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Part2 鳳凰三山

CLのH田です。此度はPart2ということで鳳凰三山に行ってきました。Part2から課金祭りで本当にすまないッ……。ただアルプス前哨戦として酸いも甘いも善く味わえた山行だと思います。必ずリベンジを果たします。

Date:06/29~06/30

Member:H田 (CL),Tザワ (SL),A山 (食当),K蔵 (装備),谷W,I野,N井

Day 0 京都~青木鉱泉 CT6:50

鳳凰三山はとっても遠いので,準備もかねて金曜の8:00には集合した。ラ・ムーに向かうかどうかで迷った挙句,結局みな買い出しを済ませていたのでA山と買い出しに出かけた。そのせいで遅刻した。BOXには木曽駒に向かうSOI Partyの面々もいて,二度ならず三度までも同じ轍を踏みに行くのかと大変かわいそうに思った(轍1轍2)。実際はそうでもなかったらしいが。

食当はナス12本にマルちゃん正麺7袋とどうもかさばる感じだったが,めちゃうまかったのでヨシ。

これからは前日発がデフォです

今回は無論レンタカーでのアプローチ。CLは不甲斐なくも運転ができないので,A山とTザワに山行中はずっと運転してもらうコトになった。さすがのノアでも7人+7つのフルザックを乗せてしまっては快適空間とはいかなかった。

途中多賀SAと恵那峡SAで休憩を取りつつ,逐次ドライバーズにも寝てもらいつつ山梨についた。CLは全く眠れなかった。

CLは不遜にも,新人ドライバーのTザワが青木鉱泉までの山道を運転するのを心配していたが,Tザワはこれを完全にやり切って見せた。

F間曰く山道はN村をガクつかせた程の酷道であったらしく,実際その通りの恐怖体験であった。しかしTザワはこの道を初見かつ闇の中で走り切ったというのだから,このガッツを讃えずしてなんとしようか。

いつも優しく腰の低いTザワ先輩であるが,時折彼の中にとんでもない蛮勇と気炎を感じるのは自分だけであろうか。

青木高専に3:50に到着したのちは,朝に備えて寝ることにした。

【行程】

Day 1

06:57 青木鉱泉〈入山〉

07:48 中山登山道入口

08:14 R・読図quiz

09:35 R

11:10 御座石 R

12:46 薬師ヶ岳 R

14:47 南御室小屋〈CS1〉


Day 2

04:07 南御室小屋〈CS1〉

04:28 R・日の出拝み

05:09 薬師ヶ岳小屋・セパon

05:33 薬師ヶ岳

06:01 観音ヶ岳

06:30 岩陸

07:16 地蔵岳

08:16 観音ヶ岳

08:34 薬師ヶ岳

10:00 R

10:45 R

11:51 中山登山道入口

12:19 青木鉱泉〈下山〉

Day 1 全行動時間:8h 56min 休憩:2h 14min ↑1965m ↓619m

06:57 青木鉱泉〈入山〉

この日は早朝に雨予報で出ていて,CT的にも日の入りまで余裕があったため遅めに出発した。おかげで一日目は雨に降られることはほぼなかった。

オーダーは前回と同じくTザワ-N井-谷W-I野-K蔵-A山-H田である。

出発してすぐ谷Wが黄色い野イチゴを食っており,山岳部パワーを見せつけていた。K蔵は警戒しており,CLもまた食べそびれたが,数人が蝕しており,ホンマに大丈夫かと思ってしまった。山行中に体調崩すとかはしてなかったし良いのかも。持つべきは知識やね。

ちなみに中山登山道入り口までは整然と高木が並ぶ林道であり,アルプスみを感じられた。同時に脇を流れる沢が激流と化しており,普通に怖かった。

おいしいらしい

アルプス並感

07:48 中山登山道入口

土の九十九折りに徐々にエネルギーを吸い取られつつも,思ったよりあっという間に稜線まで登ることができた。1時間ほど歩いたところで読図クイズを出し,休憩。

稜線まで上がると途端にガスが濃くなり,さながら迷いの森といった感じだった。始めこそ神秘的でジブリの世界みたいだと興奮したが,このガスは山頂付近までずっと濃く,常に精神にスリップダメージを与えてくるあしきものであった。ちなみにこのあたりでN井のトレッキングパンツ(?)が8分丈であることがめちゃくちゃ気になった。

K蔵は急登に怯えるのが癖になってるらしい。

09:35 林でR

Rしていると,上からお犬様を連れた壮年の男性がやってきて,聞けば中山登山道入口に車を止めて薬師Pistonをしてきたとのこと。あの林道を普通車で……??急な癒し成分の透過で元気が出たのか,しばらくはみなペースもよく,喋る元気もあったようだった。

しかし小一時間ほど進むと急に森がうっそうとしてきて,足場も悪くなりみな目に見えてペースが落ちた。特に荷物が重そうだった谷Wと運転してくれたA山がきつそうにしていたので,荷物の移動などをし少しづつ上ることにした。このときN井のザックが異次元に軽いことが判明したので荷物を増やさせてもらった。

対称的にK蔵は平気そうにしており,謎の自信を獲得していた。

ホントは御座石でRを取りたかったが,幾度もニセ御座石が出てくるものだからその前にまたRをとる。あまりの景色の変わらなさに,口々に愚痴をこぼすことになった。こういう樹林帯の道は終りが無いように見えていつもSAN値を削ってくるので好かん。

11:10 御座石

ほんものの御座石は想像の3倍はデカく,久しぶりのコンテンツにSAN値を回復させることができた。I野のスマートウォッチは常に標高を知らせてくれるチートアイテムだったが,ここから400m登らなければならないという事実は全く励みにはならなかったようだ。

薬師頂上のすぐ前まで森の様子が変わらず,メンバーは樹林帯の果てしなさに相当憔悴していたようだったが,頂上の50m下程で突然青空とハイマツがログインしたことによりCLのSAN値が大回復。めちゃ急かしてごめんなさい。

キモのリリ

御座石 大きい

12:46 薬師ヶ岳

晴れてる。うれしい。ここまでガスの中をただひたすら急登と急じゃない登を繰り返すだけだったため,すばらしい解放感に思わずレストを30分に伸ばしてしまった。

青空こそ見えていたものの,デカい雲が白根三山を越えて次々と襲ってきたため,地蔵岳は全く見えず,白根三山もアタック25のボーナスクイズばりに大事なとこが見えない状態だった。Tザワは北岳を拝むべく粘りたそうにしていたが叶わなかったようで,この夢は翌日に託すことにした。

そういえば何人か爆睡していたけど,日焼け止めちゃんと塗ってたかな……。

14:46 南御室小屋〈CS1〉

つつがなく南御室小屋まで到着。小屋のお兄さんに翌日の行程を伝えるとドンドコ沢はかなりの荒れ様で,前日の大雨も手助けして非常にAdventurousであるとのこと。最終的には翌日の下山ルートを中山登山道に変更し,地蔵岳ピストンをすることを留守本に伝えた。

テントは立ったが,何故かグラシが一枚なく,Espaceのほうをグラシなしで立てることになった。他は全部あった。

夕飯は麻婆ナスで,とても美味しかった。山ご飯の自炊欲を高める効果には目を見張るものがある。しかし終始元気だったK蔵は山酔いを起こしたらしく,大変しんどそうにしていた。

翌日は3時起きすることにし,就寝。Espace5テン説は嘘である。

Day 2 全行動時間:9h 54min 休憩:2h 37min ↑1221m ↓2784m

04:07 南御室小屋〈CS1〉

朝はマルちゃん正麺。棒ラーメンよりかさばるが,とても美味しかった。やはり暖かいものは沁みる。

一回男子sがテントから出てくるのがやや遅かったので,急げるといいですね。別に早起きしてもいいのよ?

朝焼けに感動しつつ,やや押しで出発。このあと服脱ぎレストの時西に見える山脈より日の出と雲海を拝むことができ,みな甚く感動していたようだった。ちなみにこれが最後の絶景であった。




←富士



日の出→

05:09 薬師ヶ岳小屋

雨。予報では昼前から降雨と出ていたのだがもう降っている。さながら霧吹きで濡らされているようで大変不快であったため,激しくなる前にセパ・ザックカバーを付けてもらい,サブザックに荷物を準備してもらった。

05:33 薬師ヶ岳

風がそこまで強くなく,観音ヶ岳がこの時点で視認できるほどのガスだったので地蔵岳ピストンを敢行した。

広い山頂の岩陰にザックをデポし,ピストン装備で行動開始。

06:01 観音ヶ岳

実は鳳凰三山の二峰目だったのだが僅かにレストして出発。ここからの下りでSLがルートを間違えて,妙に急なルートに行ってしまうコトがあった。雨と霧で視程・判断力ともに下がっている状態だったため,こういうことが起こることを想定して歩くべきであった。

風雨は薬師ヶ岳にいたときより強く,地蔵岳は見えない。

地蔵岳までは1時間ほどだったのだが,大変遠く感じた。

薬師もみえない

晴れていれば……

07:16 地蔵岳

三峰目。オベリスクが濃霧の中でもよく見えた。

写真撮影にチャレンジするものの,なぜかめちゃくちゃ失敗した。

このあたりで下山時間が気になりだし(というのもレンタカーの最終返却が20:00だった),無茶に急かすようなことをしてしまったことを詫びたい。以降も急ぐことに念が行き過ぎていたように感じる。

あとK蔵がやたらと靴紐を解かすので見てみるとかなり緩く結ばれていたので,CLが結んでしまった。ここはちゃんと止まって教えるべきだったと思う。

首が落ちたらしい

尖塔(オベリスク)

08:34 薬師ヶ岳

ピストンの帰りはペースもよく,ルートも間違えることなく帰還した。CLはげっそりしていたが,Tザワが鳳凰三山を制覇できたじゃないですかと励ましてくれた。

雨で濡れて寒くなってきたので,最低限栄養を補給し,さっさと下山することにした。この時点での下山予定は13:30で,レンタカー一日追加が目の前に迫っておりヒヤヒヤしていた。

あっという間に御座石まで戻り,青木鉱泉まで2.75hの表記に12時下山が見えてきてパーティの士気も高まった。

10:00 霧中でR

一度通った道ということもあってか,下りは大変ペースよく降りてくることができた。時折Tザワが足を止めるので聞いてみると自分たちが思ったより速いスピードで下ってることに実感が湧いていないようだった。

この時は雨と霧で道が濡れており,木の根も多かったことからみな滑り転びまくっていた。一度N井が前に倒れたときは肝を冷やした。疲れていて足に力を入れづらいときはちゃんと足の底全体で,落ち着いて歩くようにしよう。

とはいえなっが~い急斜面を下ってきたため満身創痍だった。最初に出てきた九十九折の道を下っていた時は,折り返す度に全員が登山口の廃屋を見つけるべく崖下をのぞき込んでいたのは印象的である。

11:51 中山登山道入口

やっと終わり。みなほっとした様子で,この様子ならレンタカーの方も大丈夫だろうということで,事実上山行を無事に終えられた。

横の沢は前日以上に激流具合を増しており,ドンドコ沢回避はやむを得ないものだったと再度思い込むことにした。

疲れてぼろぼろの足にはこの林道でさえ大変な苦痛であり,温泉というオアシスが一層待ち遠しく思えた。

12:19 青木鉱泉〈下山〉

結局30分ほど林道を戻り,真の下山と相成った。お疲れ山。

Part1では下山地点の近くに温泉がなかったため,1回sは初めての山温泉だったはずだが,とても感動していたようだ。払った代償は結構デカかった気がするが,最大限に山の醍醐味を味わってくれたようでうれしい。

帰りは諏訪湖SAで思い思いの長野名物をいただき,京都に戻ってJK(James Kitchen)を訪ねた。そういえばTザワはA山以上に高速を飛ばしていた気がする。僕らが思う以上に,彼は気炎万丈している人間なのかもしれない。

諏訪湖も曇天

全体的に悔しい天候での山行になりましたが,みんなが足を止めずに歩いてくれたのでちゃんと成功することができました。いろいろ無理を強いていたかもしれませんが,これからもよろしくお願いします。二泊三日のPart3・4は晴れるように頑張ります。(?)文面から酸いも甘いもの甘い方が伝わってこないかもしれませんが,ちゃんと嬉しいこともいっぱいありました。

全体的にはペースは標準的で,荷物調整こそしましたが,特別誰かひとりバテるといったことはなかったです。


Tザワ:貢献度がエグイです。素直に感服です。

A山:食当も運転もほんとにありがとう。腰を大事にしてください。

K蔵:幸せをストレートな表現で伝えてくるので,こちらも嬉しくなります。靴紐はしっかり結びましょう。

N井:体力はあるようです。でもキツかったら我慢しないで伝えてね。あと落ち着いて歩いて(再)

谷W:強かさを感じます。山岳部はつよい。

I野:やはり平気そう。朝はもう少し急いでほしいかも?あとカメラがすごい