くむくくる会について
くむくくる会について
2017年6月、第一回「くむくくる」展を9名の一期生で開催しました。多くの方々にご来場いただきました。なかでも染織の後輩の皆さんには開催趣旨を賛同していただきました。
1986年初めての卒業生が出て以来、30数年多くの学生たちが後に続いています。
時を超えて染織コースで学んだ卒業生たちは、染織のプロとして第一線で活躍している者、IT関係、デザイナー、販売業、会社経営、事務職、教職、など様々な職種に就き社会で活躍しています。
子育てや業務に専念し染織とは無縁な日常を送っている者も多くいます。制作を再会したいと願う者や染織のプロ、先輩後輩が一堂に会し二回(2019年)三回(2021年)と展示会を重ねてきました。
作品はプロとしてのテーマ性があるもの、「0」からスタートしたもの等、各自のステージで制作した作品発表の場です。
くむくくる会 代表 山川貴子
くむくくる「雲心」
「雲心」とは、自由自在にはたらく心、という意味です。本来の心の働きとは、自分の考えを相手構わす押しつけ、自分の思い通り勝手に振る舞うことではないはずです。私たちはとかく、都合の良いものだけを取り込み、都合の悪いものは遠ざけようとしてしまいます。しかし、雲は行き先にこだわらず、しかも、とらわれることなく悠然と縁に従い、無心の姿で流れていくだけです。
いつも、素直な心を持ちながら自分をみつめ、そして、人のために尽くしていくことが、雲の心の働きなのです。それは、自己を真正面から見据え、思いやりの心をもって人に接することに心がけ、この一生を修行の人生として進んでいこうとする生き方、そのものです。
ー臨済宗 黄禅 臨黄ネット「法話と禅語」よりー