが,どうですかね?貧栄養な環境が1年中維持されていますし,二酸化炭素だっていくらでも添加できますよ.」
「魅力的なお誘いですが・・・ごめんなさい.やっぱり私,この母なる湖(うみ)を見捨てることはできないわ」
ナンパ失敗です.
アキノウナギツカミです.とげとげしている
ツリガネニンジン.こんなんもう,秋やんけ・・・
秋でした.よかったですね.
屋久島へ出かけました。
琉球列島と本州が混ざり合い、豊富な固有種が見られるというシンプルな楽しさと共に多くの学びを得られる島でした。海に迫る急峻な山々に台湾の風景を思い出しつつ、特異な植物を数多く観察することができ、連日たいへん満足度の高い山歩きとなりました。
雨予報を覆し晴れ続けた遠征期間、自分の晴れ男力を再確認しました。私が行く場所が晴れるのならば、もう天気予報を見る必要はなさそうですね。
マルバニッケイ
人間、いつかは山陰に行かなければならないときがやってくる…
米子水鳥公園に行きました。来館者が私ひとりだけだったので、館長さんが付きっきりで解説してくれました。水鳥には2種類いて、スイスイ潜れるやつとケツだけ水面に出すスケキヨみたいなやつがいるそうです。なので、ケツを積極的に観察しました。
その後、先輩たちと広島で合流しました。彼らは3時間遅刻しました。
佳い水草と佳いカンガレイがあったため、赦しが発生しました。よかったですね。
砂浜の生き物をやっていて鳥取砂丘に行ったことがないとはこれ如何に。
ようやく鳥取砂丘へ出かけました。地図で見るより4倍は広く感じる風景に感激しつつ、やはりまずはオアシスへ。そこには噂に違わず大量のカワラハンミョウが!実際に見ると、シンプルなようで複雑な模様がたいへんかっこいいです、おまけに変異も豊富。これを見にここに来たと言っても過言ではないので、到着から5分後には心が満たされました。
その後はのんびりと草を見て、温泉、ぶりしゃぶ、、、命を燃やす採集も良いですが、たまにはこういうのんびりした回があっても良い、いや、必要だと確信しました。
交尾中のカワラハンミョウ
汽水性のいきものを見ようとふと思い立ち、四国に行ってきました。
人間、いつかは四国の海を見なければならない場面がやってくる…
カツオを食べました。信じがたい量のニンニクがトッピングされてくるので、もれなく口が臭くなります。うまい!!!!おわり
クソがつくほど暑いです。
6月に訪れた京丹後の砂浜で発見したウンラン、そろそろ花が咲いている頃ではなかろうかということで再訪しました。が、残念ながらまだ花は咲いておらず、それどころか葉焼けの様な症状が見られる株だらけです。ウンランもこの異常な暑さに参ってしまっているのでしょうか。結局花は見られず、また一か月後ぐらいに行くことになりそうです。
ウンランの花こそ見られませんでしたが、ビロウドテンツキの花やアナマスミレ(初見)を見ることができ、なんだかんだ収穫多数でした。流石は京丹後。
葉が黄変したウンラン
連日めちゃ暑いですね。狂う
ので、東播磨へ水草を見に行くことにしました。しかし少し考えればわかることですが、お盆の時期に運転なんてするもんじゃないです。圧倒的殺人運転技術追越車線封鎖初心者マークわナンバーヤリスの猛攻をかいくぐり、到着したのは既に夕方でした。ホソバヘラオモダカを探したかったのですが、時間が足りず、残念!しかも夕立まで降ってきました。それでも、執念でミズオオバコとヒツジグサを新規開拓。
8月から9月にかけては私が最も嫌いな時期である(暑いので)と同時に、水草が燦々と降り注ぐ太陽を浴びて最もよく成長する時期でもあります。あまり乗り気ではありませんが、ポカリ片手に彼らをもう少しのあいだ追いかけたいと思います。
ミズオオバコと邪魔するイボクサ
驟雨のヒツジグサ
真夏の日差しが降り注ぐ中、永遠に続くかと思われた試験期間が終わった後、私はすぐに灼熱の京都を脱出して長野へとお出かけしました。
しかし、標高1000m近い地域でもさすがに真昼は暑く、35℃に届く勢いだったので昼間はあまり動けず、涼しくなった夜間に灯火採集を楽しんでまいりました。標高の高い地域では、山地らしいキベリタテハやハイモンキシタバなどの鱗翅類をはじめとして、その他様々な昆虫を観察することが出来ました。また、道中では長野の美しい風景や食事、生き物たちを楽しむことも出来ました。
やはり夏は避暑地に限りますね!何度でも行きたいものです。
ハイモンキシタバ
御嶽山登山口より
構内の防火水槽にシャジクモChara brauniiが生えているのを見つけました。ぜひ系統維持をしたいと思い、大学の許可を得て採集させてもらうことになりました。
防火水槽は水深が深く、シャジクモに手が届きません。そんな時に使うのが「アンカー」という道具です。ロープの先に曲げた針金が付いており、これにシャジクモを絡ませて採ってしまおうという算段です。アンカーを引き上げると、思っていたよりもかなり大きい藻体が現れました。由来が気になるところですね。
採集の様子
私は秋田に出かけました。友人を誘ったのですが、結局一人旅・・・。秋田といえば熊関連のろくでもないニュースばかり聞くので、心配が募るばかりです。
熊に注意しながらも、池を3つほど回りました。東北のヒツジグサは葉が大きくて、関西のものとは全く違った趣です。車軸藻類はセイロンフラスコモを見つけました。寒天質に包まれた輪生枝が可愛らしくて大好きです。
さすがに熊が怖すぎるので、残りの時間はひたすら温泉に入り、日本酒を飲むだけの生活が続きました。QOL爆上げですね。終始気分が良かったです。秋田の激熱温泉に、乾杯。
セイロンフラスコモ
北海道へ出かけました。
少しだけ無理をして新千歳空港発着で知床方面を見て回るというスケジュールでした。
知床や釧路は総走行距離1900kmの苦労に値する素晴らしい環境で、地の果てという感覚と共に満足度の高い遠征でした。生き物についても、オオイチモンジやゲンゴロウモドキといった北海道らしい生き物をバランスよく観察することができ、こんなにも思い通りにいく北海道遠征はあまりないのでは、なんて考えていました。また海辺では初めて見る草や虫が数多く見られ、やはり海浜環境はおもしろいと改めて感じました。
アッケシソウ
四国地方へ出かけました。
京都を出発した後、明石海峡大橋を通って四国入りし、徳島県・香川県を巡った後に瀬戸大橋を通って本州へと戻るルートを取りました。
四国地方でも二番目に標高の高い剣山周辺を巡り、丁度満開だったウツギの花や、崖に染み出した水場では乱舞する蝶の姿を観察することが出来ました。日没後は灯火採集も行いましたが、7月の四国地方にもかかわらずひんやりとした風を感じられ、そこが高標高帯であることを実感しました。
四国からの帰途では香川県で讃岐うどんも食べ、四国地方東部を満喫する旅行となりました。
ウツギの花に飛来したアサギマダラ
京丹後の砂浜へ出かけました。
最近は植物目的で砂浜に行くことが増えました。京丹後はグーグルマップの航空写真で明らかに砂浜が緑色なので期待が高まります。
現地で砂浜を見て、まずその広大な砂丘に驚かされました。昨今なかなか見ることが出来ない規模の砂浜に心を躍らせながら草を探すと、、ハマウツボ、ネコノシタ、ウンラン、、、普段行く砂浜では見られない草を数多く観察することが出来ました。
広大な砂浜にはきっとまだまだたくさんの知らない草が生えています。ウンランの開花時期にでもまた訪れたいと思います。
ハマウツボ
福井県の砂浜へ出かけました。
すっかり暑くなりました。今回の狙いはいつもの海浜性昆虫、ではなく(もちろん多少採りはしますが)、海浜性植物です。ハマダイコンやハマヒルガオといった定番の顔ぶれはもちろん、オカヒジキやコウボウムギなどの魅力的な種を数多く観察することが出来ました。今まで植物は軽くしか見ていなかったのですが、真剣に探すとかなりの種数を見ることができ、今までの雑な見方を反省させられました。
植物に注目することで新たに見つけることが出来た昆虫も数種類得られ、午前中のみの短時間でありながら充実した採集となりました。これからさらに砂浜での採集がキツイ時期になりますが(砂浜には日陰がありません)、こまめに通い続けたいと思います。
オオハサミムシ
コウボウムギ
岐阜南部には湿地帯ダンジョンがあると聞きます.実際あったんですよ
ハッチョウトンボです.スマホじゃ無理があるし,人生は思い通りになりません
トウカイコモウセンゴケ.かわよい
ヘビノボラズ.東海丘陵みがあります.
ヒメタイコウチです.もちろんヤラセ写真なので,安心してください.某ちょうちょはいませんでした.つぎは白玉星草の時期に訪れたいです.よかったですね.
鹿児島県大隅半島へ採集に出かけました。
豊かな照葉樹林が広がっており、下草の豊富さからも環境の良さが窺えました。ヒメトラハナムグリやシロスジナカボソタマムシなど、少し良い照葉樹林らしい昆虫を数多く採集することができ、飛びぬけて珍しいものは採れませんでしたが駆け出し虫屋としては充実した採集となりました。
6日間の滞在の中で、昆虫採集に限らず植物の観察や貝拾いも楽しむことができ、大隅の豊かな自然の恵みの一端を味わうことが出来ましたが、広大な森林はまだまだ探索しきれていないためまた近いうちに訪れたいと思います。
ヒメトラナハムグリ
滋賀にて淡水魚採集を行いました。
まずはスジシマドジョウ達、オオガタがテンポよく入ります。ビワコガタを求めて網を入れ続けると、、、入りました!筋節数が明らかに少ないので案外パッと見でも区別がつくものですね、昨年は盛大に空振り、悔しい気持ちで一年過ごしていたので喜びもひとしおです。しかしあれだけたくさんオオガタが入ることを考えると、ビワコガタはかなり危機的状況にあるのだろうと感じます、末永く琵琶湖に居続けてくれることを願わずにはいられません。
帰り際に少しだけホンモロコを採りました。時期が終わりかけで数は減っていたようですが、それでもかなりの数が見られました。数尾だけ持ち帰り、佃煮にして頂きました。駆け込み春琵琶湖大成功の採集で大満足です。
ホンモロコ
滋賀へモウセンゴケを見に出かけました。
捜索開始から10分程度で一個体目を発見し、その後もテンポよく4種類ほど観察出来ました。あの変な形の群落はなかなかにインパクトが強く、脳にしっかりこびり付いています。
目当てのモウセンゴケ以外にもヘビノボラズやヒメハギといった貧栄養な湿地環境に生える植物を数多く観察することが出来て楽しい散策になりました。私自身が虫をメインに活動しているので、今回行ったような環境はこれまであまりきちんと見たことがなかったのですが、案内してくれた方のお陰でスムーズに見て回ることが出来てとても勉強になりました。
モウセンゴケ
滋賀にて、灯火採集を行いました。
気温は高かったのですが風が強く、特に小型の昆虫はなかなか集まらない状況でしたが、そんな中でもオオミズアオはパワフルに集まってきてくれました。これだけオオミズアオが多く来るということは、この場所では三大蛾は終わったとみて良いでしょう。次の週末はもう少し標高を上げて三大蛾の残り香を感じたいと思います。
灯火採集は体力的にラクで、数多くの種を見ることが出来て楽しいです。新歓期には器具を持っている会員がいつもより積極的に採集の募集をかけているので、普段あまり採集に行かない方も気軽に参加していただけると嬉しいなと思います。
灯火ポイントの近くの水溜りで発見されたシマゲンゴロウ
福井にて、いそこじき さんと合同で採集会を行いました。
当日は雲一つない青空で、猛暑になるかと思っていましたが、海風が心地よく快適な採集となりました。無数に落ちている小さな貝殻の中からお目当てのものを探すのは宝探しの様な趣があります。いそこじき の会長さんに色々教えてもらいながらなので、名前も憶えられて楽しいです。
個人的に目当てにしていた海岸性の昆虫も、気温の上昇と共にグッと種数が増えて賑やかになっていました。みなさんもぜひ海岸で虫採りをしてみてください、きっと思っている5倍ぐらいたくさんの種がみられて驚くことになると思います。
スナビキソウ
貴船にて植物研と合同で新歓散歩を行いました。
この日は曇天で、にわか雨が降ることもありましたが、一日を通じて過ごしやすい気候の中自然観察を行うことが出来ました。貴船口駅に集合した後、各々生き物を探しつつ貴船神社方面へと進み、晩春の森林の空気を浴びます。
駅周辺では、貴船近辺に多く生えているモミジを食草とするオオクワゴモドキやハイイロシャチホコなどの蛾を観察できたほか、街道沿いの手すりや植物では多くのイモムシも観察でき、まもなくやってくる盛夏に向けて昆虫たちの活動が活発になって来ている様子が見られました。
オオクワゴモドキ
琵琶湖にて新歓採集会を行いました。
春らしい陽気の中、まずは流入河川でガサガサを行いました。スナヤツメやオウミヨシノボリ、タイコウチなどなど、春のガサガサを感じられる子たちが一通り入り、主催者としてはほっとしました。
その後、春の琵琶湖の風物詩イサザを見るために本湖の浜へ。開始早々一匹網に入り、その後もポツポツ採れていたようです。琵琶湖の春を感じてくれていたら嬉しく思います。
私はというと、今回は水の中には入らず川辺で食べられる植物を少しだけ摘んでいました。ノビル、コゴミ、ハマダイコン、、、春の河川敷は美味しいに溢れています。魚採りに満足した方たちと一緒にのんびり過ごしていました。魚を採る人、水昆を採る人、草を採る人、野研の良い雑多さが出ていたように思います。
春の琵琶湖は好いですね。
採集の様子
ハマダイコン 琵琶湖を背景に