ブックフェア紹介文

今年は2/17(水)から4/3(土)までが四旬節とされています。

この期間にあわせて、世界中のカトリック教会では、貧しい人々や虐げられている人々、その他援助の必要な人々との連帯を促すさまざまなキャンペーンが行われます。

そこで、2/17(水)から4/3(土)にわたるブックフェアを通して、みなさまとともに「教会と社会」について考えることができればと思います。


2019年に訪日された教皇フランシスコは改革者として知られていますが、その行動と思想の背景には大きな源流があります。その一部でも知ってもらうことができればと思い、このブックリストを作成しました。


以下教皇フランシスコの今年の四旬節メッセージの一部引用します


愛は、他の人がよい方向に向かうのを見て、喜びます。だれかが孤独、病気、住む場所のない状態、侮辱、貧困などによって苦悩していれば、愛も苦しむからです。愛は心の躍動であり、それがわたしたちを自らの外へと出向かせ、分かち合いと交わりのきずなを築くのです。


「人類愛から始めるなら、だれもがそこに招かれていると感じられる、愛の文明に向けて進むことができます。愛は、そのすべてに及ぶダイナミズムをもって、新しい世界を築くことができます。愛とは、何も生み出さない感情ではなく、すべての人にとって有効な発展の道を得る最高の方法だからです」(『Fratelli tutti』183)。


[中略]


「愛によって視界を変えられたまなざしさえあれば、他者の尊厳に気づけるようになり、貧しい人は、そのはかり知れない尊厳のままに認められ、大切にされ、その人らしさとその文化ごと尊重され、真に社会に溶け込めるようになります」(『Fratelli tutti』187)。


カトリック中央協議会「2021年 四旬節教皇メッセージ」より引用
<https://www.cbcj.catholic.jp/2021/02/15/22109/>