はーい、山を愛するみんなたちさま、ご機嫌麗しゅう~。今期CLを務めている、京大ワンゲル2回O﨑です!パート4では2泊3日で鈴鹿セブンのうち5つを縦走する計画でしたが、体調不良者が出て撤退となってしまいました。残念な形ではありましたが、メンバーの成長が見られた山行でもあったと思います。(※パート3は天候やメンバーの体調などにより中止になってました)
日程:11/21(金)-22(土)
メンバー:O﨑(CL/医療/記録)、S田(SL/気象)、M松(装備)、K蔵(食当)、NCK(ドライバー)
概念図は左図の通り
CTはDay1が5:43、Day2が6:23、Day3が7:31
実際はDay1で根の平峠まで行き、Day2はEsc3(CT:1:07)で撤退した
入山日の2日前、11/19に近畿地方を襲った強い寒波は、鈴鹿にも雪を降らせ、釈迦ヶ岳や御在所山の山頂を白銀に染めていた。その前日に天候判断を完了させ、車の手配なども済ませてしまっていたため、入山すら危ぶまれることになっていたが、翌日11/20の晴れた昼間に無事溶けてくれたため、どうにか入山はできそうにはなっていた。しかし、山行実施期間中は天気はいいものの風が少し強い予報が出ており、風が通りやすく標高も高いCS2御在所山に泊まることは厳しい状況だった。よって入山前の時点で、CS2御在所泊を回避し、①CS2を七人山にして翌日Esc7で下山②CS2を車でうるさいかもしれない武平峠にして行程を完遂する、のどちらかにすることが決まっていた。
装備点検は事前に済ませており、車の手配はNCKに全て任せていたため、3時にbox集合。CLは直前に来たため分からなかったが、天和が出たとかで麻雀が盛り上がってそうな中、M松は眠れたのだろうか。また、K蔵が「なんか体調悪い、インフルかも」と言っており(超特大フラグ)、S田も病み上がり、かく言うCLも他サークルのNF準備などでここ数日ほとんど寝ておらずコンディションは最悪だった。途中でラ・ムー草津店によりつつ、NCKが全て運転して入山口の石榑峠へ。CLは睡眠不足なはずなのにカフェインの過剰摂取により、ほとんど眠れなかった。石榑峠に入る道は紛らわしい看板があったりもしたが、荒れた道ではなかった。6:20に駐車場に到着。
6:56 石榑峠 入山
8:50 三池岳
9:05 八風峠
10:38 釈迦ヶ岳
11:58 羽鳥峰
12:55 中峠
13:43 根の平峠 CS1
6:56 石榑峠 入山
既に明るく、朝日に照らされてイイ感じだったが、寒かった。それでもパート2明神平よりはマシだった気がする。30分で準備を終えて出発しようとしたが、K蔵がダウンを着たまま行動を開始しようとしていたので脱がせてパッキングさせた。CLはラ・ムーで買いすぎた行動食の一部をNCKにあげた。そんなこんなでNCKに見送られながら入山。オーダーはS田→M松→K蔵→CL。入山が少し遅めなのは、もしかしたら登山道が雪解け+朝の寒さで凍っているかもしれず、それが溶ける時間を稼ぐためである。
開幕から閉まっているゲートを横から乗り越えていく道だった。ホンマにここで合ってるんかいなと思ったが、地図はそうだと言っているし、今年3月にこの道を通っているK蔵もここだと言っていた。石榑峠のテント場とされているNTTの電波塔の跡地だが、なんと私有地につき立ち入り禁止の看板とロープが張っており、入れなくなっていた。本来突っ切るはずの登山道は、跡地を左に迂回する道が作られていた。今後石榑峠でテント泊を計画する場合は注意が必要。普通に侵入できるとはおもうが。K蔵は3月からの変化に驚いていた。朝日に照らされる竜ヶ岳が美しかった。
鈴鹿らしい(?)痩せ尾根を歩いていき、途中の小ピークで読図しつつレストを取った。読図はみんな問題なくできていた。所々登山道の脇に霜が降りている場所があったが、路面の凍結などは一切なく、安心していた。CLは睡眠不足を痛感していたがが、先週とは異なり人の心があるペースだったので、十分についていけた。K蔵は上がらないモチベに苦しんでいた。
8:50 三池岳
8:43に手前の三角点のある場所に到着し、S田などはここが三池岳なのではないかと勘違いしていた。が、読図をするとそれが誤りにあることが導かれた。M松がいち早く気づいていたと思う。ということで、ちょっと進んで三池岳山頂(?)へ。三池岳山頂とされている場所は山頂看板があったが、最高点というわけではなかった。レストからあまり時間も経っていなかったので写真だけ撮って進む。南側にはこれから縦走する山々が見えていたが、ちょっと曇ってきており、もっと晴れてほしいなぁと思っていた。
9:05 八風峠
いい感じの時間だったので10分レスト。八風峠名物の鳥居があったが、その奥に何があったかは忘れた。ここら辺からCLは疲労を色濃く感じ始めていた。M松とK蔵が途中の巨石に乗っていた。しんどくなってきたので、来期のparty編成などの議論をして"考えること"を作りながら歩いた。なんか毎山行この話してるな。釈迦ヶ岳まで頑張る案もあったが、party全体としてコンディションが悪かったため無理は禁物だと思い、1時間ほど歩いたところでレストを取った。
10:38 釈迦ヶ岳
先程のレストからあまり時間は経っていないが、本日No.1ピーク・鈴鹿セブンの一座の釈迦ヶ岳についたのでレストを取った。居合わせた登山者に集合写真も撮ってもらい、お互いにピンの写真も撮った。K蔵が猫岳をマオ岳と呼んでいた。雀魂やりすぎや。CLはへとへとになりながらマオ岳を突破したが、この辺りから遅れ始めた。と同時に読図もおろそかになり、1回生に「今908ピークですよね」と言われたのに何も考えず「うん」と言っていた。が、本当の908ピークに到着した時に先程の発言が誤りだったことに気づき、メンバーに読図させた。その間眠すぎたCLは木に寄りかかっていた。先入観を与えたCLがよくなかったが、周りの地形をよく見ると正解できる場所だったため、みんな時間こそかかったが理解していた。
11:58 羽鳥峰
山頂からは前評判通りネコチャンとワンチャンの地上絵が見えた。すごい。しかし、ここでCLは眠気が限界を迎えて、レスト中で日当たりがよく風が当たらない場所に腰を下ろしたところで寝てしまい、レスト終わりの時間にS田に起こされた。とりあえずワンピッチでCS1中峠なので頑張るか~と思い出発。羽鳥峰からはザレザレザレザレで登りにくいと専ら評判だったが、えいやあで頑張ったら意外となんとかなった。
地上絵
地上絵って近くから見るとなんか夢が無くなるよね...
12:55 中峠
とにもかくにも頑張って、CS1の中峠に到着した。ここで選択を迫られることになる。計画の完遂を目指し、CS2を武平峠にするとDay2がCT7:30↑約1175m↓約1150mとかなりしんどい行程になる。となると、計画の完遂を目指すのであればこの日中に根の平峠まで行って距離を稼ぎたかった。一方、全体的にコンディションが悪いので早めの休息を優先するという選択肢もあった。かなり迷って議論したが、結局K蔵の「明日の可能性を広げたい」という発言でpartyの士気が一気に上がり、ダントツで律速になっているCLがあと40分なら頑張れること、中峠がかなり風が通り寒いことが予想されること、行動するのに十分な時間があること、なにより明日を楽にしたいことから、CS1を根の平峠にすることにした。
13:43 根の平峠 CS1
どうにか頑張って根の平峠に到着。“鈴鹿の上高地”と言われているので、さぞかし美しいところなのだろうと期待していたが、上高地なんぞ見る影もなく落胆した。林の中の木々に囲まれたところにテントを張った。CLが水場とされている西側の沢を見に行ったが枯れていた。テントを設営してからは自由時間とし、CLS田M松は外で行動食を食べたり今後の山行について喋ったり、K蔵はテントの中で寝ていた。ちょっとすると寒くなってきたので全員テントの中に入った。テントの中にやけに大量の綿が落ちてるなぁと思ったら、K蔵のダウンがやぶけていた。。
睡眠が致命的に不足しているCLは天気図も炊事もすっ飛ばして爆睡するつもりだったので、天気図は任意としたが、M松が「山で情報を取る練習をしたいから書きたい」と言った(えらい!!)ので、S田M松で天気図を描いた。CLが16時40分頃に爆睡から飛び起きると、K蔵がいかにも体調が悪そうな顔をしながら夕飯を作っていた。夕食はカニ玉。あんかけや卵がうまくできずK蔵が苦しんでいたが、普通に美味しかった。が、時を追うごとにK蔵の体調が目に見えて悪くなっていっており、夕飯が終わるとすぐに倒れるように寝た。この時点で一晩寝てK蔵の体調が回復しない限り、撤退するしかないと思っていた。一応、この状況を留守本と帰りドライバーのA本に連絡した。K蔵は親御さんにも連絡していたようである。CLは翌日の荷物を減らすために秘密兵器のみたらし団子を開封した。この日の秘密兵器にみたらし団子を選んだのには深い理由があるのだが、ここでは割愛。いったん明日普通に行動する前提で4時半起きを指示して19時半には寝た。CLは数日ぶりに睡眠がとれることに至上の喜びを感じていた。
夕食
3Dライブおめでとう、最高だった
安定の夜景
4:30 起床、撤退判断、二度寝
6:40 再起床
7:29 出発
8:22 望山荘駐車場 下山
4:30 起床
起きた時点で、K蔵はかなりの熱がありそうでとても行動できるような体調ではなかったため、根の平峠から朝明渓谷に下りるEsc3での撤退を決定した。K蔵は親御さんが迎えにきてくれるとのことだった。急ぐ理由も全くなく、明るくなってから行動すればいいので6時に起床することとして二度寝した。
6:40 再起床
やらかした。明るくなったら起きるでしょーとアラームをかけずに二度寝したが、ここ数日の睡眠時間が全く足りてなかったCLは明るさくらいでは起きるはずもなく、大寝坊をしてS田に起こしてもらった。食当のK蔵が体調不良で倒れており、行動時間も全然ないので朝食は各自の行動食とした。まだ寝ていたK蔵を起こして撤収を始める。K蔵はとても体調が悪そうで、我々撤収している間も離れた場所で座っていた。彼のパッキングもやりつつ、持てる装備は全てCLS田M松で分配して荷物をできるかぎり減らした。なお、CLは久々に睡眠を取ったおかげで回復していた。
7:29 出発
オーダーはK蔵をセカンドにした。沢沿いの歩きやすい道を下っていくのみである。沢沿いの雰囲気は多少上高地っぽさを感じようと思えば感じることができた。K蔵もしんどいなりにしっかり歩けてそうだった。しかし、30分ほど歩いて舗装された道?に到達したところで、K蔵が横にフラついて行き、そのまま座り込んでしまった。ここで限界だと判断し、K蔵を空身にすべく全ての荷物を他3人で分配して、CLがダブルザックをした。
8:22 望山荘駐車場
車が入れる最深部である望山荘駐車場に下山した。K蔵は倒れ込んでおり、高熱の中よく頑張ったなぁと思った。車は入れるものの電波がなかったため、CLがK蔵から親御さんの携帯電話の番号や車のナンバーを聞き、電波に入る場所まで下山して親御さんに電話した。望山荘駐車場まで上がってきてくれるとのことで、ありがたかったが、場所を上手く共有できておらず、多少の混乱が発生した。Google mapsでは出て来ない場所なので仕方ない。最終的にCLが親御さんと合流し、一緒に車に乗ってK蔵のいる駐車場に向かった。他3人が受け取ったK蔵の荷物を返却し、K蔵は車で帰っていった。
我々も帰らなければならないので、歩いて9:10に朝明渓谷駐車場に下山した。その後は3人でタクシーに乗ってアクアイグニスに向かい、そこで解散とした。前評判通り、アクアイグニスはとてもいい温泉だった。CLはやはり睡眠が足りておらず、アクアイグニスの畳のところで1時間くらい寝ていた。M松は観光しに行き、S田は妹の演奏会に行ったらしい。
お疲れ様でした!何より無事に下山できてよかったです。まあこういうこともあります。K蔵はインフルエンザだったらしい。かわいそう。なお、S田も移された模様。むしろCLとM松が感染してない方がおかしいんですけども。文章ではなかなか表れていないですが、1回生2人が来期の役職を見据えた行動をできていて、CLは嬉しかったです。
S田:コンディションが悪くてくたばっているCLに変わって、partyの様子を見て、partyを回してくれてありがとう。今回でCL要件を満たせなかったのは残念ですが、春の山行も頑張りましょう!
M松:毎山行読図が成長していてよきよき。天気図もやる気があって偉すぎる。
K蔵:今回は運が悪かった、仕方ない。これに懲りずに今後もparty山行来てくれよな!
それでは、今回のお話はここまで。それではまた次回お楽しみに~