東北福祉大学
学長 千葉 公慈
本学は今年、学園創立150周年という大きな節目を迎えました。明治8年に前身である「曹洞宗専門学支校」として産声を上げて以来、仏教福祉の理念を根幹に据え、教育・研究・実践の三位一体を通じて、ひろく社会に貢献する人材の育成に力を注いでまいりました。この150年の歩みは、先人たちのたゆまぬ努力と、地域社会の皆さまの温かなご支援、そして学生と教職員一人ひとりの情熱によって築かれてきたものです。
今年の国見祭のテーマは「進歩」の意味を込めた「Be progressive ~150の喜び、151の夢」です。これは150年の歴史を振り返るだけでなく、その先の未来に向けて、私たちがさらに前進していこうという強い意志の表明でもあります。進歩とは、現状に満足することなく、常に新たな課題に挑み、より良い社会の実現を目指す姿勢です。本学が掲げる建学の精神「行学一如」とその教育の理念である「自利・利他円満」、さらにはWell-being社会の実現を目指した私たちの教育にも、まさに今年の国見祭のテーマに通じるものがあります。
国見祭は、学生の皆さんが主体となって企画・運営する、創造性と協働の結晶です。学びの成果を発信する場であり、また地域の皆さまと交流を深める貴重な機会でもあります。今年も、各学科・サークルによる展示やステージ発表、模擬店など、多彩な催しが用意されております。学生たちの熱意と工夫が随所に光るこの祭典を、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。
最後に、本学園の150周年をともに祝ってくださるすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。そして、これからも東北福祉大学が、地域と世界に貢献する「進歩」の灯を掲げ続けられますよう、皆さまの変わらぬご法愛をお願い申し上げます。