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KSRの1日

KSRの定例会の１日の様子を御紹介します。
１日のおおまかな流れ１．会場の設営２．ブリーフィング３．競技タイム４．ランチタイム(休憩)５．練習タイム６．会場の撤収
では始まり・・会場のオープンは午前９時すぎです。まずは会場の設営。

はい！出来ました・・いきなり完成じゃなくて，これは会場の一部分でスタンダードステージの区画です。プレートターゲットの背後，左右に防弾用のウォールネットを張り巡らせています。背景のカーテンから光が透過していて明るすぎず暗すぎずターゲットの視認性はバッチリです。ターゲットは金属板を丸く切り抜いたものを白ペンキで塗装したもの。ターゲットのスタンドはホームセンターなどで売っているパイプやジョイント類を使用しています。

スタンダードステージのとなりはアドバンスドステージが二つ作られます。写真はその一つ目。ここではたくさんのバリケードウォールを使ったステージを設営中です。遮蔽物を多用して各ターゲットが見える位置を制限し，シューター自身が移動しなければならない条件を作り出します。ステージ１区画の大きさは結構小さいですが，空間の奥行きを壁で区切って懐の深いステージを構築します。アドバンスドステージとは毎回内容が変わるテクニカルな内容のステージで内容は当日までわかりません。

もう一つのアドバンスドステージの設営風景です。バリケードウォールが使われていますが，こちらには四角い穴が開いています。この穴を窓に見立ててそこからターゲットを狙わせのが目的です。写真は立ち位置から窓の向こうのターゲットをどのように配置するか考え中のコースデザイナさんです。

ある一つの窓から見えるターゲットはこんな感じです。ターゲットが５つあるのが分かりますか？窓に近づいてよく見ないと見落としてしまいそうな配置や，射線の角度がすぐに取りにくい配置などコースデザイナは様々な工夫を凝らしてコースを作ります。

設営はコースデザイナさんが一人で行うわけではありません，コースデザイナさんの指示のもと参加者は手分けしてコースの設営を手伝います。コース設営を手伝いながらコースデザイナさんのステージギミックの意図とその微妙なさじ加減を知ることができます。コースデザイナをやってみたいと思う人は手伝いをしながら「ネタ」を盗みましょう！
大方の設営作業が出来てきたら，手が空いている人から競技準備を行います。設営の完了したスタンダードステージを試射レンジに開放しますので，この時からゴーグル等を着用してもらいます。
設営が終わりに近づけばエントリー開始です。スコアシートに名前とエントリ項目を記入して受付に提出します。
午前１１時頃に全員のエントリと準備が完了します。まずは開会の挨拶・連絡事項の通達など簡単に行い，各コースのブリーフィングを行います。

コースブリーフィングでは各ステージ内容と注意事項の説明をコースデザイナが行います。よく話を聞いてコースの攻略法を具体的にイメージしましょう。よく分からないことや疑問に思うことがあればここで遠慮なく質問してください。

コースブリーフィングではコース内のターゲットの数と位置を確認します。写真はストップターゲットがついたての背後に隠れている例です。ほかにも移動する順番やその位置から撃っていいターゲットなどもしっかりと憶えていなれば後で焦ることになります。

スタンダードステージの競技開始です。スタンダードステージは毎月同じ内容を撃ちます。ターゲットは４枚のラウンドプレートで右または左から撃ち始めます。全部のターゲットに命中させたら，最初に撃ったターゲットに戻って撃って１ラウンド終了です。同じことを３回やって合計のタイムがスコアとなります。

シューターとターゲット間は５ｍ。ハンズアップスタート・フリースタイルで射撃します。使用できる弾数は制限なし。撃ち損じたターゲットはすぐに撃ちなおしＯＫ，他のターゲットを先に撃ってから撃ちなおしてもＯＫです。ただし，最初のターゲット（右または左）を撃ち損じた場合は，その撃ち直しはフィニッシュショットと連続で撃つことは禁止です。

スタンダードステージのターゲットは固定された金属板で弾が命中すると鐘を鳴らしたような音が響きます。アドバンスドステージのターゲットは主に樹脂製の可倒(ノックダウン)式ターゲットを使います。写真はラウンドプレート型の可倒ターゲットで円の大きさは数種類あります。

ラウンドプレート型の他にペッパーホッパー(胡椒の入れ物)型ターゲットがあります。写真のように白以外の色に彩色されているものもあります。アドバンスドステージでは撃ってよいと指定されたターゲットを全部倒すまでのタイムを競います。

アドバンスドステージではほとんどの場合シューターは移動することを要求されます。移動してボックス枠に入ってから撃つ，移動しながら見えているターゲットを撃つなどダイナミックな射撃を見ることができます。写真はシューターがボックスへ移動して入る直前を捉えていて，移動しながらも視線はガンサイトから外れていないことがわかります。

ターゲットをクリアしつつステージ最奥部へ突き進むスピード感あふれるシュート。ターゲットを可倒式としたことで観戦しているギャラリーもクリアしていく様がよくわかりスコアリングも簡単です。まれにターゲットに弾が命中しても倒れない場合があるので撃ち残し（ペナルティ+3秒）に注意が必要です。

アドバンスドステージその２では窓の壁から離れた場所からスタートします。その位置から撃たなければならないターゲットと，その位置からでも窓から見えるターゲットを撃ってよい。しかし，やはり窓の近くまで移動しなければ見えないターゲットもあるので移動を余儀なくされます。攻略のポイントはどの窓から取り付けば効率よくターゲットをクリアするかでしょうか？

コースプロシージャに射撃姿勢の指定がなされていなければ， (危険行為とならない限り)フリースタイルでは任意の姿勢で射撃しても構いません。この写真は低い窓に取りついて無理なく射線をとり易く安定した姿勢を保つためにニーリングポジションを取っています。アドバンスドステージは毎回様々な方法や技術を実践できるチャンスを提供します。

レースガンにレースホルスタのスタイルのシューターだけでなく，デューティ仕様のホルスタや若干のカスタム化を施した程度の銃を使うシューターもいます。いわゆるタクティカル系とも呼ばれているスタイルでマッチや練習を楽しむこともできます。シューティング初心者には準備に時間と費用がかかるレース仕様の装備を揃えるまで，簡単に始めることができシューティング全般における基礎が学べるタクティカル系から入門することも可能です。

タクティカル系のシューターにおいてさらに「銃道」とも言うべき技術を極めたいと考えるこだわり派がいます。アドバンスドステージでは特に指定されない限りマガジンチェンジは必須ではありませんが，テクニックを磨くためあえてリロードを行う人もいます。写真では新しいマガジンをポーチから抜いて，その手で銃からマガジンを抜きつつ，新しいマガジンに差し替えている場面です。これはタクティカルリロードという補給テクニックの一つです。

練習タイムでは先ほどの競技タイムで撃ったステージで好きなものを撃ちたいだけ練習ができます。もちろん参加者同士で順番を守り場所を譲り合って練習します。練習は射撃だけでなくタイマーの操作，コール，ジャッジメントなどＲＯの練習もできます。

ステージのベストな攻略法をシューター同士で研究・実験することもできます。お互いのアイデアや理論を披露し，実際にやってみて結果を評価することができる環境がここにあります。

練習タイムも充分撃ってもうお腹一杯になったら，好きな鉄砲の話で盛り上がるのもこの時間の楽しみ方です。

苦労して作ったカスタムのお披露目や，内部チューンの秘密をオーナーから聞き出したり見せてもらうこともできるかも。

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