晴れ渡る空。太陽も照りつけて、チリチリと音さえ聞こえてきそうなほど。
猛暑日だとテレビは大騒ぎで、この暑さをどう乗り切るのかをずっと教えている。
暑い。扇風機を回して、その前を陣取る。それでも暑いものは暑い。
運悪くクーラーは壊れてしまって、業者は引っ張りだこで来られないとかなんとか。
そのせいでこの暑さをこの扇風機で乗り切らなければいけない。
お前だけは壊れてくれるなよ、と思いながら風を浴びる。
テレビも見飽きたし、暑いし、食欲も湧かない。こうなったら、誰かに連絡して暇を潰そう。
チャットアプリを開いて、一番上にいた友人に適当に話しかける。少し待ってみるが、返事はない。いつもあいつは返事遅いしな。
他に暇人はいないかなと、とりあえず何人かに同じように話しかけてみるけれど、みんな返事がない。
忙しいんだろうなあ。
暇つぶしも叶わず、かといってなにかゲームをしたりする気持ちにもならない。
暑い、焼けそう。今日日焼け止め塗ってないから、窓越しとはいえこんがり焼けちゃうかもしれない。
少し風を入れよう。
そう思って、ほんのすこし窓を開ける。すると、熱風が入り込んできた。猛暑日を舐めていた。
扇風機が熱風を取り込んで、さらに勢いを増加させる。これじゃだめだ、と思って窓を閉めようとした。
けれど、窓が閉まらない。いつもは閉まるのに。
建付けがおかしくなったんだろうか。これじゃあ防犯的にまずいだろう。
そんなにオンボロな家じゃないんだけれど、とため息を吐く。
その息すら熱くて、まるで自分自身が炎の中にいるような感覚すら覚えてしまうほどだ。
――そう、炎の中に。
「まさかアイツが死ぬなんてなあ」
「今火葬中だなんて、信じられないよね」
「せめて最期に良い夢でも見られてたらいいんだけどな」
通知 1件『やっほー! 今暇? 暑いけど生きてるかー?』