阪神淡路大震災から30年が過ぎました。都市型大震災ということで、老若男女問わず多くの人が被災し、亡くなられました。当時「いのちの教育」の重要性が語られ、教科教育はもちろん、私たちはあらゆる機会に園児、児童、生徒と共に「いのち」について語り合い、学びあってきました。
しかし残念ながら今日、10代で自死を選択する人が増加しています。生徒間では「いじめ」や「暴力行為」、また親子間では「虐待」や「ヤングケアラー」問題が増加しています。コロナ禍で行動自粛が求められている時、「コロナで人と人が分断される」と語られていました。「ひとの尊厳」を踏み躙る行為が、このコロナ禍の結果だとすれば、私たちはいったい何から手をつけるべきなのでしょうか。多様化やグローバル化が一層進み、AIなどの技術革新で新たな未来が拓かれようとするこの時代に、「いのち」が軽んじられることはとても残念でなりません。
この度、全体会講師として高木慶子先生にお越しいただくことになりました。先生は阪神淡路大震災では自らが被災されながらも、被災され大切な人を亡くされた方々に寄り添ってこられました。現在も東日本大震災はもちろん、能登の震災でも大切な人を亡くされた方々を支える活動を実践されておられます。「いのちの大切さ」を肌で感じ、ことあるごとに多くの人々へ「いのちの大切さ」を伝えてこられました。
今回の研修会で「いのち」について、あらためて私たちがじっくり考え、一緒に学びあっていきませんか。そして夏休みを終えて2学期に出会う園児、児童、生徒やその家族と、また同僚たちと「一期一会」の気持ちで関わっていける力をつけるようになりたいものです。