難病(PSP)当事者のチャレンジ(サーフィン!)に参加。隣は家内です。
神経内科医として、かれこれ40年余り神経難病に関わってきました。
実は難病ということばに相当する英語はありません。わが国で生まれた独自の概念です。始まりはスモンという当時原因不明の(のちにキノホルムという薬剤が原因と分かりましたが)神経障害への対策からで、病因への研究と、医療費負担への補助が主体です。現在に至る難病施策のその後の流れは、こちらに的確なまとめがあります。このことは難病という概念が「施策」から生まれていること、その施策を生んだのが、原因不明で、進行性で、希少な疾患群への社会的支援であることを表しています。医療という柱に介護福祉が合わさっている。のっかっているといってもいいし、支えているといってもいい。何をささえるか、「生きる」こと、そして、くらし、といったことになるかと思います。病気に人生を奪われないこと、病気から人生を取り戻すこと、病気とともに生きること、負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事♫。そのための私たち在宅医療者の役割は、〇〇病として医療的にカテゴライズ(医療化)された状態をパラフレーズ(わかりやすく言い換える)して、在宅生活支援の、あるいは支援者の輪につなげることかと思います。
「難病ケアカフェでいろいろな経験を多職種で共有したい。」
自分に出来ることがあればお手伝いしたい、できなくても誰かにつなげられたら、という想いで支援をしています。また、患者の支援だけでなく、支援者の困っていることをサポートできるようになりたいと臨床をやっています。 難病患者にとっても、栄養・呼吸の入り口である口腔には様々な困りごとがあります。
それらの分野でお手伝いするのが私の役目であると考えます。
まあいいかカフェを企画
専門は消化器内科医であり、訪問診療をたくさん抱える開業医です。わらじ医者として有名な早川一光先生の「西陣の路地は病院の廊下や」という言葉が素敵で、私も自転車で往診しながら、知った患者さんに声をかけたり、少し気になる患者さんのお宅に声を掛けたりするようにしています。訪問診療はうちの診療所まで来られなくなった患者さんのお家へ往診する、というごく自然な形が原点であることを見失わないようにしています。私が難病と関わったのもその一つです。父親の代から通院されていた患者さんがALSを発症され、気切をして自宅退院をされることになり、病院は往診医を探されたとき本人は「藤田先生に往診を頼みたい」と言ってくださいました。それを繋いでくれたのが宇都宮宏子さんで、神経内科医ではない私に任せていただき、在宅では瀬津幸重さんがコーディネートしてくださり、多職種と学びながらお亡くなりになるまでの10年超を患者さんご家族と一緒に悩みながら過ごしました。言葉にできないくらいの学びがありましたし、それを機に私の訪問診療のスタイルが出来上がってきました。最近は癌患者さんの看取りが多いです。神経難病とは違うこともありますが、それでも患者さんに真摯に向き合うことは何も変わりません。地域の神経難病の方が住みやすい環境を、と思いますが、医師会活動のなかで神経難病への取り組みが希薄であると思っています。医療者として、医師会、行政への働きかけを含めて、少しでも力になりたいと思っています。
約15年近く地域で難病の方、ご家族、支援者と一緒に難病支援を行ってきました。長く病院中心であった難病支援が生活を中心に考える在宅支援に移行して、今では多くの難病の方が病気を持っても家で家族と一緒に生きていきたいということが少しずつ出来るようになりました。
ただ地域の課題もあります。希少な病気であり経験値の蓄積ができにくい、多制度活用の困難さなどなど。
難病はチーム支援と思っています。多くの支援者がかかわります。それぞれの職種が役割を発揮できるようなれば良いと思います。
そのために京都市内全体で考えていけるようなつながりが出来たらよいとおもい、「京都難病ケアスタディグループ」をメンバーの皆さんと立ち上げました。
ケアカフェで気楽に緩く、現場の悩みを話したり、他の事業所の情報交換をしたりして、一緒に語り合い、難病支援を行う医療者・介護者・福祉者でつながれたら、そして講演会・研修会で一緒に勉強できればと思っています。
ぜひ皆さんご参加くださいね。
必要な支援を必要な時に
できる事をできる限り迅速に
そして、つながり続けること
ひとりの力では叶わなくとも、色々な専門職の力を合わせれば不可能を可能にできることもある という体験をすると、言葉だけではない多職種連携の力と大切さを実感します。その為には、各専門職の役割を正しく理解するのはもちろんですが、担当者の理解も必要だと思います。基本は「人と人」です。特に難病支援は、コミュニケーション力や対応力が求められる中で、多角的な視点での経験の場になります。そしてその経験は 必ず、自分へのお土産(良くも悪くも)として戻ってきます。そのお土産を楽しみに難病支援に関わり続けていきたいと思っています。
是非、一緒に悩み考えそれぞれの経験の共有ができれば嬉しいです。
難病ケアカフェへの参加をお待ちしています!!!
難病患者さんの支援では、1-2時間支援から24時間支援への開始、移行、24時間支援完成へと在宅支援の進行や役割の変化を学びました。
「難病ケアカフェ」では、他職種のいろいろな方の経験から、在宅支援の進行、役割を知り、他者の学びから想像力、思いやりを持った連携する姿勢を学べると思います。
皆様多くの方の経験や学びが「難病ケアカフェ」で出会えることを楽しみにしています。皆様の参加をお待ちしています。
看護師
終末期ケア専門士
在宅看護指導士
病院勤務時代は主にがん看護やターミナルケアを経験し、訪問看護師になってからはじめて難病の方々の支援に関わらせていただくようになりました。「これから求められる訪問看護の役割とは?」7年前に受けた採用時面接で、私は「意思決定支援」と答えました。訪問看護師になってから、難病支援における「意思決定支援の大切さ」を深く感じ考え悩む機会が多くあり、在宅支援チームの一員としてできることは何かを考え続けています。
利用者さんとご家族の思いを聴くこと、望んでいることを知ることを大切にして、多職種で○○さんにとって最高のチームをつくり「家で自分らしく暮らしたい」を叶えたい。
そのために、皆様と難病ケアカフェを通して沢山のことを学びながら、共に考え話せる仲間づくり、地域づくりができると嬉しいです。
看護師
グリムグループ会長
みんなでつながろう
神経難病の方の支援をおこなっていると、さまざまな困難なことや、『こんな時どうする?』と悩むことに直面すると思います。
意志の疎通、コミュニケーション方法、こだわりへの対応、医療的ケアの難しさ、ご家族さんとの関係性。 悩み事を共有し、たくさんの繋がりを持つことで、一歩前進する糸口が見つかるかもしれません。
この場をとおして、つながるお手伝いができたらいいなと思っています。 たくさんの仲間を増やしましょう! ぜひ難病カフェへご参加くださいね。
神経筋障害認定理学療法士
LSVT BIG®︎
リフトインストラクター中級
『人は人とつながりながら生きる。』
私は、いわゆる難病のある人や認知症のある人との関わりを通じて、専門職とのつながりだけでなく、本人や家族とのつながりも欠かせないと感じています。
つながらなくても、それぞれの役割は果たせるのかもしれませんが、困難に立ち向かう力を発揮するためには、“つながり”は必要不可欠だと思います。
つながるためには、相手のことを理解することが大切です。難病ケアカフェでは、難病の人を支える様々な専門職との交流の中で、お互いの思いや悩みを共有し、共に難病ケアについて考えることができる関係が構築できれば嬉しいです。
脳卒中認定理学療法士
神経筋障害認定理学療法士
『地域における 多職種連携に 見えない線を』
神経難病の方を支えるチームの構図は各専門職の経験や技能、ご本人との関係性等によって絶えず変化します。
1人の役割が大きくなり過ぎたり、他職種と重なったり。。
構図のバランスを取るのはやはり多職種を繋ぐ線です。実際には見えませんが、難病ケアカフェを通して想いや悩みを共有し、少しでも見えない線を繋ぐお手伝いができたらと思います。
ぜひ難病ケアカフェにご参加下さい‼️