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「ソーシャルワーカーのための女性支援ガイドブック」に対して、山崎実貴子先生より推薦文をいただきました。

推　薦　文 

本書のタイトルにある通り、ソーシャルワーカーが生きにくさ，辛い状況を抱える女性の支援を行うときの必読書といってよい内容の本です。まさに、痒いところに手が届くような、具体的な出来事に対処する際に手元に置いてすぐ役立つ実践の書であります。

近年、夫やパートナー、実父、きょうだい等身近な男性からのいわれのない心理的、肉体的、経済的、性的暴力に苦しむ女性たちの相談、子どもたちへのいじめ、しつけと称する暴力は凄惨を極めております。そうした課題を抱える女性たちは相談する先が見つからない、みつかっても、相談に行くのにためらいがあるといった人は少なくありません。本書はそうした利用者に対して、相談の入り口を低くして、安心して相談に入ることが出来る入り口づくり、上手に相談に乗るコツの提示から始まります。 本書の発行者「女性の暮らしやすさを考えるソーシャルワーカー研究会」は相談経験者であるため、全ページに亘って相談者の心のバリアを解く、きめ細かい、優しさを伝えてくれます。 女性固有の課題をライフステージごとに整理し解決に向けた社会資源まで提示しています。巻末の「心が弱っているときの対処のヒント」は参考になります。

是非、手に取って内容に触れてほしい一冊です。  

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2019年12月23日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山崎美貴子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明治学院大学名誉教授

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神奈川県立保健福祉大学名誉教授

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京ボランティア・市民活動センター所長