医療福祉分野におけるメカトロニクス技術の応用は,様々な形で研究・実現されている分野になります.メカトロニクス技術自体は,機械工学と電気・電子工学を融合させることで,これまでできなかったことを実現していく技術です.その技術を導入することは,より高度なことを実現することにつながりますが,それはちゃんと使えるということが大事になります.その中において,当研究室では,ヒトが使いやすいと感じる機器はどう作ればいいのかという部分に着目して研究を行っております.
特にこの「工学」という分野は,「誰かに使ってもらう」ことが最も大事なことになります.医療福祉分野において,その技術の特徴を活かして,器用な動きができる機器を直感的に使うシステムの実現に向けて必要となる要素である「設計」「開発」「計測」「評価」に取り組んでいます.
仮想空間を利用した手術支援機器の機構系設計,制御系設計,操作系設計などを最適化する研究
外骨格型の支援機器開発と,その機器を用いた現状の手術における身体的負担,心理的負担軽減に関する研究
術中にPET機能を利用するための鉗子型機器の開発に関する研究
術野確保に液体を利用した新しい術式の構築に向けて,メカトロ技術で支援するシステムに関する研究
呼吸器疾患を予防するための自身の状態を簡易的に計測可能なシステムや手法に関する研究
片麻痺患者の杖歩行技能習得を支援する機器に関する研究