「不安な外出」 東京特別上映会は終了しました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。次回上映会は2月15日、「5.18ヒンツペーター・ストーリー」を予定しています。
チケット情報
入場料: 一般 1,500円 (障害者・学生 1,000円)
全席自由席
前売券の申し込み後に、チケット料金を以下の口座にご入金をお願いします。ご入金が確認できた後にチケットを発送いたします。
郵便振替: 00180-9-588055
口座名: 東京上映委員会
郵便振替は、郵便局(ゆうちょ銀行)のATMで通常払込みをご利用になると手数料も安く、入金確認が早いためおすすめです。ゆうちょ銀行のキャッシュカードをお持ちの方はファミリーマートのATMからも郵便振替がご利用できます。
他の金融機関からの振込は、以下の口座情報をご指定ください。
ゆうちょ銀行 店名: 〇一九
預金種目: 当座
口座番号: 0588055
チケットについてのお問い合わせはメールあるいは電話でお願いします。
問い合せ: kmoviesc@gmail.com
電話: 050-6873-9916
ストーリー
学生運動により国家保安法違反で指名手配され、10年間の潜伏生活、5年の監獄生活を送り、2011年に出所したユン・ギジン。
潜伏中に活動家仲間と結婚したが、夫婦の間に生まれた二人の娘と一緒に暮らすことができなかった。出所したギジンは二人の娘と過ごす素朴な人生を夢見る。
待ち焦がれた初めての家族生活は、楽しくも、またどこかぎごちない。それでも一緒に食事をしたり、家族旅行をしたり、平凡な家庭の父親であろうとするギジン。
しかし出所の前日に書いた手紙を理由として、ギジンはまた国家保安法違反で起訴され、再び投獄される境地に置かれてしまった。
はたしてギジンは素朴な家庭生活を送れるのだろうか。
上映会場
在日本韓国YMCA地下ホール
〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2丁目5−5
JR総武線 水道橋駅東口より 徒歩 7分監督 キム・チョルミン
「人の思想と良心を制約する国家保安法という制度の中で、ユン・ギジンの家族の選択と日常と不安。私たちの現実の記録である」 - キム・チョルミン監督
2002年から2012年まで、進歩メディア「青春」で活動。
2013年からドキュメンタリー創作所にて活動中。音楽で世界を変えようとする民衆歌手、ペクチャの生活を描いた長編ドキュメンタリー<歩みの理由>(2011)を演出、2011年の釜山国際映画祭で上映された。 2014年、<不安外出>を演出、2014年の釜山国際映画祭ワイドアングル・コンペティション作として上映された。
「不安な外出」INFORMATION
ジャンル: ドキュメンタリー
監督: キム・チョルミン
制作: ドキュメンタリー創作所
配給/広報: ホリー・ガーデン
ランニングタイム: 90分
公開日: 2015年12月
キム・チョルミン FILMOGRAPHY
長編
2011 <歩みの理由> 86分 演出、撮影、編集
- 第16回釜山国際映画祭ワイドアングル競争作
- 第8回堤川国際音楽映画祭
- 第16回光州人権映画祭上映
2014 <不安な外出> 90分 演出、撮影、編集
- 第19回釜山国際映画祭ワイドアングル競争作
- 第20回ソウル人権映画祭招待作
短編
2005 忘れられない望ましい 26min
2006 民族学校に行く 26min
2007 彼が戦う理由 21min
2008 時代の証言者のレンズ キャンドルを見る 13min
2010 スモーキングガン 29min
2011 進歩の真実 40min
2013 戦争と権力 40min
キーワード
国家保安法
韓国政府が1948年、日帝時代に日本が独立運動家を処罰した治安維持法を基礎として制定した法律。本来は北朝鮮の体制を称え、韓国社会を混乱させるため韓国に送られたスパイや左翼事犯を処罰する目的の法律だが、実際には、韓国政府を批判する人々を抑圧し、民主化運動を弾圧する道具として悪用されてきた。韓国の保守勢力は、この法を「愛国法」であり絶対に死守すると主張しているが、進歩勢力や国連などの国際社会は基本的人権の侵害だとし、この法の廃止や改正を要求している。
韓総連(韓国大学総学生会連合)
1980年代に民主化運動の先鋒に立っていた学生組織の全国大学生代表者協議会(全大協)を継承し、1993年に発足した大学学生会の連合組織。「生活・学問・闘争の共同体」として発足した初期の韓総連は特定の政治的な指向性は薄かったが、次第に統一運動・平和運動への傾斜を強めた。第4期(1996年)の延世大事態により、1997年に大法院(日本の最高裁相当)により利敵団体(反国家団体やその構成員、またはその指令を受けた者の活動を称賛・宣伝したり、国家紊乱を宣伝・扇動する団体)と規定された。度重なる弾圧や内部の対立、学生の脱政治化などにより組織の弱体化が進み、2006年に韓大連(21世紀韓国大学生連合)が発足した後は事実上、組織としての実体が消滅した。
「不安な外出」登場人物
ユン・ギジン
本作品の主人公。明智大総学生会長で、7期韓総連議長。韓総連は国家保安法の「利敵団体」とみなされていたため、議長就任により自動的に国家保安法違反の「特級手配者」になり、潜伏生活に入る。潜伏中の2004年、ともに学生運動をしていたファン・ソンと結婚するも、投獄される。出所後、服役中に生まれた二人の娘とともに生活を始めるが再度の服役でまた家族は引き裂かれる。現在は「国民主権連帯」代表。
ファン・ソン
ユン・ギジンの伴侶。1998年に平壌で開かれた8・15民族統一大祝典に韓総連代表として参加し、国家保安法で有罪判決を受ける。またユン・ギジンの服役中に北朝鮮を旅行中に出産したことは韓国でも大きなニュースになった。2014年に在米コリアンの作家、シン・ウンミと開いたトークコンサートでは高校生が手製の爆発物を持ち込み、やはり大きなニュースになった。このトークコンサートを理由として2015年、国家保安法で収監されることになる。現在、「希望政治研究フォーラム」代表。
ミン
上の娘。
キョレ
平壌生まれの下の娘。