・貝殻形態を制御する分子メカニズム
貝殻がなぜ巻くのか?その素朴な疑問の答えとして、ヒトの骨形成にも関与する遺伝子のひとつbmp2/4(dpp)が左右非対称に発現することで貝殻の成長勾配を生み出すこと、つまり貝殻のらせん成長を制御していることを明らかにしました。
・貝殻に含まれる基質タンパク質の多様性と進化
二枚貝の仲間であるアコヤガイの稜柱層から見つかった新規の基質タンパク質EGF-likeの機能と進化過程をゲノム解析、遺伝子発現解析、タンパク質の機能解析によって多角的に明らかにしました。(詳しい解説はこちら)
・海洋酸性化による貝殻形成への影響
巻貝の仲間であるクサイロアオガイの受精卵を用いて海洋酸性化の環境を模倣した飼育実験を行い、幼生の貝殻形成への影響をマイクロフォーカスX線CTによる形態解析と遺伝子発現解析より定量的に明らかにしました。(詳しい解説はこちら)