ぼくの街の駅前で ぼくは世界を踏み外す
ぼくの街の駅前で ぼくは世界を踏み外す
きみの街の駅前で きみがそうで在るように
怒らない心が、
罪人のやうにおとなしく、
その怒つた心の片隅に
目をパチパチして蹲つてゐるのを見付けた
たよりなさ。
(石川啄󠄁木)
日日は静かに流れ去り 静かすぎます
後悔も憧憬もいまは私におかまひなしに
奇妙に明い野のへんに
独り歩きをしてゐるのです
(伊東静雄)
私は言ひあてることが出来る
いつたい其処で
お前の懸命に信じまいとしてゐることの
何であるかを
(伊東静雄)