『主体性』
を引き出すカナダの教育現場に学ぶ
教育研修 in Canada
~カナダ発祥教授法に見る主体性とインクルーシブ教育~
研修スケジュール
11.21 Fri
AM: ノースバンクーバー学区教育現場見学
PM: 答えのない教室見学
PM2:MONOVA博物館インクージョントーク&見学
11.22 Sat
AM&PM:Neighbourhood House 施設見学
先住民の世界観と共生観
11.23 Sun
PM: セルフコンパッションワークショップ
PM2:
インクルーシブ教育座談会
11.24 Mon
A)答えのない教室見学(バンクーバー学区:梅木先生BTC クラス)
B)分科会(希望者のみ)
1)サレー学校建築訪問
2)保育園見学
参加者の方の声
『主体性』を引き出すカナダの教育現場に学ぶ教育研修 in Canada」に参加
久しぶりに魂を揺さぶられるような経験!めちゃ多くの事を学んだと思います。主な内容は、①カナダのインクルーシブ教育、② 先住民の世界観と共生観、③ 答えのない教室(Building Thinking Classroom)について学ぶこと。この3つはそれぞれ別の事であまり関係ないものと思っていたら、根っこのところで見事に繋がっていた!
①カナダのインクルーシブ教育
カナダの学校では、当たり前のように障がいを持つ生徒が一般の教室で学んでて、いじめも無けれは、誰もそこに違和感を感じない。健常者から見ると、むしろ彼らは積極的で社交的なのだそう。もちろん、そこには日本でいう支援員のような方々がたくさんおられて、30人もいない教室にはいろんな職種の方々がおられ、連携してサポートしている。インクルーシブ教育が行われているのは、社会に出れば皆んな一緒にいるしそれが自然だから。かたや日本では障がいを持つ子どもたちは健常者と分離されて教育が行われている。そこで偏見やいじめが起こってしまう。明らかに環境も違うし、日本ですぐにインクルーシブ教育をできる訳ではないんだけど、今後考えていかないといけない問題。
② 先住民の世界観と共生観
カナダには非常に多くの部族の先住民がいる。中には民族浄化で多くの子どもたちが亡くなったカナディアンインデアンの学校もあった。オーストラリアでも同じだったけど、何か行事の初めには、まずその土地の所有者であった先住民に敬意を表すところから始まる。そして私たち誰もが抱えているトラウマを手放す事で幸せに生きる術を経験する。
③ 答えのない教室(Building Thinking Classroom)
梅木先生の教室とマイケル先生の教室を訪問した。今までの教育メソッドI do, We do, You doでは実際に頭を使い、考ええいる生徒は20%しかいないそう。教室にいる誰もが取り残されずに、みんなが参加できて、自己肯定感が高まる授業。これは革命です。梅木先生は12月に日本に戻られるそう。マイケル先生も来年か再来年には関西に来られる?BTCを他教科も含めて、日本に広めていきたい!
参加者の方の声
11/19から10日間、カナダで教育研修に参加してきました🇨🇦テーマは「inclusive教育」と「考える教室」
FC今治高校に着任して半年、授業の型は固まりつつありながらも、どこかで「もっとできるはず」という想いが消えず、新しいヒントを求めてカナダへ飛び込みました。結果として、予想をはるかに超える学びが詰まった旅になりました。
今回の研修は、現地の学校見学、教育関係者とのディスカッション、そして先住民の方との対話まで含まれたてんこ盛り盛りな内容でしたが、あらゆる場面で根底に流れていたのはconnection(接続)という考え方です。
先住民のNormさんから伺った 「all my relations」 という価値観は、 「繋がりとは血縁や友人に限らず、祖先や動物、土地そのものにまで広がる」というもの。続けて、つながりに関して彼はこう言及しています。
“Trauma is disconnection. Healing is connection.”
-トラウマはつながりが断たれたときに生まれ、癒しはつながりを取り戻すことで生まれる
この言葉は、今回の旅全体のテーマそのものだった気がします。教育の現場でも、何か問題が起きたときに「何が問題か?」という表層的な理解で終わるのではなく「過去に何があったのか?」 に目を向けること。つまり、いつどこでconnection が途切れたのかに寄り添う重要性を強調されていました。
制度としても、カナダの学校には“つながりを絶たない設計”がいたるところにあります。例えば、カナダの小学校には特別支援学級が存在せず、障害の有無を問わず同じ空間で学ぶことが前提になっています。行政の支援体制やアシスタントの存在がそれを支えていますが、日本では早期から分離を徹底してきたことによって、「障害=異質」という構図が生まれやすくなっていると感じました。これはまさに connection が切れてしまっている状態なのかもしれません。
そして、今回の目玉でもあった BTC(Building Thinking Classroom=考える教室) の実践!!提唱者のPeter先生、梅木先生の授業を見学させていただきましたが、そもそもこのBTCという手法は「従来型授業では、授業中に本当に考えている生徒は2割しかいない」という課題意識から始まっています。
そこで彼らは、「5分の導入 → ランダムで組まれる学生3人チーム →立ってホワイトボードに書き込みながら協働で問題解決」というスタイルを取り入れています。生徒全員がホワイトボードに向き合い、本気で考えている光景は圧巻でした。英語科での実践例はまだ多くないそうですが、同僚のコーチや今回ご一緒した英語科の先生方と協力して、英語教育におけるBTCをつくりたいと考えています。
最後に研修参加を快く認めてくださった職場や同僚のコーチの方々、参加のきっかけをくださった齋藤先生、プログラムを準備してくださったみきさんをはじめとするスタッフの皆様に深い感謝を述べて締めくくりたいと思います。この経験、必ず現場で活かします!
参加者の方の声
BTCについて
Grade8の生徒たちは個性豊かで様々な事情を抱えている子どももいそうな雰囲気だったが、BTCの授業形態が緩やかに子どもたちを授業の場に巻き込んでいっているのが印象的だった。日本だったら授業に参加できていないと決めつけられ特別支援という分離へと促されてしまいそうな生徒も、その時の気分に合わせてコミットしたり、離れたり、自ら自由に参画の濃淡を判断していた。
これは、BTCという授業スタイルゆえなのか、そもそもカナダの学校文化によるのか…。
コミュニティセンターについて
Frog Hollow NeighborhoodやWestVanのコミュニティセンターのあり方を参考に、日本のコミュニティ再生に取り組んでいきたい。
宮本麻里先生より
4日間、ありがとうございました。短い期間ではありましたが、アクティビティを一緒に行う中で、初対面同士の皆さんの交流が深まっていくのを感じられ、とてもうれしく思いました。私自身も、一教育者として皆さんと関わる機会をいただけたことをありがたく感じています。
また、BTCに関しては、日本の先生方ならではの斬新なアイデアが生まれるのではないかと期待しています。今回限りで終わるのではなく、今後も定期的にオンラインなどで共有し合える場ができるといいですね。
梅木先生より
初日と最終日に参加させていただき、たいへん学びの多い時間となりました。
BTC(Building Thinking Classrooms/考える教室)の研究初期から携わってこられたマイケル先生の授業を見学できたこと、そして私の授業に皆さんをお招きして実際のクラスの様子をご覧いただけたことは、私にとって大きな喜びでした。
また、その後の研修では参加者の皆さんが生徒役となり、BTCを“体験する側”として真剣に取り組んでくださったことがとても印象的でした。熱心にノートを取り、多角的に質問を投げかけてくださる姿に、私自身も背筋が伸びる思いでした。
BTCが大切にしている
●協働知から生まれる個人知、
●知識の流動性、
●学びをデザインするという考え方
これらの新しい価値観を、これからもカナダから継続してお届けし、日本の皆さまの実践に少しでも貢献できれば幸いです。
バーンズちぐささんより
「私たちはみんな違う。でも、私たちはみんな同じ人間。」
事前研修でお伝えしたこの当たり前の言葉に、本当の意味で気づくまでに、私には息子の重度自閉症と知的障害の診断から約10年という長い時間が必要でした。
私自身、日本で人権教育に触れる機会がほとんどなく、「人権とは何か」を深く考えないまま大人になりました。家族や親族に障害のある人がいなかったこともあり、「障害は自分とは無縁のもの」と思い込んでいたのです。息子の診断を受けたとき、真っ先に湧いたのは「なぜうちの子が?」という戸惑いでした。
そして正直に言えば、知識や経験がなかった当時、障害のある人に対して「怖い」「近づきにくい」と感じてしまっていた時期さえありました。今振り返れば、それはただ“知らなかっただけ”でした。しかし、日本には、かつての私のように障害を自分から遠い存在だと思い込み、分離教育が当たり前だと感じている人がまだ多く存在しています。
だからこそ、今回のカナダ・インクルーシブ教育研修ツアーに参加された皆さんの姿は、私にとって大きな希望です。
カナダを含む他の先進国も、かつては日本と同じように分離や偏見が根強い時代を経てきました。完璧ではないものの、受験制度の見直しやEA の配置、データに基づいたサポートの整備など、教師や保護者の不安を減らすための改革を重ねて、少しずつ社会を変えてきたのです。日本だけができないはずはありません。
今回参加された皆さんが、日本の職場や地域社会の中でそれぞれ小さな灯をともしていき、その光がつながっていけば――「障害の有無にかかわらず、すべての人が同じ権利をもつ」というごく当たり前の感覚が、やがて社会全体に広がるはずです。
講師として関わらせていただいた今回のツアーは、私にとってもその希望を再確認する貴重な時間でした。
参加者の皆さんとともに、インクルーシブ教育への道を歩み続けられることを心から嬉しく思っています。
弊社はカナダへの留学生に向けた教育・進路アドバイザーであり、カナダのインクルーシブ教育ツアーや、探究型の学びを取り入れた学生向け、教育関係者向けスタディツアーを提供しています。
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