はーい、山を愛するみんなたちさま、ご機嫌麗しゅう~。今期CLを務めている、京大ワンゲル2回O﨑です!パート2では2018年以来3度計画されながらいずれも未実施に終わった明神平へ、呪いを解きに行ってまいりました。1日目は雲一つない秋晴れのもと、気持ちのよい山行を行うことができました!
日程:11/8(土)-9(日)
メンバー:O﨑(CL/医療/記録)、S田(SL/気象)、K蔵(装備)、M松(食当)
概念図は左図の通り
CTはDay1が4:53、Day2が4:41、Variation Pistonが3:16
M松の実習の都合で車を借りられるのが22時からと決まっていたので、上鳥羽で車を借りてboxへ。レンタカーのヤリスがガチ新車だった。装点は済ませていたので22時45分にbox集合にして30分くらいで出発したかったが、麻雀が終わらなかったため23時45分くらいになってしまった...。さらに免許持ちが3人もいるのに曇ったフロントガラスの対処法が分からず結局出発したのは0時前になっていた。
ラムー京終店まではK蔵が運転。パート1の頃とは見違えるほど上手くなっていた。出発が遅れていたのでラ・ムーで急いで買い物をした。CLはモンエナが見つからず発狂していたが、のんびり探している時間もないのでブラックコーヒーで我慢。K蔵はトンカツ弁当を買って食べていた。その後はCLが運転し、3時15分頃に入山口に着いた。前期N川partyが発見できなかった駐車場は橋を渡ってすぐのところに発見した。林道を歩いて5分のところにあるトイレに行った際、真っ暗だが月が明るくライト要らずだったので昔の人の気持ちに想いを馳せた。
4:30 起床
5:13 駐車場 入山
7:25 大鏡池
8:50 薊岳
10:13 明神平 CS1
11:00 ピストン出発
11:18 明神岳
12:04 桧塚奥峰
12:37 桧塚
13:55 明神平 CS1
4:30 起床
CLS田M松は車中泊したが、寒いわ車は狭いわでよく眠れなかった。一人車外でテンマを敷いてシュラフで寝ていたK蔵は快眠していた(寒くないんか)。なのにCLは10分も寝坊していた。さらに寝ぼけたCLは5:10出発を指示していた。この準備の時が全員の入山前鬱が頂点に達しており、特にCLは発狂しながら準備をしていた。
5:13 駐車場 入山
山行に関する情報共有をしたりしていたら数分経っていたが、5:10には準備は終えていた。この駐車場から林道をそのまま登っていくのが登山道だが、登山届の投函ポストがない。よって、CLとK蔵で途中で登山道から大又林道に下りる道を使って薊岳登山口に登山届を投函しに行くことにした。ここで、地形図とレジュメで入山場所が違うことに気づいた。この先もところどころ実際の地図(=YAMAP)と地形図が違っていた。昨年と同じ計画ゆえに、きちんと確認しなかったのが問題だった。
ともかく、CLとK蔵で登山届を提出し、登山道に戻って出発した。が、3分ほど経ったところでK蔵がその道に地図を落としてきたことに気づいた。急いでCLと二人で取りに戻り、回収に成功した。この日の序盤は病み上がりのM松をはじめ、全員のコンディションが悪そうだった。K蔵は行きのラ・ムーで買って食べたトンカツ弁当により激しく胃もたれしているようだった。トンカツには注意。オーダーはS田→M松→K蔵→CL。まだまだ周囲も暗く、道こそ分かりやすいもののリヒト山行であるため、partyの士気は非常に低かった。CLは最後尾で奇声をあげていた。あまりに鬱だったので、30分ほどで3分ほどの服脱ぎレストを取ったり、読図の確認をしたりした。CLはこの山行からヘッドライトを新調したが、あまりに明るくて先頭を歩くS田の道も照らせていた。
6:25 レスト
6時頃から日が昇って明るくなってきたことで、partyの気分も上がってきた。木々の間から青空が見えていて天気もよい!先程まで鬱だ鬱だと騒いでいたのはどこへやら、良い気分になってきた。1時間強歩いたので読図クイズも兼ねてレストを取った。この計画は特に2日目に読図難ポイントが多く、読図山行として立てているのでがっつり読図するつもりだった。全員難なく正解していた。
明るくなって気分が上がったといえど、入山地点から大鏡池まで一気に750m上げるため、キツイことには変わりない。ここを天気悪い中行った前期N川party(特に初山行の1回生)はすごいなぁ。CLは最後尾で行動食のグミを食べながら歩いていたが、美味しすぎて一瞬でなくなってしまった。
これくらいはサクッと正解しないとね~
7:25 大鏡池
いいペースで大鏡池に到着。大鏡池は池というより沼といった感じだったが、祠があった。CTも巻いているし、明瞭な踏み跡もあったので、全員で祠まで行ってみた。池の上は青空が広がっており心地がよかったが、止まっていると少し寒くもあった。祠には、大鏡池の名前のもとになったのか鏡が置いてあった。どう見ても“大”鏡ではないと思うが...。野暮なことはともかく、K蔵を筆頭にお参りをして、この山行の成功を祈った。
戻ってきてレストを取った後出発。前期澤々party パート3にならい、NHKの教育番組の話題がpartyを占めていた。今回は最年長と最年少の年齢差が2つしかないので、ジェネレーションギャップに悩まされることもなく、お互いに思い出を共感しあった。が、K蔵がワンワンやコッシ-は普通に知っているのに、うーたんを知らなかったことには他メンバーは全員絶句した。標高が上がってきたため秋山らしくなってきて、いいペースで進んでいたが、薊岳の手前では痩せ尾根や岩場があり通過に時間がかかった。途中危なっかしいところもあった気がするが、パート4で合宿に向けて慣れていこう。痩せ尾根や岩場があるという情報は前期N川partyの記録から得ていたものの、予想以上の急登が待ち受けており、party全体がかなり疲弊した。所々景色がよかったのが救いだった。
8:50 薊岳
なんとか頑張って薊岳に到着。直前の急登でかなり疲弊したので少し長めにレストを取った。とりあえずぬい撮り。北側も南側も展望が素晴らしく、達成感があった。南西に大峰山脈が見えたので、山の特定にいそしんだりしたが、詳しい人はいなかったので正解だったかどうかは怪しい。M松は3週間前、CLは1週間前に行った大台ヶ原は分かりやすかった。
キツい登りは終わったので、ここからは快適な秋山稜線歩きとなった。途中尾根が折れるところである1334ピークで読図クイズを出題した。S田K蔵は正解、M松は手前の尾根が曲がるところと迷っていたが、ヒントを出したら理解していた。このピークから大又林道に下りる道があるらしいが、それはよく分からなかった。あとはスタスタ歩いて明神平へ向かった。前山を過ぎたあたりから開けた草原になり、心地よい風もあって本当に気分がよかった。
10:13 明神平 CS1
ほぼCT通りに明神平に到着。開けた草原!その上に立つ小屋!雲一つない快晴!紅葉した山々!全てが最高!!といえる場所だった。ここまであまり人に会わなかったが、明神平には登山客もかなりいて、我々の他にもテント泊をする人がいるようだった。とりあえず、テントを立てる場所を探す。真ん中の芝生のところが明らかに快適そうだったが、他の登山者の方から天理大学の小屋の裏の林の中がよいと教えてもらった。とりあえず行ってみて平らな場所はあるが真ん中の方がよくね...?と思ったが、戻るのも気まずいのでここにテントを立てることにした。結果的に、夜になると風が強まり真ん中の芝生は風の通り道だったが、我々のテント場は小屋や木に守られて風を受けなかったので正解であった。教えてくださった方ありがとうございます。
前日20時に装備点検に行ったところ、テントが干されておらず、ピストン中に干すことにしていたので、とりあえずテントを設営し、ピストン装備を準備し、しっかりザックはテントの中にいれ、みんな疲れていたので11時出発としていったん体を休めた。
うおおおおおおおお
メルヘンチックやなぁ
11:00 Variation Piston出発
ピストン装備なので荷物は軽い!と思いきや、意外と重かった...。ピストン装備ってこんなに重かったけ?それでもペースはよく、11:18に明神岳に到着した。ここでは景色の写真を撮るだけにして先に進む。この先の道は読図が難しいと聞いていたので身構えていたが、尾根が広く踏み跡は分かりづらいものの、所々にテープがあり、登山者も多く、とても難しいというほどではなかった(2日目の方が難しいと思う)。まあ帰りは1回道間違えたけどね、、、。K蔵は開けた場所に出るたびに熊を探していた。怖いからやめて、、
12:04 桧塚奥峰
三重県最高峰の桧塚奥峰に到着。紅葉した山々と地平線までの青い空、心地よい気温と風、登山の醍醐味がここに詰まっているといってもよいほどだった。長めにレストを取り、景色を堪能したり写真を撮ったり行動食を交換し合ったりした。集合写真も撮っていただいた。コミュ力の低いCLは写真をお願いするのにとても緊張した。
12:37 桧塚
桧塚奥峰でもう満足していたが、一応桧塚も行った。ピークとしての眺望とかは桧塚奥峰の方がよかったですね。ここでも集合写真を撮ってもらった。先程長めのレストを取っており、のんびりするようなこともなかったのですぐに出発。
あとはもと来た道を戻るだけ。帰り道は運転免許の取得やドライバーの話をしていた。ワンゲラーはみんな免許を取り、練習して上手くなりましょう。「これだけ免許持ちいればドライバーには困らないでしょ~」は大嘘な話ですからね。僕もそう言われてCLになったのに、パート1 からドライバーに困ったから...。途中、道を間違えて誤った尾根に入ってしまった。CLは先にピークがないことや右側近くに尾根があることで違和感に気づいたが、ボーっと歩いていて地図を追っていなかったため、現在地の把握が遅れてしまった。そうこうしているうちにS田も違和感に気づいていた。すぐに引き返し、あとはのんびり歩いて明神平に帰還した。
これはしゃーない
13:55 明神平 CS1
干していたテントはピストン中に十二分に乾いていた。こんなところで干してもらえるなんでこのテントは幸せだなぁ。普段の場所では置石で底面に穴が開くわ風で飛びそうになるわなんだから。みんな疲れていたので戻ってきてからはお昼寝タイムとなった。水は全員余裕があったので汲まなかった。16時前に起きて、CLS田は天気図、M松は夕食準備、K蔵は二度寝した。芝生の近くの東屋で天気図を取ったのだが、既に風が出始めており、とても寒かった。等圧線ひいたりするのは流石にテントでやった。さて、翌日の天気だが朝9時頃から雨予報なのはまあいいとしても、未明から風が強かったり、ガスが出たりするかもしれないという感じだった。強風+ガスなら流石にエスケープかなぁと思っていた。
K蔵が二度寝するなら僕は夕食準備手伝うべきだったなぁと思ったが、M松は一人で完璧にごま豆乳鍋を作っていた。そういえば彼女は前期も一人で夕食作ってたな...。体も温まりとても美味しかった。寒い日はやっぱり鍋よなぁ。締めはうどん。こちらも申し分なかった。夕食後はCLが行きのラ・ムーで買ってきたアップルパイのホールを4等分して食べた。K蔵「このパイの層一つ一つに夢が詰まってるのよ」彼はロマンチストなようだ。その後いろいろ喋り、19時半前には寝た。明日は伊勢辻山以降の道が分かりにくそうなので、そこは明るくなってから通過すべく、3時半起き4時半発を指示した。CLは寝る前に電波を取りに真ん中の芝生のところにいったところ、暗闇にたくさんの鹿の目が光っており怖かった。
鍋
アップルパイ
3:30 起床
4:32 出発
5:40 馬駈ヶ辻
6:07 赤ゾレ山
6:31 伊勢辻山
7:49 二股
8:59 駐車場 下山
3:30 起床
日頃の睡眠不足もあってか今回もとてもよく眠れた。寒くはあったが、予想していたよりはマシだった。即座に真ん中の芝生のところへ駆けあがり様子を見ると、多少の風はあるが前日の夕方ほどは強くなく、十分に山行を続行できるコンディションだった。撤収はいつものように迅速だったが、風と寒さで朝食の棒ラーメンのお湯が全く沸かない。かれこれ30分弱は火にかけていた気がするが、沸く気配がないので、ある程度温かいことを確認して妥協してラーメンを投入した。同じくらい寒かったはずの昨年後期の山行はどうしてあんなに早く出発できてたんだろうと考えると、確かお湯を沸かさずテントの中で食パンを口に突っ込むだけだった気がする。それよりは棒ラーメンのほうがいいかな~
4:32 出発
1時間をほんのりオーバーしたが、お湯が沸かなすぎたので仕方がない。この日は水無山への急登から。ここを乗り切ればあと登りでキツいところはほとんどない。風が少し強かったが行動にはなんの支障もない程度だった。前日、明神平に着いた時に他の登山者から国見山の方に行ったところに晴れていれば六甲山まで見えるところがあると言われた。おそらくその場所と思われるところからは遠くに夜景が見えたが、CLのiPhone16eはまたしても敗北していた。国見山を過ぎると尾根が広く、踏み跡も薄いので、RFが難しくなってくる。S田は道を間違えかけても自力で気づいて修正していた。偉い。リヒト山行でこの地形をこれだけサクサク歩けていれば十分すぎるほどではないでしょうか。
5:40 馬駈ヶ辻
一時間ほど歩いたのでレストを取った。まだ周囲は暗く、リヒトが必要である。CLの地図はここの地名が間違っていた。と思いきや、ここの地名は諸説あるようだ。
6:07 赤ゾレ山
赤ゾレ山の急登に差し掛かるくらいで明るくなってきてリヒトもいらなくなった。が、前日とは一転どんよりと曇っており、今にも強めの雨が降り出しそうないや~な天気だった。流石にさっきレストをとったばかりなのでスルーしようとしたが、S田とM松が全く違う方向の尾根へと歩みだし、2回生2人は顔を見合わせた。まあ気づくやろと思い何も言わずについていくと、割とすぐに間違いに気づいたはいいものの、また別の誤った尾根へと吸い込まれていったので。流石に呼び止めて地図を見て修正させた。明るくなって気が緩んだらしいが、しっかり地図を見よう。同時にちょっとでも油断すると道を間違える怖さも感じた。
その後は背の高さほどもある低木をかき分けたりしながら進んだ。時折ポツっと水滴を感じることがあり、マジで雨降らないでくれと願いながら歩いた。
6:31 伊勢辻山
1時間ほど歩き、ちょうどよかったのでレストをとった。この先は読図RFが難しいと評判のエリアなので、全員で進む尾根をよく確認しながら歩いた。確かに、紛らわしい尾根が多く、踏み跡も明瞭でないため間違えやすそうだと思ったが、ピンクテープは所々にはあった。順調に進んでいたのだが、最後の方の谷に下りる手前で道を間違えてしまった。急登を下りたその先に平らな場所が広すぎることや、左手に見える尾根が近すぎることからCLが気づいて呼び止め、現在地も特定できたのだが、あんなに慎重に見ていたのに正規の道や尾根はあった気がせず、不可解に思った。とか言っても仕方ないのでとりあえず戻ってみると、正しいルートはなんと二重の倒木で防がれており、真ん中にピンクテープが貼られていた!うん、これは気づかないわ。早期に気づいて引き返せただけ良しとしよう。
このあとも慎重に読図して谷におりた。谷に下りれば、核心は終了しあとはひたすら谷沿いを下っていくだけである。結構道が荒れてるなーと思いながら、廃々々々墟みたいなのを横目に見ながら下っていった。雨が降っている音が聞こえたが、樹林帯の深い谷の中ということもあってほとんど感じなかった。
道間違い
ふざけるんじゃない(左奥が正解)
廃々々々墟
7:49 二股
丈夫じゃなさそうに見えて丈夫だった橋を渡り、二股についたのでレストを取った。CLには二股じゃなくて三股に見えていた。対岸に人工物があった気がするがどんなのかは忘れました。ここで雨を感じるようになったのでセパ上を着るように言った。セパ下とザックカバーは任意としたところ、ザックカバーは全員つけていた。このあと(特に車道に出てから)雨が強かったので正解であった。あとは爆速でひたすら下った。CLは最後尾でグミを食べながら、下山が早すぎて温泉が開いてないことを心配しつつも、読図が難しめの山行で道間違いを全てYAMAPなしで指摘できたため「俺読図うめぇぇぇ」になっていた(←こんなん書かん方がいい)。最後のド急登のところにサワガニがいた。かわいかった。コンテンツの生成
8:59 下山
最後にドカ巻きして下山した。下山後にめちゃ雨に濡れて嫌だった。駐車場に戻ると、ウワサ通り地主の人がやってきて料金を請求しに来た。看板に1回500円と書いてあったのに、物価高騰により1000円、しかも1回ではなく1日あたり1000円だから2000円よこせと言う。は?と思いながらとりあえず1000円渡すと、2000円!と言うので面倒になって渋々もう1000円渡した。
下山後は朝10時からやっていた大宇陀温泉あきののゆに行った。モンベル会員の割引がありよかった。温泉で汗や雨を流し、休憩所で20分くらい気絶していた。打ち上げは近くの大和牛丼の店件(くだん)で全員スペシャル大和牛どんぶり定食をいただいた。大和牛丼について説明されたがもう忘れてしまった。が、美味しかったのは間違いない。K蔵は味噌汁などに入っているのが酒粕で、アルコールが入っているのではないかと警戒していた。その後はK蔵とM松の運転で帰洛し、山科でM松をおろしてboxに帰ってきた。M松も前よりかは運転が上手くなっていた。CLは車を返しに行ったが、やっぱり上鳥羽遠いわ。
お疲れ様でした!1日目は雲一つない快晴の下で最高の秋山登山を楽しめたのではないでしょうか。2日目も天気は十分持ってくれたと思います。これで明神平の呪いは無事解けましたね!よかったです。この山行でpartyメンバーが読図面で成長してくれているとCLとしては嬉しいです。まああんなにやったんだから成長してるよ。
S田:読図RFが難しい山行でこれだけ歩ければ十分だと思います。この難易度だとどうしたって何回かは間違えるので、道間違いも気にせずに。四六時中気を張ってろというのは無茶な話やし。前回に引き続き天候判断の意見もありがとう!
M松:読図が成長していてよきよきです。今後は自分が先頭を歩くことを想定して準備したり、周囲を見るといいかも?食当美味しかったですありがとう!運転がんばれ
K蔵:装備の荷物をほぼ全部持つパワフルさとムードメーカーっぷりでpartyには不可欠な存在だと思います。読図もよくできてるし、もう一度SLを目指してみないかい?運転もこの調子で上達してください。
それでは、今回のお話はここまで。続きはまた次回お楽しみに~