• 採血方法
    2価の陽イオンが凝固作用のカスケード反応を担っているため、基本的にEDTAなども用いて採血を行います。
    ただ採血し細胞を回収するのみなら
    citrate/EDTA buffer (0.45 M NaCI; 0.i M glucose; 30 mM trisodium citrate; 26 mM citric acid and 10 mM EDTA) pH 4.6-5.6
    Söderhäll & Smith, Dev Comp Immunol (1983)
    を推奨します。

  • 固定方法
    これも用途によって異なるとは思いますが、観察のみであるなら10%ホルマリンを塩分調整したPBSに混合したものを使用しています。
    固定時の浸透圧を低浸透圧にしておくことで細胞をふっくらとさせ固定することも可能です。(圧力差で細胞内部に水が浸入するため)
    この状態だと顆粒などが見やすくないます。

  • 染色方法
    May-Grunwald染色液とGiemsa染色液で染色しています。
    May-Grunwald染色液は20%(v/v) in 1/150 M リン酸バッファー 5分
    Giemsa染色液は4%(v/v) in 1/150 M リン酸バッファー 15分
    で、良好な染色結果が得られています。

  • 遠心条件
    細胞なのでスイングローターを推奨します。
    速度は数百から千Gほどで十分血球細胞は回収可能です。
    低温(4℃)で細胞を保持すると細胞が死んでしまうかもしれない、常温での保持のほうが良い?(まだエビデンスが足りません